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HMVインタビュー:Malus & Lyrical Waterside

Wednesday, September 28th 2011

interview

Malus & Lyrical Waterside

コンピ『Listening Is Believing Vol.2』への参加、日本語ラップ企画『OLD TO THE NEW』シリーズの発起人として知られる東京下町をリプレゼントするクリエイターコンビ、Malus & Lyrical Watersideが2年間、温め続け徐々に制作を進めていた懇親のアルバムを遂に完成。ゲストに、Diamond D、Grand Puba、Substantialら海外のレジェンドをフィーチャーし、大きな話題を呼んでいる彼らに注目のインタビュー実現。
インタビュー:徳重(HMVイオン浦和美園)、久保(HMVイオン浜松市野)

--- そんな中で制作された今回のアルバムですが、簡単に内容を紹介お願いします!!

M : タイトルの通りなんですけど、アルバムを通してそれぞれ違う時間が流れている中での、それぞれの1日を表現したかったんですよね。1曲1曲でのテーマもあって、かつ一枚通して聴いてもストーリーがある、目覚めてから、仕事いって、夜呑みに行って、クラブで遊んで、飲みすぎて、気づいたら終電無くして、歩いて帰るみたいな。一日が終わってまた朝が来るように、アルバムとしてもリピートされるようなスキップさせないアルバムを目指しましたね。好きな曲をそれぞれダウンロード出来る文化もそれはそれで素晴らしいかもしれないですけど、あえて、アルバムを通して聴いてもらう事を意識しましたね。

--- かなり豪華な面子が参加してますよね。このメンバーの選考基準とかあったんですか?

M : 元々は他のレーベルからアルバムを出さないかと言われていたんですが、僕が音楽業界を離れる時とタイミングが重なったりしてその話は立ち消えしてしまって、その後、宙に浮いてしまったほぼ完成していたインストの楽曲が何曲かあって、色々な人に聴かせていたら、作品に対して具体的な提示をしてくれたのがRE:CREATIONのレーベルの代表で、アルバム制作しましょうという話になったんですよね。

代表(以下 D) : その時に自分達が一番思い入れ深い、90'sレジェンドと呼ばれるMC達を入れたら面白いんじゃないか?と言う話になって。とりあえず、一緒にやりたいMCをリスト化して、向こうにいる知り合いのコーディネーターの方にも話を振ったりして1人1人に声を掛けていったんですよね。「連絡が付かない。」、「どこに居るか解らない。」、「ギャランティーが高すぎる。」など色々な理由で参加まで漕ぎ着けられなかったMCも居ましたが、その中で仕事をきちっとやってくれた人が残ったというのが本音かもしれませんね。こう言ってしまうとネガティブに聞こえるかもしれないですけど、きちっとこちらが指定したMC陣は全員集まったので嬉しい限りですね。

L : このMCとこのMCとこのMCがオッケーなら、このテーマでこのトラックを投げてみようみたいな感じでグループ分けしてやっていたので、時間こそ掛かりましたが、思い通りの人選になったんじゃないかなと思います。特にDIAMOND Dは僕が熱望していたのでホント参加してもらえたのは嬉しいですね。仕事もタイトでしたし。

M : 後は、僕が音楽業界に居た頃にNUJABESさんやSUBSTANTIALのアルバムの営業をガンガンやっていて、ガチガチの90'sレジェンドの中にあえてSUBSTANTIALに参加してもらっているのは、裏ミーニング的と言いますか、自己満足といいますか、海外のアーティストとやるのであれば、SUBSTANTIALも是非入れたっかたので、こうして、きちんと形になったのは感慨深いですね。

--- 今回のアルバムを制作するに当たっての苦労話とかありますか?

L : 制作方面で言えば、MCから色々とアカペラが送られてくるのは嬉しいんですが、ギャランティーの関係もあったのかもしれないですが、宅録レベルから、きちんとスタジオで録っているものまで、レコーディング状況の差が如実に表れていたので、そこを如何にに同じレベルまで持って行くかが1番苦労しましたね。

M : 嬉しい反面、今思い返すと大変でしたね〜(笑)。ミックス、マスタリングとエンジニアの方々にも苦労掛けました。

--- となると、予想外に制作期間も掛かったりしたんじゃないですか?

