HMVインタビュー:ラティーフ
Wednesday, August 24th 2011
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グラミー賞に2度ノミネートされるなど、ソングライターとして素晴らしい仕事を続けているフィラデルフィアの才能、ラティーフの3rdアルバムが完成。新作についてはもちろんのこと、ソングライティングの際のこぼれ話や
すべてのアルバムに参加している盟友のライアン・レスリーについてまで、たっぷりと語ってくれました。
インタビュー・文 / Kana Muramatsu
実はあまり知られてないけど、僕のデビューのキッカケになったデモをプロデュースしたのはジェイムス・ポイザーなんだ
- --- バークリーを卒業後、音楽教師になろうと思っていたことに驚いているのですが・・・。
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僕は11歳ぐらいのときに一度レコード契約しているからね。結局、何も起こらなくて、すごく傷ついたから、この世界には戻る気は全くなかった。みんなアッと言う間に世に出てきたと思っているけど、子供の頃から教会で歌ってきて、そのクワイアで全国を回って、学校を休んで・・・。子供の頃に仕事としての音楽ばかりやっていた気がする。でも今にやってやっと神様が、自分が心から楽しめる音楽を作れるコラボレーター達を僕の人生に連れてきてくれたと思っているんだ。僕は音楽が大好きで音楽をやっているから、仕事として捕らえたくないんだよね。でも、好きな音楽をやって、素晴らしい生活をさせてもらっているこの恩恵にとても感謝してる。
- --- 他にも様々なプロデューサーと組んでやっていますが、起用の基準方法はやっぱりそのケミストリーや直観でしょうか?
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そうだね。僕はビートを聴いたらすぐにメロディはどうあるべきか頭に浮かぶ。特にフレドロとのコラボではそうだね。M1「Crazy Love」なんてそれこそ一瞬で出来上がった。彼のビートはものすごく建設的なんだよね。ダニー・ファントム、Vショーンもそうなんだ。ライアン・レスリーもそうだな。個人的にタイムレスなR&Bレコードだと思ってるM2 「One Kiss」をプロデュースしてくれたフィリーのプロデューサー・チーム、ザ・メイトラックスも素晴らしかったし。余談だけど、彼らがリアーナの「Don’t stop the music」を書いたフランキー・ストームという素晴らしいフィリーのライターも紹介してくれたんだ。結局、自分の音楽的ヴィジョンを分かち合える人達と一緒にやっているんだよね。そういうコラボレーター達と出会えたのは幸運だし、幸せだと思ってる
- --- ジェイムス・ポイザーの名前があなたの作品に初めて出たのはミックステープ 『Breathe of Fresh Air』でのマイケル・ジャクソンのカヴァー「For All Time」からですよね。やはりフィリーということで昔から知ってはいた?
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ああ。ずっと前から知っていたし、実はあまり知られてないけど、僕のデビュー(モータウンではなく11歳の時)のキッカケになったデモをプロデュースしたのはジェイムスなんだ。10年以上前からの付き合いさ。僕が10歳の時にプロとして初めてレコーディングした3曲を手がけたのがジェイムス。だから彼とはずっと昔から一緒にやっていたんだ。実際に彼と作ったのは「Fall Back」という曲で、ジェイムスとバックストリート・ボーイズやジム・ジョーンズのプロデュースで知られるフィリーのプロデューサー、デュカン・ベイとの共作があるんだ。ただ今回のアルバムには収録されないことになった。将来的には何かの形で発表したいと思っているけどね。フィリーは本当に小さい街だしさ、みんなからリスペクトされなきゃ音楽をプロとしてやってはいけないような街でもあるんだ。僕はNY、シカゴ、ボストン、ノース・カロライナに住んで、世界中を回ってきたけど、結局フィリーに戻ってしまうんだよね。テディ・ペンダーグラスだってずっとフィリーに住んでいた。どんなに世界中を飛び回っていようとも、彼の拠点はフィリーだった。僕も同じさ。
- --- ミックステープ『The Leaks』からは「Things Ain’t The Same」が今作にも入っていますが、、、そもそもミックステープを出す目的はどんな意図があるんでしょうか?
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僕の音楽はどうしてかわからないけど、リークしちゃうんだ。でも僕はそれが悪いことだとは思ってない。だから、アルバムというメイン・ディッシュを出す前の、アパタイザーという気持ちで僕は出してるんだよ。実際に何百曲も表にまだ出ていない曲もあるけど、全てをアルバムに収録出来るわけじゃない。だけど、僕は自分の曲を決して見捨てたりしない。今回のアルバムにも3,4年前に作った曲も収録されている。M4 「Let Her Know」と M7 「Things Ain’t The Same」がそうだね。ただ、どの時代に作ったどの曲だろうと、シチュエーションに合わせて発表していきたいと思っている。それが、自分のアルバムだろうが、ミックステープだろうが、他のアーティストに歌ってもらうことになろうがね。その曲が完璧にマッチするシチュエーションで発表していき続けたいと思っているんだよ。
- --- 『Love Life』ではサウンド的にヴァラエティに富んでいますが、音楽的なコンセプトはありました?
