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【HMV インタビュー】 NITRO MICROPHONE UNDERGROUND 2回目!

Monday, December 27th 2010

interview

前回波紋を呼んだ『【HMV インタビュー】NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』第2回をUPする事になりました!今回のインタビュアーはD-ST.ENTの二木崇氏!完成したアルバムについて、収録された各楽曲について語って頂いています。

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「亜細亜のプライド繋げるUNDERGROUND」“揃う”だけで何か途轍もないことが起こる!というこちらの予感をことごとく上回るUprisingな成果を見せてきた8人のサムライ=スペシャル・フォースがまた(×4)やってくれた!香港をベースにアジアほぼ全域にその名を広めるヒップホップ・バンド=LMF(Lazy Mutha Fucka)のDAVYがトラックを担当した冒頭曲(新たなるアンセム)から、心拍数に異常をきたす“伝説”という名のナイトロ超特急は爆走する本作は、 NMUという化学実験室から放たれた最新にして最高のアルバム(らしいアルバム)となっている。御馴染みの日米の精鋭プロデューサーたちのスペシャル・ オーダー・ビートに乗せて、“新たなる世界観”を提示しながら、江戸のヒップホップの伝統・王道を守るハイ・パフォーマンスを見せつける彼ら。どう凄いの かは、聴けばわかる。またも圧勝NITRO MICROPHONE・・・そう、何度でも言うが、NITROを超えるのは、やはりNITROしかないのだ。

インタビューと文 二木崇(D-ST.ENT)


--- 完成したアルバムを聴いて

SUIKEN : ヤバいっスね。本当に。オリジナルの味守ってる。曲順とかも好きっすね!

MACKA-CHIN : イタズラ度の高いカラフルな実験室。みたいな・・・。もちろん気に入ってますね!

XBS : 最新版、ですね。揃ってのレコーディングも(ベスト盤用の新曲だった)「LIVE'09」以来だったんで。やりたいことは増えてますけど、基本は同じなんじゃないかと。

BIGZAM : NITROとしてのリリースやライブもやりつつ、それぞれがソロでもやってるので成長、進化はしてると感じますね。時代も変わりつつあるけど、根本は同じでヒップホップ!

DELI : 1曲1曲だとブサイクかも知れないですけど、まとめて聴くとスマートな!結果、オーライというか(笑)。アルバム・タイトルは、何かない?って言われて出したのが祭りあげられちゃった系ですね(笑)。

S-WORD : 新作は、ここ数年のナイキやダッジとのコラボとか、他の要因があるわけでもないので、そこはちょっと違うかな?ただ、やってることの基本的な部分=軸は変わらないですね。

GORE-TEX : イイ感じです。これまでとの違い?また新しい感じじゃないですか?まあ、完成して良かったな、と。

DABO : 先に言われちゃいましたね〜。(楽曲)タイトルのフザケっぷりまあ、初期衝動っぽい、かも。でも手癖は抑えたというか、新しいこともやってるつもりだし、色んな意味でNITROらしいと言うか、ならではのアルバムですね!

--- 各楽曲コメント
01. THE ANTHEM Produced by Davy BigFly(from LMF)

XBS : これまでのNITROになかった感じの、また違った意味でハードなトラックだし、ラップしてみた感じも面白かったですね。

GORE-TEX : デモトラックが何回も変わって、その都度バージョンアップしてて、どれも良かった。

DELI : バンド=LMFのロックっぽいトラックなんですけど、いつもどおり乗せてる、と言うか。気張って新しいことをやろうとしたわけでもなくて・・・。

DABO : まさにオープニングっぽい。

※注)LMF (Lazy Mutha Fucka) ギターやキーボード、そしてプログラミングやストリングス・アレンジメントも行うリーダーのDavy BigFlyを中心に、楽曲製作の全ての局面に関わる10人の中核メンバーから構成される香港が誇るヒップホップ・バンド。自ら曲を作り、アレンジし、プロデュースし、ライヴする姿は、中国語圏に旋風を巻き起こした。Wu-Tangを幾らか、Kid Rockを少々、そしてNew Yorkのギャングスタの感覚、そしてこれら全てに中国語をぶち込んだ、カントニーズ(広東語圏)での初めてのハードコア・ヒップホップ・バンドと呼ばれ ている。2003年に突然の解散を発表するも、09年=デビュー10周年を機に再結成。シンガポール・マレーシア・香港での2Days公演を敢行。特にマカオで行われた公演は10,000人を超えるオーディエンスに迎えられ、会場は熱狂に包まれた。

