押忍！パンク道場〜第85回

『Awakening』

10月12日発売
1stアルバム発売時直後、人気爆発寸前にシンガーの脱退というアクシデントに見舞われ長期に渡って活動停止を余儀なくされたバンドに8カ月にも及ぶオーディションの末に見つけ出したシンガーBeau　Bokan（元Take The Crown)が加入。セカンドアルバム「Witness」では、それまでの繊細なイメージを覆し、しなやかな筋肉のようなタフなサウンドを作り上げ見事フロントラインへの復活を遂げた。その後２度来日も経験し、ここ日本でも確固たる人気を獲得した。そして今作「Awakening（覚醒）�≠ﾆ名付けかれたタイトルは彼らの「本性の目覚め」を意味するかのような、タフで重量感のあるサウンドとつややかなメロディーを融合させることに成功している。日本盤ボーナストラックには今話題のBIG CHOCOLATEのRemixが収録されている。

『Ruining It For Everybody』

10月19日発売
以前にも何度か本ぺージでも取り上げた事のあるIWABO（アイワーボ）がTRIPLE VISIONに移籍。FACTとの日本ツアーで見せた他を圧倒するアンストッパブルな変態っぷりは相変わらずだが、以前よりもクリーンパートが少し増え「解りやすい変態」になった気もするが目まぐるしく変わる展開と、中毒性はむしろ増加。　濃縮増量といったアルバムだ。こちらも日本盤ボーナストラックにはBIG CHOCOLATEのRemixが収録されている。BIG CHOCOLATEは日本のCROSSFAITHのRemixも手掛けており、超多忙なご様子。

『This Is The Warning』

12月21日発売
2008年にセルフタイトルのEPでTRIPLE　VISIONから日本デビューした際には、その完成度の高いサウンドに「超級新人」として話題となったが、今回ＵＳデビューを期に日本でもデビューアルバムのリリースが実現した。　オペラ歌手からレッスンを受けた経験もあるというKim Benzieのつややかで透明感のあるヴォーカルと、細部まで計算しつくされた残響（エコー）はMUTE　MATHファンあたりにもウケけそうなサウンドで、単なるラウド、オルタナティブ系というくくりに収めておくにはスケールが大き過ぎる。本国オーストラリアでは相当な人気者だというのもうなずける。