SCS 全曲試聴！

Thursday, July 7th 2011

ダンサブルなエレクトロニカ・ユニット　SCS

エレクトロの凶暴さにハウスの踊りやすさ、更にはエレクトロニカの繊細さ、そしてファンク感溢れるタフなビート、全てがちょうど良いバランスで共存する、SCSによるデビューアルバム『HIGHDENSITY』がリリース！
Yujiとdanboxの2人のトラックメイカーによるこのSCS、クラブシーンを牽引するフランスの某強力レーベルからの打診もあったという話もあり、高揚感のあるメロディー、差し込まれるカットアップ、気持ちよいグルーヴの波が容赦なく迫って来る作品。DJ CO-MA（2006　DMC World Battle Champion, 2009&2010 DMC World Single Finalist, 2010 IDA World Champion）による、超絶技巧＆起承転結のあるハイレベルなRemix（6曲目）も収録。

VIBRANT RECORDINGS

SCS セルフライナーノーツ

HIGHDENSITY。その名の表すとおり、高密度な音楽の集合体。
自分達の最初の作品なので、自分達の今出せる全てを注ぎ込みました。

このアルバムを聴いてみて、単純に何のジャンルか分類することは出来ないかもしれません。
しかし、SCSは自分達をELECTRONICAのアーティストだと思っています。
音楽を聴き始めてから、HIP HOP、TECHNO、ELECTRO、DRUM'N'BASS、あるいはROCKやDUB、REGGAEなど、多くの音楽にのめり込み、様々な影響を受けてきました。
その中でも、音楽制作において特に強い影響を受けたのはELECTRONICAでした。

自分達が音楽を作り始めた、2000年代初頭のELECTRONICAの、自由度、創造性、革新性は本当に力強く、衝撃的なものでした。
それは音楽本来の姿、自由で束縛されない、独創的で真に創造的な、音楽の精神を表しているように感じられました。
SCSは、そのスタンスそのもの、"束縛を受けず自由に音楽を創造する精神"に強い影響を受けています。

SCSはオリジナルであることを強く望んでいます。
特定のジャンルの音楽をつくることを目指すのではなく、ただひたすら"good music(よい音楽)をつくること"を目指しています。
VIBRANT CREWと共に、今まで聴いたことが無いような音楽をつくる意気込みで活動しています。

これらの意識が今回のアルバムに反映されているはずです。
自分達の本当に好きな音、自分達が本当にカッコイイと思う音、心からみんなに聴いてもらいたいと思う音をつくり、このアルバムに詰め込みました。
HIGHDENSITYは、SCSから真の音楽好き(つまり仲間)への、新型のダンスミュージックの提示です！
芯の通ったビートにPOPな上モノ、キレがあって軽やかなSCSのサウンドを是非とも楽しんでください！！