「Davy と知り合ったのは、04年くらいに彼のソロ・アルバムに参加してほしいって話がきて…で、また違った経緯の話 で香港に行った際にLMFのスタジオを覗いたんですけど、彼らの姿勢…遊びの延長というか、誰かから指示されて動いてる わけじゃないところや、スタジオにスターウォーズのおもちゃが並んでるところとか、自分たちと近いスタンスで、音楽で繋がれたらいいな、と思ってたんですよね。今回、トラックを依頼して、ようやく繋がりましたね」(S-WORD

02. NITRO EXPRESS Produced by BLAST OFF PRODUCTIONS

S-WORD : (前の曲からの流れで)国境越えてる感じ、ですね。(USの)彼ら=BLAST OFFとはまだ会ったことがないにも関わらず、(3rd収録の)「NIGHTRAID」以降、あと自分のソロでもトラックをもらってて。日本人の感覚じゃなく、本場…と言っても彼ら黒人じゃないんで、何というかバランスのいい世界観を持ってるんですよね。何でもできるタイプ で、毎回重宝してる、っていうか。

MACKA-CHIN : テーマはですね…、トラックのイメージもあるんですけど、ファイルについてた仮タイトルを採用した的な(笑)。声ネタについて、居合わせたトラックメイカーのB-MONEYに「何て言ってんの?」って訊いたら、「うん。わかんない!」って(笑)。

03. チャイチャイ Produced by DJ WATARAI

BIGZAM : 確かDELI君がチャイチャイって言ってたんじゃなかったかな(笑)。トラックがワタ君(DJ WATRAI)なんですけど、いつもどおりのアガる感じで、聴いた時に“真夜中のパーティー・チューン”ってイメージがしたんで、(自分のパートは)そんな感じで書きましたね。

04. イッカイコッキリ(一生のお願い) Produced by Nao'ymt

MACKA-CHIN : (安室奈美恵や黒木メイサらとの仕事で知られるNao'ymtとの“初顔合わせ”について)なんですけど、結局イッカイも会えず、コッキリならず、いやコッキリなしで。まあ面白い曲ですけどね〜。おじさんたちの悪戯炸裂、みたいな。

05. ボウドウ Produced by B-MONEY

DABO : 暴動、のイメージだったんですよね。トラックを聴いて思ったのは。コーラスもボーボボボーボーですからね(苦笑)。アホですわ。ま、ヤバい曲です。うん。

06. いらっしゃいませ in THE 社交場 Produced by LOST FACE

SUIKEN : (SUIKEN「AROUND THE WORLD」も手がけたNY帰りのプロデューサー=LOST FACE制作ですが?)はい。あの曲に関しては…最後のスキットみたいなアウトロでうっかりフザケちゃって、それがタイトルにって感じですね(笑)。

07. 自由研究 Produced by D.O.I.

XBS : マスタリングの1週間くらい前に初めて聴いて、凄く意外性もあったし、このアルバムになかったタイプの曲なんで、新鮮な感じで取り組めました。個人的にも凄く気に入ってます。

S-WORD : スタジオのスピーカーで聴いた時、音の配置とかが見えてきて、その音像感とか、さすがD.O.I君だな〜と思いましたね。

08. B.O.N. Produced by B-MONEY

DELI : “Best Of Nitro”とか、あと何だっけ…?タイトルには、とにかくいろんないわれがあって(笑)。B-MONEYのもらったトラックの中では一番狂ってんな〜と思ったトラックだったんで。

09. ティリーファンクJr. Produced by DJ WATARAI

DABO : (笑)いやぁ〜コレ、若い子にわかるかな? 説明しなきゃ絶対にわかんないよ!(注:往年のプロレスラー兄弟。兄=ドリー・ファンクJr. 弟=テリー・ファンク)。でも、そんなフザケた、どファンキーな遊びの部分も1stっぽいかも。

