【インタビュー】LITE

ROCK NEXT STANDARD

Tuesday, July 5th 2011

interview

常に進化を遂げるLITE。三浦カオルを迎えて3年ぶりとなるフルアルバムでたどり着いた世界とは!??模索を繰り返していた彼らが、ポストロック/マストロックの枠から飛び出して完成させた傑作アルバム!!



-- 新作のジャケット見ましたよ。世界観があってかっこいいですね。ちょっとプログレバンドっぽくて。

井澤 惇(以下 井澤)  よく言われます。(笑)今回はスウェーデンのデザイナーチーム「M&E」に依頼しました。

-- 今回の曲タイトルは動物シリーズだけど、これは武田くんのアイディアですか?

井澤  そうですね。一番最初に「Rabbit」って曲を作ってからこのアルバムの作成が始まったので、その頃は各新曲の仮タイトルとして動物名を付けてましたね。あと、「Turns Red」を作ってる頃までは所謂ポストロック、マスロックって言われるジャンルから逸脱したものを作りたい、って気持ちが強かったんですよ。でも、今回はそういう拘りすらすっかり忘れて、気持ちが無垢な状態だったんですよ。武田の中でそういう精神の状態と動物がリンクしたみたいです。

-- まあ、悪意のある動物はいないからね。

井澤  そういう気持ちが今回のアルバムのタイトル「For all the innocence」にも繋がってるんですよ、ってこないだ別のインタビューで彼が言ってました。

一同  爆笑

-- 楽曲の雰囲気が明るい曲調のものが増えましたね。

井澤  そうですね。確かに今まではメジャーコードを使ってなくて。でも今となってはその理由すら覚えてないんですけど。今回「Rabbit」って曲が明るい曲調になって、最初はこれをライブでやったらそこだけ違和感があるかな、って心配はしてたんですよ。でも、実際にやったら、ライブセットの中でこの曲がアクセントになって逆にお客さんが耳を傾けてくれる効果がありましたね。

-- 今回のアルバムは「Turns Red」、「Illuminate」を経て、ついに新しいLITEの音が完成した気がしますね。

井澤  ほんと、ホップ、ステップって感じで。2、3年前から新しい音を模索するための修行をしていたような感覚ですね。海外ツアーや海外レコーディングを経て、色んな経験とか反省を反映させながらプロデューサーの三浦カオルさんの意見を交えて作業しました。

-- で、どうでした、カオルさんのプロデュースは?彼は本当に才能のある人だと思いますけど。

井澤  すごいですよ、ほんとに!かなり面白かったです。まだ未完成の状態で不安な曲もあったんですけど、1フレーズだけ用意しておいて、最終的なアレンジはカオルさんを交えて、カオルさんの家でアレンジしたり。

-- カオルさんのアレンジ力って凄いですよね。

井澤  ほんとそう思います。そしてすごく大胆ですよね。バンドが思いもつかない展開とかをかなり細かいとこまでアイディアを出してくれて。

-- LITEは今まで制作過程にこれだけ絡むプロデューサー、エンジニアを起用したことはなかったですよね。なにか心境の変化があったんですか?

井澤  前作の「Illuminate」をシカゴでジョン・マッケンタイアと録音した時、やっぱ海外だから録る曲をある程度完成させておく必要があって。録音時はシンセの音に関しても本当はもっとジョンと詰めた話をしたかったんですけど、その時の彼はあくまでもレコーディングエンジニアとしての立場だったんですよ。だからこちらとしてはもっと深いところまで関わってくれても良かったのに、って気持ちはありました。もちろんエンジニアとしては腕は超一流なんですけど。で、その後メンバー間で話し合って次の作品は日本で録音して、もっと音に関して意見を積極的に言ってくれる人をプロデューサーとして起用したいってことになりました。

-- じゃあLITEはまさにカオルさんのような人を求めていたんですね。

井澤  それにカオルさんは気遣いもあって、場を和ましてくれて。作業中もうちらの会話に入ってきてくれたり、積極的にコミュニケーションをとってくれる方でしたね。

-- ベーシストとして意見を貰うことはありましたか?

