[連載] DJ PMX 005
Thursday, February 16th 2012

[連載] DJ PMX 「LocoHAMA CRUISING」を科学する 005
BEST BEAT!selected by DJ PMX
『R&G』 / SNOOP DOG SNOOPが2004年にリリースしたアルバム。前作「Paid Tha Cost to Be Da Boss」でプロデューサーとして迎えたネプチューンズを今回も起用、当時最新のサウス・サウンドも取り入れた「Drop It Like It's Hot」が大ヒットした。 |
『8mile』 / EMINEM Dr.DREのプロデュースで一躍トップ・スターへと躍り出たEMINEMがラップを始めてから成功するまでの半自伝的映画のサウンド・トラック。哀愁系のバック・トラックで熱いラップを歌う「Lose Yourself」が大ヒット。 |
『Documentary』 / The GAME Dr.DREと同じくコンプトン出身のギャングスタ・ラッパー。NWAを継承する大型ラッパーとして鳴り物入りでDR.DREのレーベル"AFTERMATH"より2005年にデビューした。「Westside Story」と「How We Do」が大ヒット。 |
『Rhyme And Blues』 / OZROSAURUS 俺がトータルでプロデュースしたOZROSAURUSの通算3作目のアルバム。このアルバムのサウンドのトレースはWEST COAST HIP HOPに影響されたもの。現在、OZROSAURUSの5thアルバムを制作中。 |
『No Pain No gain』 / DJ PMX 2002年にフューチャーショックからリリースした俺のソロ・デビュー作。ZEEBRAとMACCHOのスキルフルなフロウと哀愁系のサウンドがマッチした一曲になったと思う。園田監督によるトータル10分越えのPVもチェックしてほしい。 ※『No Pain No gain』は入手困難の為、当該曲のビデオを収録するDJ PMXの「THE CHRONIC」の第一弾を掲載しております。 |
活況を取り戻したウェストコースト・ヒップホップ・シーンと花開き始めたジャパニーズ・ウェッサイ・シーンを考察
DR. DREの傑作『2001』のリリースと新たなスター、EMINEMの誕生(出身はデトロイト)、そしてSNOOP DOGGのウェッサイ・シーン最前線へのカムバックもあり、活況を取り戻したウェストコースト・ヒップホップ・シーン。そのSNOOPは師であるDR. DREと適度な距離を保ちつつ気ままな活動を続け、デビュー前にWARREN G、故NATE DOGGと組んでいた伝説的なグループ、213をリユニオンさせて初となる(そして唯一の)アルバム『The Hard Way』を04年に発表すると、その高い制作モチベーションをキープし、同年にソロ作『R&G(Rhythm & Gangsta』もリリース。THE NEPTUNESのPHARRELLとCHAD HUGOのレーベル、STAR TRAKとDOGGYSTYLEのダブル・ネームでのリリースとなった今作からは、そのTHE NEPTUNESが手掛けてPHARRELLをフィーチャーした「Drop It Like It’s Hot」がSNOOPにとって初となる全米1位を獲得する大ヒットを記録。一方DREのバックアップを受けてヒット曲を連発していたEMINEMはついにスクリーンへも進出し、初主演映画『8 Mile』が公開。自らがプロデュースしたサウンドトラックからは「Lose Yourself」が特大ヒットとなり、モンスター級のスターへと成長していくこととなった。そのAFTERMATHからはEMINEMに続き、50 CENTがブレイクすると、さらにAFTERMATHと50 CENT率いるG-UNITのバックアップのもと、N.W.A.を生んだコンプトンからウェッサイのニュー・スター、THE GAMEがデビュー。DREもエグゼクティヴ・プロデュースに名を連ねたデビュー・アルバム『The Documentary』は初登場全米1位を獲得し、「Westside Story」や「Hate It Or Love It」等のクラシックが生まれ、ウェッサイ・シーンは新たな時代へと突入するのであった。
一方、DS455が全国に撒いた種が少しずつ花開き始めたジャパニーズ・ウェッサイ・シーン。中でも同じ横浜出身のOZROSAURUSはDS455とともにシーンを牽引するだけでなく、より幅広い層へもその存在感をアピール。DS455のDJ PMXがトータル・プロデュースを担当し、06年にリリースされた『Rhyme & Blues』は前作からの3年という作品リリースのブランクが空いたにも関わらず、それを微塵も感じさせず、リード曲「The Phoenix(will rise)」の題目どおり、OZROSAURUSは不死鳥のごとくジャパニーズ・ウェッサイ・シーンのド真ん中へ帰還を果たした。その「The Phoenix(will rise)」、そして同アルバムに収録されている「風吹く土曜feat. SAY」は、PMXの新作「THE CHRONICLE II〜Prologue Of THE ORIGINAL〜」へもセレクトされているので、これらDJ PMXのクラシック・ワークを未聴の方は是非この機会にチェックしていただきたい。また、再びDJ PMXとの最強タッグで臨んだOZROSAURUSの新作も春にはリリースされるとのことなので、こちらも楽しみにしたい。
そしてDJ PMXはグループとしての活動とも並行してソロとしての活動の幅を少しずつ広めると、ついに待望の自己名義となるソロ・デビュー・シングル「No Pain No Gain」を02年にリリース。OZROSAURUSからMACCHO、そしてZEEBRAという強力なラッパー勢をフィーチャーしたこのハードボイルド・チューンにより、ジャパニーズ・ヒップホップ・シーン全体へPMXの名を轟かすこととなった。その「No Pain No Gain」は映画「凶気の桜」でも知られる薗田賢次監督の手によるPVも大きな話題となったのだが、09年リリースの「THE CHRONICLE 〜 BEAT WORKS」にそのPVは収録されているので、こちらも未見の方は合わせて是非チェックを!
