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【連載】未来派野郎Aチーム 第14話

Wednesday, December 22nd 2010

未来派野郎Aチーム






濡れ衣を着せられ当局に逮捕された俺たち特攻部隊。
しかし、いつまでも地下でくすぶってるような俺たちじゃあない...
道理の通らぬ世の中に敢えて挑戦する、神出鬼没の未来派野郎Aチーム!




というワケでお待っとさんでした!
3ヶ月の潜伏期間を経て未来派野郎Aチームが帰ってきましたよ!

我々Aチームのメンバーがオススメ作品を紹介するこのコーナー、時期も時期という事で隊員達には2010年のベストアルバムを選んでもらいました。
2010年にリリースされた作品(再発なども含む)の中から様々なジャンルに渡りチョイスした結果、大変興味深いランキングに仕上がっております!
加えて今回は特別仕様という事で、当ページではお馴染みのあの著名アーティストの方々にも参加していただきました!

それでは特大ボリュームでお送りする 『未来派野郎Aチーム Best of 2010』、
ごゆっくりと堪能あれ!



(隊長 / 古屋 雄裕)
Artists selection
『Best of 2010』

Nobuyuki
Nakajima
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ピアニスト / 作編曲家、中島ノブユキの待望の3rdアルバム。多岐にわたる音楽的造詣に根ざしたオリジナル楽曲に加え、多彩な名曲の数々を独自の視点で取り上げ、彼の音楽に共鳴する豪華なゲスト陣と共にエレガントなアレンジメントとアンサンブルにより、情感溢れる美しい世界を描き出している。
中島ノブユキ Best of 2010
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6曲の組曲からなる無伴奏チェロ組曲全曲。パブロ・カザルスによってその価値を再発見され今ではチェリストにとっての聖典となった。曲が進むにつれてより技法的に高度になって行くが、ふとまた第1番の冒頭を聴き直したときにその簡素な音の並びの中にどれだけ豊かなものが眠っていたのかを知る。
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フーガを聴くことの喜び。その一つは旋律の宝探し。この曲集の冒頭に提示される簡素とも言える主題。その主題が幾重にも織りなされてゆくさまを聴くということは、バッハの響きの森に足を踏み入れることに他ならない。バッハ最晩年の作品。
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スカルラッティのソナタ集からの抜粋。ソナタといっても例えばベートーベンのソナタのように長大ないわゆるソナタ形式で書かれたものではない。そのほとんどは単一楽章で書かれている。時には愛を語らうかのような、時には響きを慈しむようなそんな曲集なのです。ホロヴィッツの愛奏曲でもある。



Akira
Kosemura
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Akira Kosemuraが自身のレーベルscholeからリリースする三枚目のアルバム「grassland」。 多くのゲストミュージシャンを迎え入れて制作された本作、これまでの作品が光と影、両方を持っていたとしたならば、今作は最も光に満ちあふれている。その濃い密度で紡がれた音楽は、これまでの集大成といえるだろう。
Akira Kosemura Best of 2010
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本当に素晴らしい作品には音楽が宿っていて、それを言葉に置き換えられるのであれば、音楽である必要はないのだと、僕は常々思っています。一言だけ付け加えるのであれば、ここには確かに、日本の音楽がありました。
“呼吸をし、空気を揺らし、響かせる「UTAU」という言葉。Uで閉じた唇が、TAで離れて、もう一度Uで出会う、素晴らしいタイトル「UTAU」”牧村憲一
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YACCAは今年、本当に素晴らしい作品を紹介していたと思う。本作はGirl With The Gunデビューアルバムの国内盤。本当はDirectorsoundとも悩みましたが、(同レーベルが今年ライセンスしたDirectorsoundのTwo Years Todayも本当に素晴らしかった)今作を選んだ決め手は、FIX THE STARという素晴らしい楽曲の存在です。
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振り返ってみると、今年も多くの、ここでは紹介しきれなかった佳作といえる作品があって、つまり三つだけ選ぶというのはとても難しかったのですが、最後の一枚はARAKI Shinさんの作品を選ばせて頂きます。前作A Song Bookですでに確立されていた荒木さんの音楽観が、今作ではライブ録音を中心に再構成されたことで、より深い生々しさに包まれる、とても素晴らしい作品。また、前作では披露されることのなかった三管によるアンサンブルは秀逸な小品。今年はいろいろと縁があり、演奏や録音を一緒にさせて頂けたのも、この作品あってのことでした。



