良盤発見！奇妙礼太郎

良盤発見！奇妙礼太郎トラベルスイング楽団

さて今回紹介するのは、先日4/5に発売されたばかりの奇妙礼太郎トラベルスイング楽団の新作『機嫌なおしておくれよ』です。

奇妙礼太郎？？いささか人を食ったようなそのネーミングセンスにうっかり惹き付けられてCDの再生ボタンをポチ。流れてくるそのグッドメロディーの虜になってしまったのであります。

クボタタケシの『ミックス・シーディー』に収録された事などをきっかけにじわじわと注目を集めてきた奇妙礼太郎トラベルスイング楽団。
耳の早いリスナーは既に1stアルバム『KING OF MUSIC』を所有していることかもしれません。

トランペットやトロンボーン、鍵盤がいなたく賑やかに鳴り響くグッドタイムなスウィングミュージックを中心にロックンロール、歌謡を繰り広げるオリジナルダンスミュージック！
でもって、やはり特徴的なのは奇妙礼太郎のボーカルとそのメロディー。
とにかく楽しげに歌う中にも感じさせる哀愁エッセンス。しっとり歌うナンバーにはお涙ポロリも必至です。2011年の現代にこの歌声とその昭和な質感は嬉しすぎる才能でしょ。

今回リリースされた『機嫌なおしておくれよ』は、上記2タイトルに収録された名曲「機嫌なおしておくれよ」のリミックスを中心に構成されます。
リミックスを担当したのは、DJ Yogurt & Koyas。アンビエントやテクノといった世界に身を置きながら奇妙礼太郎の存在を見逃さないDJ Yogurt & Koyasの音楽幅の広さは流石ですよね。すげー。
でリミックス音源はというとこれまた素晴らしい！！！
一聴してDJ Yogurt & Koyasのリミックスと解る音色で、「機嫌なおしておくれよ」がダビーに変身。気持ち良い成分増量中です。
さらに新曲「California」。僕はこの曲、「機嫌なおしておくれよ」以上のお気に入りです。"Oh! California Here Come the Sun"と繰り返されるフレーズ、なんとも沁みるメロディーが僕をちょっぴり弱くする曲です。。
そして誰もが知ってる大名曲「シャンゼリゼ」のカバーは安井かずみが作詞したバージョンでお届け。
そこから先はハイテンションのLIVE音源（BOROFESTAで収録）に突入します。

リミックス音源 + 新曲 + LIVE音源 という、なんだか良く解らないごちゃごちゃ感で構成されたCDですが、これが奇妙礼太郎トラベルスイング楽団だっつー事です。
ほんとLIVEが楽しいに違いないバンドなので、今度東京に来る際は絶対に見逃せないですね。