10. Master of Ceremony Produced by KASHI DA HANDSOME

BIGZAM : ヒップホップですね。アルバム全曲、どこを取ってもそうだけど(笑)。このカシ君トラックは、ハネる感じがイイ。俺はアウトロで喋ってるだけですけど、乗せれて良かったなと。

S-WORD : タイトルからして、そのままと言うか(笑)。でも、今の若い子たちとか、その“MC”のいわれとかも知らないかもしれないし、そこに対して “わかりやすく提示する”ことに意義は凄く感じてて。NITROをやってきて、フレッシュなことを取り入れて実験を重ねながら広がりつつも、ヒップホップ から外れることなく軸は変わってないと言うか、基本同じことをやろうとしてるんだと思うんですよ。それぞれが。カシ君と組むことや、サンプリングのトラッ クにラップを乗せる、ってこともNITROにとって基本のひとつなんで。

11. Knockin'on Labo's Door Produced by DJ WATARAI

XBS : 泣きの1曲ですね。ワタ君のトラックは何曲かあったんですけど、こういう曲調も好きだし、やれてよかったな、と。アルバムの後半にハマるというか、前の曲からの流れも凄くいいと思います。

BIGZAM : 自分のことを歌ってますね。NITROの誇り、変わらない気持ち、信念とか。

12. BLUE HOUR Produced by MACKA-CHIN

MACKA-CHIN : 何か変なことやりたかった…のかな? 他のトラックを聴いた上で、そこにない要素(4つ打ち)というか、ズレたことをやってアクセントに。なってんのかな〜…なってる…と思います。はい。

13. 鬼ダッシュ Produced by JHETT a.k.a. YAKKO

DELI : これまた(タイトル的に)申し訳ない系ですよね(笑)。奪取と脱出とかけてるんですけどね〜(笑)。録って、猛ダッシュでスタジオから脱出するとか、そんなイメージ(笑)。

14. DA ORIGINATOR Produced by DJ VIBLAM

BIGZAM : これはもう、カリスマDJ VIBLAM先輩と俺たち全開な感じで。他には絶対ない味でしょう。今も変わらず渋谷の名物、みたいな。

XBS : みんなでイナタミドルって言ってたよね?(笑)。

S-WORD : いまだ変わらず宇田川町の一番奥(ショップ・スティルディギン)にいる先輩らしいビートと言うか。BPM100くらいで「遅いよね〜」といっちゃう人ですから。凄 いです、はい。

DELI : このループで、ヴァース、ブリッジがこうで、って感じで、8人の登場順でさえ決まってるかのような構成で上げてくるんで。パイセンは。朝方に電話かかってくるんですよ。「やっぱりさぁ…あそこはこうで…」みたいな(笑)。

DABO : カシ君にしてもヴィブラム・パイセンにしても、K.O.D.Pの人たちは揺ぎないですね〜。

 前回のインタビューを読む



新譜 NITRO MICROPHONE UNDERGROUND
『THE LABORATORY』
2009年、NITRO10周年を記念してベストアルバム「NITRO X 99-09」をリリース。CDというメディアが衰退を見せ、携帯配信が勢いを増す最中、全楽曲をリマスタリングし、HQ CD(HIGH QUALITY CD)でのリリースなど常に音質面にもこだわりを持ち続け、あらゆる方面から支持を受けた。2007年に発表された3rdアルバム「SPECIAL FORCE」では、NIKEの全世界で一番人気であろうスニーカー"Air Force1"の25周年記念オフィシャルソングなど、マスからコアと広くに話題をまき散らした。そして、3年振りのニューアルバムとなる通算4枚目のオリジナルアルバム。多ジャンルからのプロデューサーの起用などにより、混沌とした現在の日本語ラップに一石を投じるべく、この先に多くのアーティストやリスナーが続くであろう新たな世界観を提示する。 今作は、すでにこれまでのNITRO作品において定評のあるHIP HOPシーンの重鎮、DJ WATARAI・DJ VIBLAM・D.O.I.などのプロデューサー陣に加え、安室奈美恵・BoA・黒木メイサなどの作品にて、作詞・作曲・アレンジを手掛けている「NAO'YMT(ナオ ワイエムティー)」(http://www.naoymt.com/index.html)や、 アジアのほぼ全域で絶大な人気を誇るヒップホップバンド「LMF(Lazy Mutha Fucka)」のDAVY(デイヴィー)などが強力にバックアップ。
HMVオリジナル抽選特典:
「NITRO×STUSSYサングラス」(ケースにサイン入り)x 3名様


