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冨田恵一 WORKS BEST!

Monday, February 28th 2011

冨田恵一


冨田ラボ・冨田恵一 作品集


冨田ラボこと冨田恵一が手掛けた、'00年代のJ-POPシーンを代表する超名曲を完全コンパイルした作品集が登場! キリンジ「エイリアンズ」や中島美嘉「WILL」などの他、イルリメ(作詞)&坂本真綾(ヴォーカル)という異色のコラボレーションで制作された、新曲「エイプリルフール feat. 坂本真綾」も収録。
初回受注限定生産BOX SETには、隠れた名曲を集めたDisc 2、冨田ラボ名義のシップ・シリーズ完結編『Shipahead』全曲のデモ・バージョンを収録したDisc 3、新曲「エイプリルフール feat. 坂本真綾」の制作過程を完全密着した本人による解説コメンタリー付きドキュメントDVD“How to make a beauty”、スペシャル・ブックレットが付属となります!


楽曲解説 / 水上徹(ライター)

    【Disc 1】

  • 01. エイプリルフール feat. 坂本真綾 / 冨田ラボ
    最高傑作は次回作であるべきだと考えているのだろうか。『WORKS BEST』の1曲目に冨田ラボの新曲を持ってくるところに、冨田恵一の攻めの姿勢を感じる。作詞はイルリメこと鴨田潤を大抜擢し、坂本真綾にそれを歌わせるという組み合わせの妙もまた冨田ラボならでは。春らしく中庸なサウンドの裏で、せつない気持ちが複雑に交差する大人のためのポップス。

  • 02. 楓 / 松任谷由実
    スピッツのトリビュート・アルバム『一期一会 Sweets for my SPITZ』に収録されたこの曲は、スピッツのナンバーであることを除けば限りなく冨田ラボ的な作品である。松任谷由実とは『Shipbuilding』の「God bless you!」で再共演を果たしているが、この2曲はやはりペアで聴かれるべきだ。ユーミンと冨田恵一とは相性が抜群だと思う。

  • 03. Ring / 平井堅
    中島美嘉「WILL」とその3ヶ月後にリリースされたこの曲により、冨田恵一の編曲手法はあらゆる日本人の耳の奥まで到達した。以降、何かというとこれみよがしなストリングスをバックに歌うJ-POPが急増したが、やっぱり本物は別格。平井堅にとって「大きな古時計」に続くシングル曲ということで失敗は許されなかったが、見事オリコン1位を獲得した。

  • 04. WILL / 中島美嘉
    作詞秋元康、作曲川口大輔、編曲冨田恵一という、彼女のデビュー曲「STARS」と同じスタッフで制作された中島美嘉の代表曲。何度聴いてもタメ息が出るほど見事なストリングス・アレンジは、音楽的完成度と商業的成功の両方を満足させることのできるプロデューサーとして、彼の仕事を一般的に認知させるのに一役買った。

  • 05. here it comes /冨田ラボ
    冨田恵一はこのアンソロジーの制作にあたって、数曲の短いインスト・ナンバーを書き下ろした。インタールード的に挿入されるこれらの曲もまた、彼の趣味性が十分に感じられるものであり聴き逃せない。この曲は、クラフトワークの「ヨーロッパ特急」を思い起こさせるようなシンセの音色が美しい小品。

  • 06. REEEWIND! (Tomita Lab. Remix) / m-flo loves Crystal Kay
    「REEEWIND!」はm-floにとって、フィーチャリング歌手との共同作業であるLovesシリーズの皮切りとなった曲で、久々の活動開始を印象付けた記念すべきナンバーだった。冨田恵一は彼らのリミックス・アルバム「ASTROMATIC CHARM SCHOOL」収録のこのヴァージョンで、ジャズ・ロック的な要素も加味しつつスリリングなトラックに仕立て上げた。

  • 07. 眠りの森 feat. ハナレグミ / 冨田ラボ
    冨田ラボのファースト・アルバム『Shipbuilding』からは、この曲がシングル・カットされた。作詞は松本隆が担当したが、彼の2000年代を代表する仕事であると断言しよう。時代を超えて愛されるスタンダードになる資格が、この曲にはすべて備わっているように思う。詞と曲と歌とが高い次元で対等な関係であるような、正三角形みたいに完璧な曲。

  • 08. ずっと読みかけの夏 feat. CHEMISTRY / 冨田ラボ
    セカンド・アルバム『Shiplaunching』収録。糸井重里作詞による大人の女性に対する少年の憧憬を描いた世界を、CHEMISTRYの歌とともに流麗なストリングスを活かした編曲で聴かせている。こんな組み合わせが実現するのは冨田ラボという名の研究室だけである。化学変化の妙を楽しんでいただきたい。

  • 09. high noon /冨田ラボ
    とにかく1曲1曲の密度が半端じゃなく濃いので、時折こういう曲が入っていることでリラックスしながら聴くことができる。「high noon」とは正午のこと。このディスクもここらあたりが折り返し地点です。