M : そうですね。前述の通り、オファーしてオッケーをもらったのは良いけれどその後、連絡が一定期間途絶えたりとか、ホントの一番最初となる居酒屋で生まれた企画の立ち上げから丸2年って所ですかね。難産だっただけに無事産声を上げて店頭に並んでくれているのは感無量です。

L : よく完成してくれたと思いますよ。ポジティブなニュースと同量のネガティブなニュースが入ってくるたびに凹んで、何回挫折しかけたか(笑)。 初めてのアルバムって事もありますけど、その苦労があっての今回のアルバムなんでより愛着はありますよね。

--- 話し聞いているとホント大変そうですね...。お疲れさまでした(笑)!ところで、このRE:CREATIONってレーベル名の由来とかはあるんですか?

L : 一応、3つの意味を掛けていて、RE:BIRTH + CREATION(創造と再生)を略したと言うのが本筋なのですが、RECREATIONの本来の意味である聴く人にとっての"気晴らし"になればと言う意味、CREATION(創造)に対する返答と言う意味も込めてつけましたね。

--- 今回、HMV独自の特典となってるレーベル・ロゴ・ステッカーのタギングはEL DA SENSEIが書いてくれたとか?

M : そうなんです。アルバムにも参加してもらった、元々グラフィティーのアーティストでもあるEl Da Senseiがお願いしたら、快くタギングでロゴ書いてくれて。El Da Senseiが書いてる「Tags Of The Times」のロゴが僕が凄い好きで、せっかくコラボするんなら書いてくれってお願いしたら快く書いてくれた感じで。

L : 今回のアルバムに参加してくれてる、とあるMCと交渉するときも、El Da Senseiが間に入ってくれたことがあったみたいで、それで今回参加が決まったMCも居たりして、なんていい人なんだと(笑)。El Da Senseiの功績は何気にラップで参加してもらった以上のモノがありますね。

--- 帯にも記載がありますが、お2人の出身でもある東東京をかなり前に打ち出してますよね?

M : そうですね、上野のキャッスル・レコードさんとか、東東京でもきちんとヒップホップ・シーンがあって、でも、やっぱりクラブだったり音的な夜の遊び場って言えば山の手ラインだったりっていうのが現状で、自分達の遊び場はやっぱり近くというか身近な場所にある方が理想的だし、作品を出すんであれば、何らかの形で東東京を前面に推し出していこうという話に自然となったんですよね。日本語ラップ企画として制作している『OLD TO THE NEW』もVol.3を制作しているんですが、今回はICE DYNASTYのG.O.くん、はなびくん、Zone The Darknessくんだったり、東東京のMC陣にも多く参加してもらってるので、そちらにも繋がってくる感じですね。

L : それに、日本語ラップとはまた別に、こういった海外のレジェンドをフィーチャーしているアルバムとかが東東京からリリースされるって言うのは、なんにせよ1つのトピックにもなると思いますし、90年代をリアル・タイムで体感してきた自分達が東東京からこういったアルバムもあると言う事を打ち出して行きたいんですよね。年齢が違うのでしょうがないですし、決して間違ってないんですが、若い子達に話を聞くと90年代後半とか、2000年前後のヒップホップを一番最初に聴いていたりして。やっぱり、それ以前にもっとヒップホップがヒップホップしていた時代があったと思うんですよね...。黄金時代と呼ばれた時期が。今だとその辺りのCDとかも、輸入盤だと1000円で買えたりしますし、よりその時代を知らない分一歩踏み出してもっと掘り下げて行ってもらえる若い子がどんどん増えて行ってくれると嬉しいですね。

--- 最後に、今後の目標や活動予定を教えてください。

M : 今後の予定としては、「One Day In Our Life」のアナログのリリース、国内のMCの方々を集めたコンピレーション・アルバムを現在制作中です。レーベルとしては、アーティスト物のリリースも徐々に進めつつ、先程のお話にも出した、ストリート企画として行っている日本語ラップのコンピレーション企画『OLD TO THE NEW』のVol.3もDJ DUCT、DJ MASAO a.k.a. OLD FASHIONと共に制作中です!勿論、新たに2ndアルバムの制作も進めて行きます!!



新譜One Day In Our Life
NIPPS、GOCCI、ANTY the 紅乃壱等を招いた12inch 企画「RE:CREATION EP」のリリースや、90's ヒップホップへ日本語ラップというフィルターを通してのオマージュを捧げる超人気コンピ企画「OLD TO THE NEW」シリーズの発起人でもあるMALUS & LYRICAL WATERSIDE が、自身の原点でもあるUS ヒップホップシーンを代表するレジェンドなラッパー陣を招聘し、遂に超待望のフルアルバムをリリース。それぞれに流れる"とある1 日"の"とある風景"を映し出した1枚。


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