井澤  プレイ自体に関してはなかったんですけど、カオルさんの自作のフレットレスベースを借りました。

-- あ、それ「Duck Follows an Eccentric」で井澤君がハイフレットで弾きまくってるとこで使ってますよね。

井澤  しかもファズ踏んでるんですよ。(笑)あと、「Cat Cat Cat」って曲でも使わせてもらってます。

-- その曲はちょっとジャジーな始まりですよね。

井澤  最初その曲ではウッドベースの音を作りたかったんですよ。音作りをどうしようか模索してた時にカオルさんから勧められて。僕はフレットレスベース使うの初めてだったんですよ。だから弾き方とか教えて頂いて。

-- 他に今回のレコーディングで井澤君が使った面白い機材ありますか?

井澤  「Pirates and Parakeets」でたった20秒くらいのフレーズのためにエレハモのマイクロシンセを買いましたね。

-- 曲の最初の方で使ってますね。せっかくなんだからもっと前面に音出せば良いのにって思ったけど。(笑)

井澤  まあ、あそこは盛り上がる前の部分なんであのくらいで良いかなと。(笑)その後の部分は以前から持ってるMOOGのエフェクターを使いました。

-- そういえばRolandのテープエコーを使ってる曲がありましたね。「Red Horse in Blue」とか。

井澤  武田が操作したテープエコーの音を曲の要所で結構使ってますね。結構操作が難しいので、カオルさんにあらかじめ練習してくるように言われて。それでも良いエフェクト具合になるまで8テイク位やったけど。

-- 井澤君が使ったベースは?

井澤  いつも使ってる4弦のジャズベース。基本的にはライブと同じセットですね。ベースアンプはALBITのを使って。自分以外のメンバーも、ギターとかは結構音に拘ってて。「Red Horse in Blue」の最後のフレーズとか。

-- あの音は汚くて最高に良いですね!

井澤  あれは普通のクリーンの音で録ったのを、アウトから出してマイクロシンセを通した音ですね。しかもマイクロシンセのつまみをマックスにして。(笑)ほぼファズですね。 あと、カオルさんの手法で面白かったのは、ホワイトノイズを別に録っておいて、曲の静かになる部分で意図的に「サー」ってそのホワイトノイズを流してアナログレコードっぽくしたり、実験的で良かったですね。

-- 声の入ってる「Pirates and Parakeets」は誰が歌ったんですか?

井澤  僕と武田が歌いましたね。歌録りの時になかなかOKテイクが録れなくて、ひたすら歌い続けて恥ずかしかったです。壊れた目覚まし時計みたいって言われて。(笑)この曲はライブでもやりたいなって思ってまけど、声のパートはライブではさすがにシーケンスで流すと思いますね.

-- ベースフレーズでいえば、「Chameleon Eyes」のフレーズは符割りが難しいそうですね。

井澤  あれはもともと武田がブレイクビーツみたいな曲がやりたいってことで、パソコンで作って来たフレーズなんですよ。

-- 弾くのが難しそうなフレーズを提示されると大変じゃないですか?

井澤  僕は逆に燃えちゃうんですよね。そういうところはドMなんで。(笑)武田の頭の中で作ったベースフレーズを提示された時に「出来ないです」って絶対言いたくないんですよ。提示されたものに対してさらにプラスαにして返すみたいな。こっちも勝ちたいんですよね。だからオリジナルより良いものにして返すようにして。

-- じゃあ、ここ最近井澤君のベースへのアプローチって変化してきた部分はありますか?

井澤  そんなに無いかな。元々LITEってバンドがかっこ良くなるためって事を考えて音を作っていたし。最初僕は指弾きのベーシストだったんですよ。LITEに加入してからピック弾きも始めたんで。やっぱLITEありきですね。「Phantasia」の頃は譜面を埋め尽くすような音数の多さや勢いが求められていたから、結構バキバキの音作りをしてて。最近は語らずとも分かってきてシンセに合わせた音にしたり。まあ、結局はLITEってバンドの中で必要とされる音を出していきたいんですよね。説得力のあるベースで、必要に応じて変化できればなと。

-- では井澤君から見たLITEの各メンバー評を教えてください。

井澤  構造君はLITEの繊維質というか各メンバーを繋げている役目ですね。最近彼はLITEの機材担当として、サンプラー、シンセ等に造詣が深くなってきていて、その辺の成長っぷりは著しいですね。
武田は絶対変わらない説得力がある人ですね。

-- 武田君は最近髪型変わったんじゃない?

