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【インタビュー】JAY'ED

URBAN FLAVA

Thursday, November 17th 2011

interview

これまでどんなタイプのトラックも華麗に乗りこなし、どんなタイプの歌もスムースに歌いこなしてきたJAY’EDが、遂に「自分にしか歌えない歌」を見つけたという達成感。セカンドアルバム『Your Voice』から伝わってくるのは、そんな現在のJAY’EDの充実ぶりだ。この2年間のヒットシングルの数々はもちろん、フロア対応のヒップホップ・チューンやダンスホール・チューンから、アコースティックなバラードまで。1曲だけでは伝えきれないJAY’EDのシンガーとしてのポテンシャルが最大限に発揮された全15曲(ボーナストラックを含めると16曲)。JAY’EDが自信と誇りを持って差し出すこの宝箱の中からは、きっと「あなたの声」が聴こえてくるはずだ。
宇野維正



-- セカンドアルバム『Your Voice』が完成したわけですけど、これ、すごくいいですね! ハードな曲からソフトな曲までバラエティ豊かで、 JAY’EDさんの音楽の多面的な魅力を堪能することができる。かなり手応えあったんじゃないですか?

JAY’ED  ありましたね! 自分でも、想像していた以上にいいアルバムになったなって(笑)。

-- ファーストアルバムの『MUSICATION』はどちらかと言うとカッコよくというかクールな感じで、JAY’EDさんの外向きの顔って感じの作品でしたけど、今回は内面的な部分もかなり出てる作品なのかなって。

JAY’ED  そうですね。1stアルバムの『MUSICATION』は初めて世に出すアルバムということで、自己紹介的な部分もあったし、どこか余分な力が入ってる感もあったんですけど、今回の『Your Voice』はより自分を素直に出すことができたっていうか、“これがJAY’EDだ”っていうのを多彩な音楽性で打ち出すことができたと思います。

-- 「想像以上の作品になった」とのことですが、事前に「こういう作品にしよう」というイメージはあったんですか?

JAY’ED  これまでの人生で経験してきたつらい出来事や心が折れそうになった出来事を自分の中で整理して、それを乗り越えようとした時のポジティブな気持ちを歌にしたかったんです。失恋した時とか、仕事が上手くいってない時とか、そういう時にこそ歌ってパワーを発揮するじゃないですか。そういう過去の自分と同じような境遇にある人に希望を与えることができたらなって。だから今回のアルバムは“自分の声”であるだけじゃなく、聴いてくれる人みんなの声、『Your Voice』でありたいと思ったんです。

-- JAY’EDさんというと、やはり“絶世の美声の持ち主”という印象が強いんですが、そこは敢えてMy Voiceではなく、Your Voiceだったと。

JAY’ED  もちろん、人から“いい声”って言われるのはとても嬉しいんです。でも、正直言うと、自分にとって自分の声とか、見た目とかは、本当はどうでもよくて。ただ“いい曲”として響いてほしいっていうか。自分のことなんてそんなに知らなくてもいいから、1曲でも多く、「この曲っていいね!」って言ってもらいたいだけなんですよ。今回の作品で自分のパーソナルな部分を出すようになったのも、自分のことを知ってもらいたいからじゃなくて、自分が実際に経験して来たこと、そこで本当に思ってることを歌った方が、曲のエネルギーがより強くなって、リスナーに伝わるってことに気づいたからなんです。

-- 時代をリードしていくような存在であるよりも、“いい曲”の作り手でありたいということですか?

JAY’ED  もちろん、なれるものだったら、時代をリードするような人間でありたいと思ってます。でも、今の自分にとっての課題は、もっと自分の殻を破っていきたいということですね。元々自分はインディーズ時代からR&Bというジャンルでやってきましたけど、今はジャンルが何かっていうことにあまりこだわりたくないんですね。自分で言った時点で、やれることが狭まってきちゃうし。一人のただの音楽好きとして、とにかくオープンマインドでいろんなことを取り入れていきたいと思ってるんです。

-- 単純に歌が上手いというだけじゃなくて、声の個性が確立されているから、それだけでワン・アンド・オンリーの存在でいられるっていうのも大きいですよね。どんな音楽を取り込んでいっても、 JAY’EDの個性は常に立っているっていう。

JAY’ED  そうかもしれないですね。ここ数年いろんなスタイルの音楽をやってみましたけど、結構どれも馴染んじゃうんですよね(笑)。だから、そういう意味で自分的には幅広くやった方がいいかなって思うんですよ。馴染んじゃう声で、同じようなスタイルの曲ばかりのアルバムを作ったら、統一感はあるけど、すごく似たような感じの作品になるんじゃないかって。だからこそ、自分みたいな人間は幅広くいろんな音を取り入れないとって。それに気づけたのは大きかったです。