haruka
nakamura
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東京在住の音楽家haruka nakamura(ハルカ・ナカムラ)が、エレクトロニカ〜アンビエント・サウンドをリリースしてきた良質レーベルのkitchen.から新作をリリース。アーティスト本人が撮り降ろしたポラロイド写真のアートブックと共にパッケージされている。
haruka nakamura Best of 2010
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とても久しぶりに再会した友人のような、暖かな音楽。聴いていて自然と笑みがこぼれた。共感と嬉しさで。 10曲目「akuruhi」が本当に素晴らしくて。この世界に光を与えてくれる。アルバムとしても1本の名作を観終えたような幸福感。いつまでも終わり無く、繰り返し聴いている。
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愛おしい楽曲に満ちた、美しい光景。「花泥棒」から「4月のトルソ」までの3曲はどんな季節でも春の訪れを感じさせてくれるような生きる喜びを教えてくれる。陽だまりの賛歌。
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親しい友人が始めたレーベル、nothings 66。この1stコンピレーションを含め、レーベルのぶれない芯を感じさせてくれる。真冬の灯火のような凛とした力強さ。クレジットには潤沢に集められた様々なアーティストが連なるが、見事に1つのアルバム作品として形成されている。来年からの動向もとても楽しみな、このレーベルの旅路を祝福したい。



muneki
takasaka
(paniyolo)
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色音によって語られる、あるひとつの物語。高坂宗輝によるソロプロジェクト「パニヨロ」、傑作のファーストアルバム。確かな技術に裏打ちされたその音色が世代や性別を超えて聴く人の胸に染み渡る。まるでギターの音色によって語られる、ひとつの物語のような傑作に仕上がっている。
高坂 宗輝(paniyolo) Best of 2010
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ベストディスク、、というよりGONTITIが自分にとってベストなので、新しい録音が聴けるという事が嬉しい。 今年はクリスマスアルバム。年末を温かく過ごせそう。今年はゴンザレス三上さんと辻コースケさんのユニット、Smoked Salmon Railway MachineのSEIZAもよく聴いていました。
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  『Lui』



何十年も前に録音されたものですが、初CD化再発盤。柔らかな歌声と、気持ちのよいバンドサウンドが、今年の猛暑を乗り切るための1枚になりました。
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今年1番聴いた歌声。3枚に共通して言える事ですが、優しく温かなアンサンブルを聴かせてくれます。



Heine
Christensen
(Ghost and Tape)
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スペインはバルセロナ在住、Heine ChristensenによるソロユニットGhost and Tape。『note of seconds - schole compilation vol.2 -』への書き下ろし楽曲や、CD&BOOKの複合メディア『CLARITY』に収録されていた「it's morning」も好評だった彼のデビュー作品が、満を持してschole recordsよりリリース。
Heine Christensen(Ghost and Tape) Best of 2010
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I wasn't a big fan of the first albums they released but this new album is fantastic. Simple, light pop tunes with a touch of raw energy and the feel of New York.
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The songs on the new album builds on the familiar sound of Akira while going even further, creating a complete album with many faces and lovely new territory.
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An amazing electronica album with moods light as air, beautiful sounds and exquisite compositions. This album is perfect for all days, rain or sunshine.





A TEAM selection
『Best of 2010』

[未来派野郎Aチーム] 古屋雄裕 Best of 2010
No.1 商品ページへ



Metal Musicの未来を背負っていくのは彼らしかいない。本気でそう思わせてくれた一枚でした。生粋のメタル好き、新しい音楽に飢えている人、オールドスクールなロックが好きな人、ちょっとメタルに偏見のある人、などなど。誰が聴いても傑作って言うはず。
No.2 商品ページへ



「Tiny Musical」から「Polaroid Piano」(本当にネーミングセンス抜群!)を経て生み出されたオリジナルアルバム。切なさ、寂しさ、そしてどこか懐かしくもありながら、ハイソな都会的エッセンスが随所に散りばめられた、哀愁的東京作品。大傑作です。
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デンマークの音楽プロデューサー、Trentemollerの2ndアルバムです。ミニマルテクノという枠から飛び出し、エレクトロニカ、アンビエント、フォークにロックと、全ての音楽的要素を、彼独特のミニマル・ダブ的ビートに乗せて作り上げた大傑作アルバム。文句無しです。