[試聴] 01. NERVE
やっぱりアルバムは1曲目です！今の自分達の最高の作品をもってきました。（ぶっちゃけこれ1曲だけでも聴いて欲しい。）勢いを重視した曲で、ビートは激しく、かつポップさも絶対に失わないよう作りました。曲の展開もめまぐるしく変わる感じですが、グリッチだったり、ヒップホップだったり、ファンクだったり、POPなメロディーだったり、自分達の好きな要素をうまく盛り込めたと思います。
[試聴] 02. GALLERY
清涼感を意識しビートも流れるようなイメージでつくりました。浮遊感のあるループが出来てよかったです。この曲はSCSの中で分かり易さを担当している曲かも！？ LACOSTE L!VEのPV(映像：BLACK VEGASさん)も合わせてチェック！
[試聴] 03. MURDOCH
この曲はいわゆるエレクトロニカのマナーに則った作品だと思います。いってしまえばエレクトロニカ的オールドスクールな作品。やっぱり、こういう音も自分達は好きでずっと聞いてきたし、消化されているものなので、構想から完成まですんなりとできました。展開なども特に悩まなかったです。この手のタイプの楽曲も今後SCSの1つの要素として、続けて発展させていきたいですね。
[試聴] 04. FLEB
VIBRANT RECORDINGSに最初に送った曲。今の自分達の音楽性の基が出来た曲だと思います。いわゆるエレクトロニカにSCSのオリジナルの要素を、初めて上手く融合できた曲でした。 2人で気合を入れてつくった作品だったので、 VIBRANT CREWに気に入ってもらえてよかったです。良い仲間を得ることが出来たのも、この曲のおかげかもしれません。今後、さらに仲間が増えていくことを願い、このアルバムにドロップします！
[試聴] 05. SLOWMOTION
マイアミ的なエレクトロを自分達なりに解釈してつくった曲。 SCSの持つエレクトロ好きな側面が色濃く反映されています。つくりたいイメージがハッキリしていた分、満足いく出来になるまでとても苦労しました。特にシンセはかなりのエディットを重ねました。この曲は単純に楽しんでください。
[試聴] 06. NERVE (dj co-ma remix)
CO-MAさんに感謝！SUPER COOL！！！
[試聴] 07. MJQ
最高にポップな上モノができて作り出しましたが、単純にカワイイ曲にはしたくありませんでした。ポップなんだけど、少し歪んだシンセ。明るいけど、どこかひねくれたメロディ＆深いハーモニー。速くは無いけど、攻撃的なビート。 "シンプル"なんだけど"単純"じゃない、 SCS自身を反映しているかもしれません。
[試聴] 08. SAMIR
インタールードです。こういう小品を作るのは得意で好きなので、どっかから依頼がこないかなー。 (コメントもインタールードです。)
[試聴] 09. AGUIRE
完成までにとても苦労した楽曲です。制作期間も長いものとなり、途中構成が二転三転しましたが、最終的には、POPであり、芯があり、かつDOPEな雰囲気になりました。普通のアブストラクトとは一味違う、SCSらしいダンスミュージックに仕上がった思います。
[試聴] 10. TODDS
FLEBとともにレーベルに送った曲ですが、FLEBとは違い製作期間1日。制作時の勢いが、そのまま曲を良い方向に導いてくれました。ナチュラルで肩の力の抜けた、シンプルに踊れる曲になっています。
[試聴] 11. FIG DIPPER
ダンスミュージックというよりは、ポップミュージックをエレクトロニカにアレンジしたような曲。こういう曲がメインストリームで流れるようになれば、面白いんじゃないかな、と思います。
[試聴] 12. WORLD
WORLD！最後の曲！制作期間は比較的短いものでしたが、エディットをめちゃくちゃ凝りました！他のVIBRANTクルーの作品の影響を受けちゃっているかもしれません。速くて踊り易い曲をアルバムに加えたくてつくりました。 NERVE、SLOWMOTIONとならんで今回のアルバムでは"攻め"の楽曲であり、 HIGHDENSITYの最後を飾る、"締め"の楽曲です！

プロフィール

Yujiとdanboxという二人のTrack Makerによる、完全次世代型Electro, Electronicaユニット。天性のGroove感、非常に洗練された都会的なメロ。結構すごいことやっているのに、できあがる曲は難解さや、退屈さとは一切無縁。初めて彼らの音を聴いた人達が、脊髄反射で踊ってしまう－そんな曲をのびのびと作っている。Machinedrum等のGlitch Hopが大好きで、曲を作りまくっていたYuji。現在は某大手ゲーム会社のサウンドエフェクトデザイナーをしている。Drum 'n' BassのDJでフロアを躍らせながら、趣味でreaktorの線を引っ張りまくっていたDanbox。二人は大学時代に遭遇、2004年よりSCSとしての活動を始める（2005年にTraktor次世代DJコンテスト入賞）。送られてきた彼らのデモを聴いたVibrant Crewが、不覚にも踊らされてしまったという、曰く付きのコンビである。

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