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ソウルの幅を広げたいと思ったんだよ。ベイビーフェイスのようなアコースティックなM12 「Faithful」、トニー・リッチ・プロジェクトのような感じだろ?最高に好きなんだ。例えば、M10 「Oh Cherry」は90年代の雰囲気だし、とにかく、僕のソウルをあらゆる形で表現したいと思ったんだ。そして、自分の頭の中に浮かんだサウンドをそのまま忠実に再現することを心がけたのが今作だよ。大変だったけど、すごくやりがいがあったよ。クリエイトするプロセスが本当に楽しかった作品でもあるんだ。それに、恋愛もしているし、人生でもすごくいい場所にいるからね。そういう幸せな気持ちが作品に表れているのは間違いないかな。
- --- テディ・ペンダーグラスとは家族ぐるみの付き合いで、彼から実際に歌を習ったことは有名ですが、彼のスタイルを継承するアーティストのような言い方をされたりするのは正直、どんな気分ですか?
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光栄だよ。彼とたくさんの時間を一緒に過ごさせてもらった。まるで、今僕が置かれている状況で自分がやっていけるように、彼が僕を準備してくれたような気がしているんだ。僕が本当に幼い時ではあったけど、彼の音楽への情熱は痛いほどに感じたし、歌を教えてくれるときも、“俺が感じるように歌え”、“もっと感情を込めて”って、厳しく教えてくれた。彼自身も気付いてはいなかったと思うけど、今の僕を育ててくれたのは彼だし、彼の伝統を僕が守っていかなければという責任感も強く感じてる。彼のヴォーカルも魅力ももちろんだけど、彼のようにヴォーカル・プロデュースに長けている人は滅多にいない。そんな彼のあまり知られない一面を僕が伝えていかなきゃと思ってる。テディおじさんが僕を認めてくれたと信じてるし、あらゆるものを僕に与えてくれた。本当に心から感謝してるし、その想いを裏切らないように頑張っていきたいと思ってる。
- --- 今後、どんな音楽にチャレンジしていきたいと思ってます?
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僕はスリー6マフィアも大好きだし、いろんなジャンルの音楽を聴く。どんなジャンルであろうと、ソウルフルになるんだってことを証明していきたいんだ。音楽にもっとソウルを吹き込みたい。ソングライティングのやり方、ハーモニー、デリヴァリーの仕方で、どんな音楽もソウルフルになるってことをたくさんの人達に聴いてもらいたいと思ってる。
- --- アーティストとして、ソングライターとしての今後の活動予定は?
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ソングライティングも大好きだし、パフォーマンスすることも大好きだから、半々で活動していくつもりだよ。アメリカのショーで日本だけで発表した曲をやったりもするけど、ものすごく反応もいいんだ。本当に音楽が好きな人は、与えられなくても、自分で探して見つけてくるんだよね。音楽って本来はそうじゃなきゃいけないんだよ。僕のファンは僕にとってのヒーローだよ。僕がスタジオ名やいろんなところで使ってるHURLってのはHeroes Understand Real Lyrics (ヒーロー達はリアルなリリックをわかってる)って意味なんだ。僕のヒーロー達のために素晴らしい曲を作っていくだけだよ。
- --- 日本のファンにメッセージをお願いします。
本当に日本のヒーロー達には感謝してる。心を込めて作った作品を楽しんで、愛を感じて欲しい。僕の音楽は僕のものだけでなく、みんなのものでもある。一緒にシェアしていこう。たとえ僕の名前のついた音楽だろうと、僕の曲ではないんだ。神様が僕を使ってみんなの耳と心に届けているというだけなんだよ。日本にも実際に行って、みんなの前でパフォーマンスするのが待ちきれないよ!日本にはたくさんのHURLがいるからね!大好きだよ!twitter.com/coreylatif に声をかけてよ!自動翻訳機でしか訳せないけど、日本語で書いてきてくれてもみんなのメッセージはちゃんと読んで返事するから!facebookにもファンページがあるから、そこでもコミュニケートしよう。
- 新譜Love Life -
- 前作『Love Is Love』が国内累計2万枚を越えるヒットを記録。本年度のグラミー賞でも提供作がノミネート(ファイス・エヴァンス「Gone Already」)、マイケル・ジャクソンが実際歌を入れた提供作もリークされるなど、今、最も注目を集める世界のソングライターとなったCorey “Latif” Williams。前作を上回る内容で、全音楽ファンを虜にする超大作アルバムが完成!プロデューサーにジェイムス・ポイザー、ライアン・レズリー他、ビッグ・ネームを起用。ゲストは皆無ですが、まったく必要ないほどの美曲が目白押し。ソングライティングはもちろん自身が全曲を担当。先に配信で大ヒットした「One Kiss」、「Crazy Love」収録。
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- Love Life
Latif - 2011年9月7日発売
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- Love Is Love
Latif - 2010年3月発売
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- Love In The First
Latif - 2003年9月発売
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- Essential
Teddy Pendergrass - 2007年12月発売
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- Last 2 Walk
Three 6 Mafia - 2008年6月発売
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