[未来派野郎Aチーム] 三好浩平 Best of 2010
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旅から現実世界に帰ってきた時、このアルバムを改めて聴いた。夢のような旅の思い出が走馬灯の様に蘇る。現実世界で一人になり、切なくて急に胸が締め付けられ涙が溢れた。この作品には幻想世界の温かさと、現実世界の切なさが非常に良くマッチする。作品は2009年発売、そして今年再発。ギリギリ2010年という事で。
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そして、これがセカンドアルバム。前作同様、非常に素晴らしい。彼の作品はHashimoto Kazumasaや聖剣伝説の作曲家である菊田裕樹の世界観に似ている。自分は今の世界に戻れなくてもいいから、serphの世界の住人になってもいいとさえ思ってしまう。
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ダブステップという括りであるものの、それだけではもったいないと思う。5曲目のStarsを聴いて欲しい。完全に気持ちが宇宙に持っていかれる。Annekaのボーカルが非常に心地よい。そして、国内盤にはRemixも収録。SurgeonによるFABRIC 53にも収録されているので、こちらも是非聴いてほしい。

[未来派野郎Aチーム] 鈴木俊介 Best of 2010
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Gutevolkの音楽はいつもシンプルで、作品ごとに取り立てて何か新しい要素を取り入れたりはしてないのだろうけど、それなのに昔のをいつ聴いても新作を聴いても新鮮な感覚が失われない。相変わらず素敵な声で、自身の声によるコーラスや英詩の曲が特に魅力的。
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このアルバムではフラノフが歌を歌っているという点が注目されていますが、珍しい試みという印象はなくあくまでも自然。この人にとってどんな楽器であっても音を鳴らすという事が自然な行為であるから何を弾いても心地良いのだろうという事を改めて実感。
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Twilight(=出前や日没後の薄明かり、衰退期、ぼんやりした状態)をテーマにした電子音楽のシリーズコンピ盤。前作と同様に電子音楽に絞り腕のいいクリエイターが選ばれていますが、中でも大御所Areph-1(Alva Notoの変名)は最初の一音から圧倒的。Ametsubもすごく良くてファンになった。

[未来派野郎Aチーム] 小原優男 Best of 2010
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アルゼンチン・フォルクロリック・ジャズの実力派ユニット、アカ・セカ・トリオのキーボード/ヴォーカリスト、アンドレス・ベエウサエルトが素晴らしいソロ・アルバムをリリース!環境音楽のようであり、室内楽的な響きの美しさを持つ、ピアノ・ワークスの新たな世界。私の今年のベスト盤の一枚!
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過去紹介作ですがヤハリ外せない!細野晴臣絶賛!近年ハナレグミのプロデューサーとしても知られる鈴木惣一朗率いる ワールドスタンダード25周年、待望の新作!エキゾチックなサウンドに祈るようなポルトガル語が柔らかで美しい。エレクトロニカ、音響系の新境地。全ての音楽ファンへ!
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Miguel Atwood-Fergusonプロデュース、BUILD AN ARCのベーシストNICK ROSENのデビュー・アルバム!!往年のスピリチュアル・ジャズを継承し、ピアノ、ハープ、ストリングス等を交え、ラストまできらきらと清らかに、あたたかさに包まれた珠玉の一枚。

[未来派野郎Aチーム] 村崎真佑 Best of 2010
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エレクトロニカ/ジャズ/テクノ/ブログレなどを呑み込んだ一言で形容しがたい、だが決して難解なモノではない自由な作風。前作からその寓話的世界観を引き継ぎながらも、スピーカーやヘッドホンから滲み出し描かれる世界はより鮮やかさを増し、そして広大に。コレがまだ2作目だと思うと恐ろしくすらあります。文句なくNo.1。
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Spangle call Lilli lineのヴォーカル・大坪加奈によるソロプロジェクト、NINI TOUNUMA。本作は、過去にfelicityからリリースされたコンピ『SP-つながり』でも共演したSPANOVAを共同サウンドプロデューサーに迎えた2nd。骨太なビートや煌びやかなシンセが舞う、クリスタルのような輝きを持ったエレクトロニック・アルバム。
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謎の(?)日本語字幕付きPV曲「Bop」が話題となった3人組・BBF。いわゆる“人力ミニマルテクノ”に分類されるクールかつスタイリッシュな良作で、ポリリズム(Perfumeではない)な展開が非常に心地良く、気が付くとスルッと1枚聴き終わっていることがしばしば。今最もLiveが観たいアーティスト。


※次回更新は2011年!




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