-- 音のフックが強ければ強いほど、そのコントラストとして声が活きてきますよね。

JAY’ED  そうなんです。だからもう自分は使命として、どんどんいろんなことにチャレンジしていきたいって思うようになりました。

-- 「JAY’EDって言ったらあんな感じだよね」って固定されたイメージではなく、「あ、またJAY’EDあんなことやってるんだ!」と思われる存在でありたいっていうことですね。

JAY’ED  そうですね。実際、インディーズでやってた頃の自分のスタイルと今のスタイルって全然違いますからね。

-- でも、AKLO,SALUをフィーチャーしたヒップホップ・チューン“ブレイブ・ハート”なんて、かなり現場感覚の強い曲で、ある意味、クラブを回ってたインディーズ時代を思い出したんじゃないですか?

JAY’ED  そういえば現場のラッパーと組むっていうのを、インディーズ以来やってないなって思ったんですよ。でも、今やるなら、彼らのような新しい世代の感覚を取り入れたかったんです。自分にとっての原点であるクラブ・シーンにいつでも戻れることを証明するという意味で、このアルバムにとって必要不可欠な曲だったし、すごく刺激を受けましたね。

-- その正反対と言える曲ですけど、JUJUさんとの“永遠はただの一秒から”を手がけた作曲家坂詰美紗子さんによるこれ以上ないほどストレートで流麗なバラード“サヨナラ”も感動的でした。

JAY’ED  “永遠はただの一秒から”の前に坂詰さんにこの曲を聴かせてもらったんですけど、その時から絶対にこの曲は自分一人でやりたいって思った、すごく思い入れのある曲なんです。ピアノ一本で、多重録音も一切なしで、「JAY’EDのライブに行ったらこんな感じなんだ」って思ってもらえるような、素の自分を全部出せた曲ですね。

-- そういえば、11月19日の仙台からツアーも始まりますよね。

JAY’ED  はい。今はアルバムを終えて、ツアーの準備に集中してます。早くこの『Your Voice』の中の曲をみんなの前で歌いたいなって。あとは、とにかくこの作品が1人でも多くの人に伝わってくれることを願うのみです。聴いてもらえたら、どんな人でも絶対に何曲かは気に入ってもらえる自信があるんで(笑)。



interview by 宇野維正




新譜 JAY'ED 『Your Voice』
「明日がくるなら」から2年、JUJUを迎え、奇跡のヴォーカリスト2人の震えるようなハーモニーが胸に突き刺さる珠玉のバラード「永遠はただの一秒から」、若旦那の熱いメッセージと歌声が、優しく寄り添うようなJAY’ EDのヴォーカルと相性抜群の渾身の応援歌「Toy box」、日本のレゲエシーンを牽引するFIRE BALLのCHOZEN LEEのトースティングが冴えるノリノリのダンスホールチューン「Identity」、ニッセンCMソングとしておなじみのミディアム・メロウ・チューン「Shine」等の名曲に加え、ボーナストラックにはドラマ主題歌として今年始めに120万DLを突破したJAMOSA feat.JAY’ED&若旦那「何かひとつ」が収録されるというベスト盤的なヴァリュー感をベースに、アルバム用に書き下ろした新曲も充実した内容になった。BACH LOGICプロデュースの重量級ビートがド迫力のフロア・バンガーから、おそらくJAY’EDの新境地を築くことになる、美メロ、切メロ、泣メロが3拍子揃ったソロバラードを始め傑作が揃った、名盤になりました!

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      JAY'ED
    『Your Voice』

    2011年11月16日発売

    [CD収録曲]
    01. My Voice
    02. Golden
    03. ブレイブ・ハート feat.AKLO,SALU
    04. U
    05. Identity feat.CHOZEN LEE from FIRE BALL
    06. Toy box
    07. サヨナラ
    08. Free
    09. 君の手を~Don't Say Goodbye~
    10. Sign
    11. 永遠はただの一秒から
    12. Shine
    13. PRAY
    14. Change The World
    15. JAY's Voice
    16. 何かひとつ (Bonus Track)







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profile



JAY’ED

日本人の父と、ポリネシア系ニュージーランド人の母の間に生まれ、10歳までニュージーランドですごしてきた。音楽に関しても洋邦、ジャンル、年代分け隔てなく楽しめる素直さとキャパシティを持ちあわせている。古代より特にアジアで珍重されてきた 宝石、翡翠から名付けられた本名のJADEに、英語で使われる過去、受動を 意味する”ED”を加えることで、古き良 きものも自然に受け入れられるような シンガーを目指し、より個性を強調する綴りになった。









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