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     NITRO MICROPHONE UNDERGROUND / THE LABORATORY
    2011年1月1日発売

    2009年、NITRO10周年を記念してベストアルバム「NITRO X 99-09」をリリース。CDというメディアが衰退を見せ、携帯配信が勢いを増す最中、全楽曲をリマスタリングし、HQ CD(HIGH QUALITY CD)でのリリースなど常に音質面にもこだわりを持ち続け、あらゆる方面から支持を受けた。2007年に発表された3rdアルバム「SPECIAL FORCE」では、NIKEの全世界で一番人気であろうスニーカー"Air Force1"の25周年記念オフィシャルソングなど、マスからコアと広くに話題をまき散らした。そして、3年振りのニューアルバムとなる通算4枚目のオリジナルアルバム。多ジャンルからのプロデューサーの起用などにより、混沌とした現在の日本語ラップに一石を投じるべく、この先に多くのアーティストやリスナーが続くであろう新たな世界観を提示する。 今作は、すでにこれまでのNITRO作品において定評のあるHIP HOPシーンの重鎮、DJ WATARAI・DJ VIBLAM・D.O.I.などのプロデューサー陣に加え、安室奈美恵・BoA・黒木メイサなどの作品にて、作詞・作曲・アレンジを手掛けている「NAO'YMT(ナオ ワイエムティー)」(http://www.naoymt.com/index.html)や、 アジアのほぼ全域で絶大な人気を誇るヒップホップバンド「LMF(Lazy Mutha Fucka)」のDAVY(デイヴィー)などが強力にバックアップ。

    HMVオリジナル抽選特典:「NITRO×STUSSYサングラス」(ケースにサイン入り)x 3名様


    [収録曲]
    01. THE ANTHEM
      Produced by Davy BigFly(from LMF)
      Drums: Kevin
      Bass: Prodip
      Guitar: Davy BigFly, Jimmy.
      Keyboards & Programme: Davy BigFly
      Strings Arrangement: Davy BigFly, Daniel Ling
      Recorded By: Davy BigFly, Ken Au At aroom Studio (HK)
      Strings Recorded By: Miss Wong At Perfect Studio (GZ)
    02. NITRO EXPRESS
      Produced by BLAST OFF PRODUCTIONS
    03. チャイチャイ
      Produced by DJ WATARAI
    04. イッカイコッキリ(一生のお願い)
      Produced by NAO'YMT
    05. ボウドウ
      Produced by B-MONEY
    06. いらっしゃいませ in THE 社交場
      Produced by LOST FACE
    07. 自由研究
      Produced by D.O.I.
    08. B.O.N.
      Produced by B-MONEY
    09. ティリーファンクJr.
      Produced by DJ WATARAI
    10. Masters of Ceremony
      Produced by KASHI DA HANDSOME
    11. Knockin'on Labo's Door
      Produced by DJ WATARAI
    12. BLUE HOUR
      Produced by MACKA-CHIN
    13. 鬼ダッシュ
      Produced by JHETT a.k.a. YAKKO
    14. DA ORIGINATOR
      Produced by DJ VIBLAM

    Produced by NITRO MICROPHONE UNDERGROUND
profile

NITRO MICROPHONE UNDERGROUND

BIG ZAM、DABO、DELI、GORE-TEX、MACKA -CHIN、SUIKEN、S-WORD、XBSの8MCから構成されるグループ。96年頃から渋谷・宇田川町を中心に活動を開始。HIPHOPシーンとしては驚異的なセールスを上げ続け、日本のHIPHOPファンから海外のメディアまでの幅広い支持 と注目を集める。メンバー8人全員がメジャーデビューを果たしており、それぞれの盛んなソロ活動は現在もシーンに多大な影響を与え続けている。

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