【インタビュー】Czecho No Republic

ROCK NEXT STANDARD

2011年10月3日 (月)

interview

前シングル「Casually」から4ヶ月、Czecho No Republicの待望の初アルバムが登場!シングルの流れを組みながらもよりポップなサウンドを展開!変幻自在のアレンジ、万華鏡のような目くるめくポップワールド! 初のアルバムにして完成度の高い作品を完成させたCzecho No Republicにインタビューしてきました!



-- 初のフルアルバム『Maminka』発売おめでとうございます。いよいよ発売を間近に控えましたが、完成してどんな思いをもっていますか?

武井 優心(以下武井)  録ったなって感じですかね(笑)。詰め込んだなという感じですね。

八木 類(以下八木)  そうですね、今まであった曲全部入れて、初めて一つの形になって、出したな〜っていう感じです(笑)。

-- チェコは2010年の3月に結成ということですが。

武井  そうです、まだ浅い。

-- でも。その割には楽曲がたくさんある気がするんですけど。。。あれっそうでもないですか??

武井  そうですね(笑)、1枚・2枚録音してて、その1枚目の時に結構納得いかない点とか、本当に無知で臨んだので、こういうところが至らないんだっていうのがわかって、録って出す前からイヤだというか(笑)。でもまあ出さないと始まらないんで、まあ出して。次のシングルの時にはその改善点を全部、とりあえず出来るところは全部、1枚目で納得できなかった部分をやってやろうっていうことで2枚目録って。でもその2枚目がものすごい、ジャンプ台みたいな、ポ〜ンと思いっきりアルバムに向けて。その2枚目で流れが出来たというか、今の自分達のレコーディングなり、楽曲なり。なのでレコーディングはすんなり、ある種の方程式じゃないですけど、流れはできてたんで。彼(八木)が入ってから2枚目をすぐ録ったんですけど、それがすごいわかりやすく、なんかこれが俺らの今の音か。っていう感じだったので、アルバムは詰めやすかったです。

-- 今回のアルバムの楽曲っていうのはいつぐらいにできてたんですか?

武井  一番最初に書いた曲が「Good Bye」っていう曲なんですけど、チェコを作ったときに、、、チェコを作る前ぐらいに自分が一人で作ったのがそれで。で、レコーディングしたのが6月・・・。

八木  ですね。

武井  5月ぐらいか、下手したら6月に出来上がった曲もあって、ほんと長い目で、結成から今までの間で、曲として固まってたものは全部録っちゃったって言う感じでしたね。

-- チェコを結成した当時っていうのは、今のような音楽性というかサウンドのヴィジョンみたいなものはある程度固まっていたんですか?

武井  ヴィジョンには無かったんですけど、最初は家で弾き語り程度の感じで作っていて、それに装飾していったら自然にああなったというか、元々USもUKもどちらも好きで、マイスペとかYOUTUBEを漁ってたんですけど、前のバンドのVoの子も、めちゃくちゃいい曲を書くんで、そういうところに居たんで、自然とまあジャッジはできたというか。

-- 前のバンド、Veni Vidi Viciousとはベクトルが違いますよね?

武井  Veni Vidi Viciousとは全く違うんですけど、音色は。そうですねでも良いものは良いというか・・・(笑)。良いものは良いの精神で(笑)

-- ジャンルは違えどかっこいいものはかっこいいと(笑)。さきほどおっしゃってましたが、前作からサウンドが固まりだしたっていうのは、八木さんの加入っていうのは大きかったんでしょうか?

武井  おっきいですね、とても。それまで3人でやってたんですけど、結構ふざけてるんで3人とも(笑)。まあ色々やりたいこともあるし、センスとかはある人達なんですけど、如何せん音楽に没頭してない、って言ったら嘘なんですけど、なんかチャラチャラしてるんですよ(笑)。で、彼のように音楽一筋みたいな人が入って。まあ全員のケツを叩いたというか。アレンジとかも色々できるし、俺ら3人だとまだいイモ臭かった部分を、ネクタイ直してくれたり、キュッと(笑)。

-- 八木さんはそういう自覚はありますか?

八木  あります(笑)。前から作ってるデモとか1stのものを聴いて、イイモノはもってるのでちゃんとまとめれば、すごくいいものになるというか。

-- 加入前には、自分だったらこうアレンジするのにとか思ったりしましたか?

八木  こうするのにとかはそんなに無いんですけど、これを足したらよくなるんじゃないかなっていうのはあって、結構そういうのを受け入れてくれて、“ああ、いいじゃん”みたいな感じでやってくれるんで。レコーディングでもアイディア色々出して、それが採用されたりっていうふうで作った感じもあります。

-- レコーディングはどんな感じで進んでいきましたか?

武井  前回のシングル4曲のときは、出す音を完全に全部決めて、設計図があってそれを組み立てるみたいな作業だったんですけど、今回は何曲かはその場でどうしよっかね?って、入れてみてあっちょっと違うわみたいな。曲も多かったんで、その場で考えちゃえばいっかみたいなちょっとラフなところもあったんで。試行錯誤してるときは、ちょっと・・・眠たかったね(笑)。

-- 煮詰まる時ってあったりします?

武井  う〜ん、まあ絶対に答え出るので、なぜか。煮詰まってても、ポロっとヒントが落ちてきたので今まで。向き合ってれば出てくる、迷走はしないかなと。

-- 雰囲気とかは悪くなったりしないですか?