TEXT by 升本徹
DJ PMXの最新リリースはこちら!
『THE CHRONICLE II 〜Prologue Of THE ORIGINAL〜』 / DJ PMX [2012年3月14日 発売] 2011年夏のデジタル・シングル”4 My City II”から始まったDJ PMXの新たな伝説。キング・オブ・ヒップホップが2枚目のオリジナル・アルバムに向けて定める照準を、初CD化が実現する”4 My City II”、新曲「Bad Moon」を中心に大型のプロデュース&リミックス・ワークの数々を厳選収録することで明らかにする破格のエンタテインメント・ディスク、ここに誕生。これが、日本のヒップホップを次の次元へと導く、DJ PMXにしかなし得ない黄金の作品集! 収録曲01. Bad Moon feat. YOUNG DAIS, SIMON, TWO-J, HI-D / DJ PMX02. フラッシュバック、夏。 DJ PMX Remix / RHYMESTER 03. 街模様 / AK-69 04. The Phoenix (will rise) / OZROSAURUS 05. REP MY CITY feat. THA DSC (DJ PMX, Kayzabro, BIG RON, RICHEE, KOZ) / BIG RON 06. LADY LUXY with AK-69 / HI-D 07. Before You feat. BIG RON / DS455 08. WESTSIDE FREAK feat. TWO-J / KOZ 09. One Love feat. MACCHO(OZROSAURUS) / SAY 10. ENDLESS ROAD feat. ZANG HAOZI, 籠獅 / BIG RON 11. 風吹く土曜 feat.SAY / OZROSAURUS 12. Memories… / ZANG HAOZI 13. Fantastic Voyage feat.HI-D / TWO-J 14. JACKIN’ 4 THA BEATS performed by KOZ, taken from the album “TRIBUTE TO DS455” 15. SUMMERTIME IN THE SFV (DJ PMX REMIX) / LALA 16. 4 My City II feat. 宇多丸(RHYMESTER), DABO, YOUNG DAIS (N.C.B.B) , TWO-J, Mr. OZ, CHRiSTY, "E"qual, ROWSHI , G. CUE, U-PAC (TAGG THE SICKNESS) , SHINGO☆西成, 大地, BIG RON, K DUB SHINE, TERRY(EIGHT TRACK), YOYO-C for JUKE BOX RECORDS, SIMON, BUZZ (EIGHT TRACK), ZANG HAOZI, Kayzabro (DS455)/ DJ PMX |
トータルプロデュースはDJ PMX!最強の布陣で オジロザウルスがクる!
『未定』 / オジロザウルス [2012年4月4日 発売] THE ORIGINAL 045STYLE "ハマの大怪獣"ことOZROSAURUSの実に5年ぶり5枚目となるオリジナルアルバム。2012年ジャパニーズヒップホップシーン衝撃必至の1枚。ジャパニーズヒップホップシーンの中でも、その楽曲の力強いメッセージと鬼気迫る圧倒的ライブパフォーマンスで多大なる影響を与え続ける「ハマの大怪獣」「THE ORIGINAL 045 STYLE」ことOZROSAURUS。2011年、EMIミュージック・ジャパンに移籍しメンバーであるDJ SN-ZのオリジナルMIX CD「Hard Pack」で本格始動を印象付けた彼ら。「Hysterical」以来5年ぶり、5枚目となるオリジナルアルバムが遂に完成。アルバムのトータルプロデューサーとしてこれまで数々のクラシックを共に生み出してきたDJ PMX(DS455)を迎え、5年間待ち続けたファンの耳元に届ける強力作! |
DJ PMX Profile
日本のヒップホップが産声を上げた1980年後半から数多くのアーティストをプロデュース。アメリカ西海岸のヒップホップの影響を受け、今ではJAPANESE WEST COAST HIPHOPの基盤をDS455のメンバーとして構築。80年代からシーンの中核にいる日本では数少ないヒップホップ・プロデューサーの一人だ。その集大成として初のソロアルバム「THE ORIGINAL」を2008年6月に発売し、AK-69・BIG RON・HI-D・OZROSAURUS・ZANG HAOZIなどの曲も手掛けるなど、幅広い人脈と確かなプロデュースワークがアーティストからも評価が高い。また新人の発掘と制作を請け負う「トータルプロデューサー」としての手腕も高い評価を受け、BIG RON・OZROSAURUSに続き、東京S.T.Mの一員であるKOZのフルプロデュースも手掛けた。 このような数多くのプロデュースワークをこなしながら毎年LocoHAMA CRUISINGシリーズをリリース。そして2012年、誰もが待ち望んでいる「THE ORIGINAL 2」のリリースに向けて、プロローグ的なコンセプトでまとめられたベスト・ワーク集「THE CHRONICLE II〜Prologue Of THE ORIGINAL〜」を3月14日にリリース。それらを経て初夏にはいよいよ「THE ORIGINAL 2」のリリースが実現する。 |



日本のヒップホップが産声を上げた1980年後半から数多くのアーティストをプロデュース。アメリカ西海岸のヒップホップの影響を受け、今ではJAPANESE WEST COAST HIPHOPの基盤をDS455のメンバーとして構築。80年代からシーンの中核にいる日本では数少ないヒップホップ・プロデューサーの一人だ。