井澤  髪型は変わったけど他は何もブレてないです。(笑)LITEってバンドが新しいものを生み出していくってことを信念をもってやってる人ですね。結局、一番LITEのことを考えているんだなって。
山ちゃんはドラムに対する姿勢は凄いですね。色んなバンドでドラムを叩いて、その経験が山ちゃんのドラムに集約されてきている気がします。あと彼の持ち味はやっぱライブですね。ライブのプレイ面での出来をすごくストイックに考えてますね。

-- なるほど、今日はありがとうございました。最後に一言をお願いします。

井澤  今回のアルバムを聴く人にはポストロックやマスロックとかの先入観無く、無垢な気持ちで聴いてもらえたらなと思います。あと、今回のアルバムでこれだけ広がりのある音楽を作れたので、LITEを初めて聴く人は、過去の作品と聴き比べるのも面白いとおもいますよ。



新譜 LITE 『For all the innocence』
BOOM BOOM SATELLITES/DJ BAKUなどを手掛けるの三浦カオル氏をエンジニア/共同プロデューサー迎えて、待望の3年2ヶ月ぶりの3rdアルバムが完成!!シンセサイザー、パーカッションを導入したサウンドをより進化させ、音をシンフォニックに重ねて行き、ダイナミックなハーモニーと緻密なリズムからなる新機軸サウンドは、今までのLITEサウンドの定義の超越に成功し、オーバーグラウンドとアンダーグラウンドを超越したアヴァン・ロックという形で提示した。東日本大震災チャリティソングとして配信リリースし、iTunesチャート2位を記録した、Rabbitを含む全11曲収録
応募抽選 LITE サイン入りポスタープレゼント
このインタビューを最後まで読んでくれた方に抽選で3名様に、LITEのメンバーのサイン入りポスターをプレゼントします!
応募締め切りは7月26日(火)まで
→こちらからご応募ください。
ご応募にはメンバーズ会員の登録が必要になります。
未登録の方はコチラからお願いします。

    商品ページへ








      LITE
    『For all the innocence』(初回限定盤)

    2011年07月06日発売

    [収録曲]
    01. Another World
    02. Red Horse in Blue
    03. Rabbit
    04. Pelican Watched As The Sun Sank
    05. Rebirth
    06. Pirates and Parakeets
    07. Chameleon Eyes
    08. Cat Cat Cat
    09. Duck Follows an Eccentric
    10. 7day Cicada
    11. Mute Whale



profile



LITE

2003年結成、4人組インストロックバンド。今までに2枚のフルアルバムと2枚のEP、1 枚のスプリットCDをリリース。独自のプログレッシブで鋭角的なリフやリズムからなる、 エモーショナルでスリリングな楽曲は瞬く間に話題となり、また同時にヨーロッパのレーベルからもリリースし、ヨーロッパ、US、アジアツアーなどを成功させるなど国内外で注目を集めている。 そして昨年10月に立ち上げた自主レーベル【I Want The Moon】より、音響系/ポストロックの巨匠で、TORTOISE,The Sea and CakeのJohn McEntireを迎えて、 シカゴのSoma Studioにてレコーディングされた5曲を収録したミニアルバム「Illuminate」を2010年7月7日にリリースし、2度目となるFUJI ROCK FESTIVAL'10へ出演など、近年盛り上がりを見せているインストロック・シーンの中でも、最も注目すべき存在のひとつである。



ツアーも決定!