武井  雰囲気は悪くならないですね。元々がボケっとした人達の集まりなので(笑)。

-- みんな仲良さそうですもんね(笑)

武井  はい(笑)。

-- 楽曲っていうのはどうやって作ってるんですか?メインのソングライターが武井さんで、みんなでスタジオでアレンジしていくっていう感じなんですかね?

武井  いや、最初に全部作っちゃってスタジオで合わせてみて、ドラムとかはある程度これぐらいはやってぐらいの感じで。結構彼も変なリズムが好きなんで、勝手に放り込んでくるんで。はまったらなおチェコっぽくなるし、それを尊重して。

-- 楽曲を聴いてると、すごい緻密に作ってるような気がして、その話はすごい意外でしたね。そんな中で難しい楽曲、完成までに苦労した楽曲っていうのはありましたか?

武井  個人的には「レッティオ」っていう曲が、自分は出来たときにこれはすごい良いなと思ってたんですけど、なんかいまいち伝えられなくて。この曲の良さって何なんだろうなと思って、人に伝わらないので。これなんで良いんだ?って言われたら自分でもわからなくて。だから最初、結構音質とかも最初リバーヴがんがんで飛ばしてみたりしたんですけど。 ちょっとあせた感じのラジオみたいな感じで今回落ち着いたんですけど、それがはまったんで良かったんですけど、それまで結構あんまり理解してもらえなくて、歌入れとかも手こずって。。。なんか片思いみたいな(笑)。好きなのに全然振り向いてもらえない (笑)。

-- まわりも乗り気じゃないし(笑)

武井  そうそう(笑)。つらいな〜みたいな、このコいいコなんだけどな〜みたいな(笑)。

-- 僕は最初に聴いたとき、一番いいなと思ったのが「レッティオ」だったんですけど、それは完成後のやつだからだったんですかね(笑)。

武井  そうです完成してからのヤツです(笑)。

-- 八木さんはどうですか?

八木  そうですね、「バラード」っていう曲がレコーディング直前にできた曲で、構成っていうのが今の形より短くて、ギターソロからの構成をどうしようってなって。ギターソロとその後の繰り返しの部分を足そうっていう風に考えて、鍵盤が何にも入ってなかったんで、それを直前で考えるのが、時間がなかったので結構苦労しましたね。でもいつもはソロをつくってないアディムと二人でちょっとづつ作ったりして、なんかこう一体感というか、そんな感じは出たかなと思います。

-- そして今回のタイトル『Maminka』。チェコ語で“お母さん”という意味らしいですが、どんな思いを込めて付けられたのでしょうか?

武井  言ってしまえば後付になってしまうんですけど。最初、アルバムのタイトル、アルバム録る前からウチのドラムのやつがチェコ語で“パパ”“ママ”っていうのが“パピンコ”とか“マミンコ”って言うんだっていってて。めちゃくちゃかわいいじゃんみたいな感じで、それ使いたいねって言ってたんですけど。ちゃんと調べたら“マミンコ”じゃなくて“マミンカ”で、“パピンコ”なんて無くて(笑)。どこで拾ってきたんだみたいな(笑)。でも“マミンカ”って聞いたときに、その響きがなんかタイトルっぽいなと思って。子供が使う“お母さん”っていうニュアンスだったんで、あったかいし・・・、まあ曲もいっぱい録ったんでマザー的な目線で(笑)。

-- そもそもバンド名の“Czecho No Republic”はどこから付けたんですか?

武井  これもホント響きで(笑)。“Czecho”っていう綴りもちょっと変わってて、まあ“Czecho”っていう言葉があればいっかっていうぐらいからきてるんですけど。意味ありげで面白いかなと。

-- チェコ語とかのこだわりみたいのは特に無いです?

武井チェコにこだわって・・・無いです(笑)。でも昔からチェコのアニメ『クルテク(Krtek)』とか自然に好きだったんで・・・、まあチェコ語にもこだわってるわけではないんですが(笑)。でも今回“Maminka”はとてもキュートな感じがしたんで。



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      Czecho No Republic
    『Maminka』

    2011年10月05日発売

    [CD収録曲]
    01. レインボー
    02. RUN RUN TIKI BANG BANG
    03. Call Her
    04. Don’t Cry,Forest Boy
    05. レッティオ
    06. 絵本の庭
    07. Good Bye
    08. ショートバケーション
    09. バラード
    10. ノンストップ
    11. DANCE
    12. ハッピーメリー




    【HMVオリジナル特典】

    ”レインボー”、”ショートバケーション”PV2曲入り DVD

    特典の有無は必ず商品詳細ページをご確認ください

profile



Czecho No Republic

吉田アディム(G), 武井優心(Vo/B), 山崎正太郎(Dr), 八木類(G) (PHOTO L to R)
▶2010年
3月Vo/Bの武井優心、Drの山崎正太郎が中心となり結成。
同月31日下北沢にて初ライブ。
4月 サポートギターで吉田アディムが参加し、その後正式加入。
5月 武井(B)とアディム(G)がThe Mirrazのサポートメンバーとして ツアーに参加。
11月 結成半年にして、初音源“erectionary”を タワーレコード限定発売。
同月The MirrazのツアーのOAとして全国を回る。
▶2011年
2月 サポートギターだった八木が正式加入し新作の制作に着手。
6月8日 1st single(4曲入り)の“Casually”を全国リリース。









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