  • 10. Why Not? (Tomita Lab. Remix)/ FPM
    これもまた、プログレッシブかつジャズ・ロック的なアプローチによるもの。彼のリミックス手法は限りなくリアレンジに近いもので、ボーカル・トラック以外はすべて新しく録音し直していると思われる。本作のように隅々まで緻密に作り込まれたトラックを聴く度に、彼の音楽に対する情熱と執念を感じずにはいられない。

  • 11. AI / ONE
    フジテレビ系ドラマ『医龍-Team Medical Dragon-2』の主題歌だった曲で、耳馴染みのあるひとも多いかもしれない。平井堅「Ring」などについても言えることだが、編曲家冨田恵一は和製R&Bシンガーと呼ばれるジャンルの歌手の作品を、決して安い音楽にすることなくJ-POPの中に着地させることに大きな貢献をしたと思う。

  • 12. falling / 羊毛とおはな
    2008年、このデュオのためにコリーヌ・ベイリー・レイが作曲し、冨田恵一がプロデュースと編曲を担当するというプロジェクトがあり、その際に録音された2曲のうちの1曲。アコースティックギターの響きを生かしつつ、彼のサウンドを特徴付けるものはすべて入っていることがわかる。

  • 13. color them green /冨田ラボ
    このようなちょっとアンビエント風の曲もサラッと書けてしまうところに、冨田恵一という音楽家の懐の広さを感じてしまう。

  • 14. マタ逢ウ日マデ 2010 〜冨田流〜 / RIP SLYME
    RIP SLYMEが2000年にリリースした彼らのインディーズ時代最後となるシングル曲を、その10年後にリアレンジしたもの。もともとはFPMの田中知之が作曲に関わったクリスマスソングだったが、あたかも壁紙を張り替えるかのように、ラテン・リズムで思わず腰が動き出すようなサマーアンセムへと生まれ変わらせた。

  • 15. エイリアンズ / キリンジ
    1997年に彼らがインディーズでデビューした瞬間から7年間、キリンジと冨田恵一の蜜月は続いた。才気溢れるこの兄弟グループが実現したいと願った音楽的なアイデアを具現化するために、冨田恵一という才能は不可欠であったが、彼もまた頭脳明晰で歌の上手い彼らとの仕事を続ける過程で、潜在的に持っていた音楽の嗜好性を現代的なサウンドへと反映させる術を学んでいたのだろう。この曲は2000年に発表された彼らの代表曲で、同時期にリリースされたMISIA「Everything」と並んで、冨田恵一のキャリアを大きく躍進させる原動力となった。

  • 16. パラレル feat. 秦 基博 / 冨田ラボ
    再び松本隆と組んだこのせつないバラードは、サード・アルバム『Shipahead』に収録されている。本作あたりで、サウンド・クリエイターとしての冨田恵一はとりあえずの成熟を迎えたようにも思う。じっくりと歌を聴かせるための、饒舌さを押さえた編曲がプロ意識の高さを感じさせる。


    【Disc 2】
  • 01. landed one / 冨田ラボ
    DISC-2は、このなんだかウェザー・リポートのパロディみたいな曲で幕を開ける。ウェザー・リポートと違って1分ほどで終わってしまうのだが。

  • 02. 罌栗(けし) / 畠山美由紀
    “毒薬だね あなたとの恋は”という殺し文句ではじまる、松本隆×冨田恵一による作品。作曲も冨田恵一が手掛けているため、この曲もまた冨田ラボのアルバムに収録されていてもおかしくないような仕上がりだ。畠山美由紀のセカンド・アルバム『WILD AND GENTLE』で彼は、本作を含めて3曲をプロデュースしている。

  • 03. 乳房の勾配 / 冨田恵一 feat. キリンジ
    しばらく簡単には聴くことのできなかったこの曲が、ここに収録されたことをとても嬉しく思う。まだインディーズ時代のキリンジが歌っている本作は、作詞を堀込高樹が、作曲・編曲・プロデュースを冨田恵一が担当した、いわば冨田ラボの原点のような作品だ。笑ってしまうぐらいにエロティックな詞と、今に繋がる冨田恵一のサウンド・メイクとが衝突してできた、彼らの鼻息の荒さが伝わってきそうな才気走り過ぎたナンバー。

  • 04. VACANT / LOST & FOUND performed by Miho Morikawa
    森川美穂が2000年にLOST & FOUNDという名義でリリースしたアルバムに収録されていた、隠れた名曲。作曲も含めたサウンド・プロデュースを担当しているが、後の冨田ラボの前哨戦ともいえる音楽性がすでに確立されていることがわかる。忘れ去られるにはあまりにも惜しい作品。