LITE「For all the innocence tour」
2011年7月10日(日) 宮城 仙台PARK SQUARE
出演:LITE,Ropes(アチコ×戸高賢史),BALLOONS
OPEN 18:00 START 18:30
ADV \2,500 (Drink代別)

2011年7月13日(水) 広島4.14
出演:LITE,avengers in sci-fi,DE DE MOUSE
OPEN 18:30 START 19:00
ADV \2,500 (Drink代別)

2011年7月14日(木) 福岡GRAF
出演:LITE,avengers in sci-fi,DE DE MOUSE
OPEN 18:30 START 19:00
ADV \2,500 (Drink代別)

2011年7月15日(金) 岡山PEPPERLAND
出演:LITE,avengers in sci-fi,DE DE MOUSE
OPEN 18:30 START 19:00
ADV \2,500 (Drink代別)

2011年7月16日(土) 愛媛 松山SALONKITTY
出演:LITE,forget me not,and more...
OPEN 17:30 START 18:00
ADV \2,000 (Drink代別)

2011年7月17日(日) 京都METRO
出演:LITE,OUTATBERO,sow
OPEN 18:00 START 18:30
ADV \2,500 (Drink代別)

2011年7月22日(金) 金沢VANVAN V4
出演:LITE,nhhmbase,deafest,NINGEN OK,the girlfishing in her room
OPEN 18:00 START 18:30
ADV \2,000 (Drink代別)

2011年7月23日(土) 長野 上諏訪DOORS
出演:LITE, nhhmbase,and more...
OPEN 18:00 START 18:30
ADV \2,000 (Drink代別)

2011年7月24日(日) 愛知 名古屋CLUB ROCK'N'ROLL
出演:LITE(ワンマンライブ)
OPEN 18:30 START 19:00
ADV \2,800 (Drink代別)

2011年8月20日(土) 大阪 鰻谷SUNSUI
出演:LITE(ワンマンライブ)
OPEN 19:00 START 19:30
ADV \2,800 (Drink代別)

2011年8月26日(金) 東京 渋谷WWW
出演:LITE(ワンマンライブ)
OPEN 19:00 START 20:00
ADV \2,800 (Drink代別)

全公演 チケット発売中

---------------------------------------------

■ヨーロッパ・ツアー決定!

「LITE/MAYBESHEWILL EUROPEAN CO-HEADLINE TOUR」
2011年10月14日(金) UK - GLASGOW, Stereo
出演:LITE,MAYBESHEWILL

2011年10月15日(土) UK - LEEDS, Brudenell Social Club
出演:LITE,MAYBESHEWILL

2011年10月16日(日) UK - BIRMINGHAM, Flapper
"BRAINWASH FESTIVAL 2011"
出演:LITE,MAYBESHEWILL,and more...

2011年10月17日(月) UK - PLYMOUTH, White Rabbit
出演:LITE,MAYBESHEWILL

2011年10月18日(火) UK - BRISTOL, Fleece
出演:LITE,MAYBESHEWILL

2011年10月19日(水) UK - MANCHESTER, Moho Live
出演:LITE,MAYBESHEWILL

2011年10月20日(木) UK - BELFAST, Spring & Airbrake
出演:LITE,MAYBESHEWILL

2011年10月21日(金) IRELAND - GALWAY, Roisin Dubh
出演:LITE,MAYBESHEWILL

2011年10月22日(土) IRELAND - DUBLIN, Whelan's
出演:LITE,MAYBESHEWILL

2011年10月23日(日) IRELAND - CORK, Crane Lane Theatre
出演:LITE,MAYBESHEWILL

2011年10月24日(月) UK - LONDON, Borderline
出演:LITE,MAYBESHEWILL

2011年10月25日(火) FRANCE - PARIS, Glaz'Art
出演:LITE,MAYBESHEWILL

2011年10月26日(水) LUXEMBOURG - LUXEMBOURG, venue tbc
出演:LITE,MAYBESHEWILL

2011年10月27日(木) BELGIUM - BRUSSELS, Magasin 4
出演:LITE,MAYBESHEWILL

2011年10月28日(金) BELGIUM - HASSELT, Carpe Diem
出演:LITE,MAYBESHEWILL

2011年10月29日(土) NETHERLANDS - MAASTRICHT, Muziekgieterij
出演:LITE,MAYBESHEWILL

2011年10月30日(日) NETHERLANDS - UTRECHT, Ekko
出演:LITE,MAYBESHEWILL










その他オススメ情報はコチラから!

  ジャパニーズインディーズ Topページへ

  ジャパニーズポップス Topページへ

Rock & AlternativeLatest Items / Tickets Information