  • 05. PHARMACY / 冨田ラボ
    冨田ラボのシングルには、必ずこのようなアルバム未収録曲が入っているので要注意。本作は「Like A Queen」のカップリング曲。冨田恵一自身の歌の魅力は、アンサンブルの中で主旋律をなぞるための楽器のような役割を担いながらも、独特の個性、色合いを感じさせるところだと思う。本当はロバート・ワイアットみたいに歌いたいんじゃないか、そんなことを思ったりもする。最後に冨田ラボ「アタタカイ雨」のメロディが登場するのにも注目。

  • 06. Get up! Do the right! feat. 佐藤竹善 & bird / FUTABA enjoy with 冨田ラボ
    女性ピアノ連弾デュオFUTABAが、Sing Like Talkingの佐藤竹善とbirdをボーカリストに迎え、冨田ラボのプロデュースでリリースした作品。疾走感溢れるピアノと卓越したシンガーふたりの変幻自在な歌に思わず聴き惚れてしまう。作詞はいしわたり淳治が担当。

  • 07. 空 (Tomita Lab. Remix) / SOULHEAD
    本格的な歌唱力で通好みの音楽ファンからも高い評価を受けている姉妹デュオ、SOULHEADのリミックス・アルバムRE-CONSTRUCT ALBUM Vol.1「REFLECTION」のラストを飾るこのナンバーの音楽的な成功が、冨田ラボのセカンド・シングル「Like A Queen」で彼女達をフィーチャーしたきっかけとなったのであろう。素晴らしい歌と完璧な編曲に圧倒される。

  • 08. BCC: / 冨田ラボ
    「眠りの森」のカップリング曲。古き良きクロスオーバー音楽を思わせるサウンドだが、やはり冨田恵一自身による歌がなかなかに味わい深い。彼の歌だけで構成された冨田ラボのアルバムを、いつか聴いてみたいと思う。

  • 09. CHAIN / BONNIE PINK
    2008年にリリースされた彼女のクリスマス・ミニアルバムのアルバム・タイトル曲。美しくジャジィなワルツタイムのナンバーで、果たせなかった夢とはかない希望が交差するビターな歌詞が胸に残る大人のためのクリスマス・ソング。清らかなストリングスと重厚なホーン・アレンジとの対比が印象的。

  • 10. 東京の伝書鳩 / MIKI fr creole
    この作品集の中で最も古い音源だが、古臭さはほとんど感じない。90年代半ばにcreoleという匿名的なユニットがあって、本作はそのヴォーカリストのMIKIによるミニアルバム『MAUVES』に収録されていたナンバーだ。ブラジル音楽の要素を感じさせるが、どこかそれはかつてデューク・エリントンが生み出した諸国漫遊音楽のように、無国籍感覚に溢れている。

  • 11. ENDLESS SUMMER NUDE (Tomita Lab. Remix) / 真心ブラザーズ
    彼らの代表曲でもあるこの名曲のオリジナル版は、編曲家CHOKKAKUの手によるソウル・ミュージックのグルーヴを手加減なく導入した傑作だったが、そのことが冨田恵一の創作意欲に火を灯したのか、性急なビートと胸を締めつけるようなストリングスが終わらない夏を感じさせる、もうひとつのマスターピースが生まれた。

  • 12. 一角獣と処女 / 松井優子
    2007年に開催された、冨田恵一書下ろしの曲に歌と詞をつけて応募するという『トラックバック・オーディション』で、見事最優秀アーティストに選ばれたのが彼女。70年代の少女漫画みたいな乙女チックかつ耽美的な詞の世界に触発されたのか、ヨーロピアンな味付けの編曲が新鮮。

  • 13. パレード / bird
    2006年にbirdは『BREATH』というアルバムを、冨田恵一のプロデュースでリリースした。本作はそのラスト・ナンバー。70年代のアラン・トゥーサン制作のレコードみたいな、セカンド・ライン・リズムのファンキーな曲。

  • 14. イカロスの末裔 (Radio Mix) / キリンジ
    冨田恵一の仕事に興味があるならば、とりあえず『For Beautiful Human Life』までのキリンジのアルバムはすべて聴いた方がいいと思う。それほど両者の関係は密接かつ充実していた。なにしろ、メンバーの堀込高樹が結婚する際に彼が仲人を引き受けたほどなのだから。この曲は珍しくエレクトロニカ的なアレンジが施されたリミックス作品。

  • 15. piano improvisation 1 /冨田ラボ
    エンディングは、夜更けの静けさを感じさせるようなこのナンバーで。DISC-1、 DISC-2ともに、とてもスムーズな流れで聴けるように構成されている。ぜひカーステレオへ常に搭載し、繰り返し再生して欲しいと思う。

* Point ratios listed below are the case
for Bronze / Gold / Platinum Stage.  

初回盤

Tomita Keiichi Works Best-Beautiful Songs To Remember-(3CD+DVD, Limited Edition)

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Tomita Keiichi Works Best-Beautiful Songs To Remember-(3CD+DVD, Limited Edition)

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通常盤

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  • Tomita Lab Concert At Shibuya-Ax 2006.3.19

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    Tomita Lab Concert At Shibuya-Ax 2006.3.19

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    Release Date:24/January/2007


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