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【今月のイチオシ】 チャンギハと顔たち

2010年11月12日 (金)

チャン ギハと顔たち

【今月のイチオシ】 チャンギハと顔たち

昨今のK-POPブームはご存知の通り!2010年度は、少女時代、KARAを筆頭に2NE1、4minuteなど、様々なアーティストが日本の音楽シーンを席巻しております。そんな韓国ポピュラー音楽を耳にして、単純に思うのが、そのクオリティーの高さ。音源はアメリカのトレンドに対して敏感ですし、センスの良さも光っています。

とは言うものの、それは、我々のようなインディー音楽好きの捻れた耳を満足させてくれるものではないでしょう?それでは、「韓国のインディー・シーンはどうなってるの?」って考えてしまうのは自然の摂理というもの。

いました !!!!!!!!!!!!!!!!!
韓国にも、とんがった奴らが !!!!!!!!!!!!!!!!!!!

彼らの名は“チャンギハと顔たち”。
その一風変わったバンド名、そしてこのページ上に掲載されている写真を見ていただければ、彼らが普通ではない事は一目瞭然でしょう。
韓国国内では、社会現象となった程の人気だそうです。
日本で言うと、08年-09年の相対性理論の盛り上がり、あるいはそれ以上の現象だったのでしょう。

70〜80年代の韓国ロック/フォークのエッセンスを受け継ぎつつ、新たに発展させたユニークな音楽性は、インディー音楽好きの琴線に触れるに違いないです。
そのメロディー感覚と絶妙なポップセンス。日本人の作るポップサウンドに日本的な遺伝子が組み込まれているのと同じように、韓国人にしか作れないポップミュージックがそこにある。
さらにサイケデリア成分も入っているので、クセになること請け合いです。
そして、韓国語で歌われているというのも大きなポイントと言えそうです。言語と言うのは、それぞれの国のリズムが宿っていて、それがサウンドにハマった時に大きなグルーヴになる事を再発見してしまいました。

どこか懐かしいのに、今まで聴いたことのない音楽。

韓国インディー・シーンは、どうやら奥が深そうです。

なお、チャンギハと顔たち、来日も決定しています。日程は右記の通り。
対バン相手は、トクマルシューゴにZAZEN BOYSにヒカシュー!!!
完璧なシチュエーションで、韓国インディーの息吹を感じられる絶好の機会になるでしょう!!!

HMV ONLINE matsui
チャン・ギハ インタビュー

今月のイチオシ 過去のアーカイブ

チャン・ギハと顔たち ジャパンツアー

2010年11月22日(月)
OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京都 渋谷 LUSH
出演:
チャン・ギハと顔たち
ヒカシュー
料金:前売3,300円 当日3,800円(ドリンク別)

2010年11月23日(火・祝)
OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京都 渋谷WWW
出演:
ZAZEN BOYS
チャン・ギハと顔たち
トクマルシューゴ
料金:前売3,800円 当日4,300円(ドリンク別)

チャンギハと顔たち profile

チャン ギハと顔たち チャン・ギハ(ヴォーカル/ギター)、チョン・ジュンヨプ(ベース)、イ・ミンギ(ギター)
キム・ヒョンホ(ドラム/パーカッション)、イ・ジョンミン(キーボード)
リーダーのチャン・ギハは1982年ソウル生まれ。2002年に結成したヌントゥゴコベインのドラマーとして活動する傍ら、サイド・プロジェクトのチョンニョンシルオプ(青年失業)では、ヴォーカルやソングライティングも担当。2008年5月に、ブンガブンガレコードより、自身で全ての作詞・作曲・編曲・演奏を行った初のCDシングル『サグリョ コピ(安物のコーヒー)』を発表。時を同じくして、チョン・ジュンヨプ(ベース/コーラス)、イ・ミンギ(ギター/コーラス)、キム・ヒョンホ(ドラム/パーカッション/コーラス)を伴い、「チャン・ギハと顔たち」名義でのライヴ活動も開始。リリース当初こそ振るわなかったが、間もなくその独特の音楽性と歌詞世界、さらには視覚的なインパクトも強いライヴ・パフォーマンスが爆発的な人気を呼び、同年秋までに 14000枚を売り上げる。これは、1000枚も売れればヒットとされる韓国のインディーズにおいては驚異的な数字であり、大事件だった。このシングルによって第6回韓国大衆音楽賞で3冠を達成(「今年の歌」「最優秀ロック」「ネットユーザーが選ぶ今年の男性ミュージシャン」の3部門)。 2009年2月にはファースト・アルバム(1集)『ビョルリルオプシ サンダ(何事もなく暮らす)』をリリースし、4万枚以上を売り上げる大ヒットを記録。まさに時の人となり、多くのテレビ・ラジオ出演をこなす一方、精力的な公演活動も繰り広げる。同年12月の第24回ゴールデンディスク賞(韓国版グラミー賞)では、ロック賞を受賞。2010年7月、以前からサポートメンバーとしてライヴに参加していたキングストン・ルーディ・スカの元メンバー、イ・ジョンミン(キーボード)がバンドに正式加入。同月末、韓国の主要音楽フェスのひとつ、ジサン・ヴァレー・ロック・フェスティヴァルで久々のライヴ出演を果たし、現在準備中のセカンド・アルバム(2集)に収録予定の新曲も披露した。

収録楽曲 試聴

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    1
    出ろ
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    2
    何もないじゃないか
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    3
    今日も無事に
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    4
    本当にいなかったのか
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    5
    三叉路で出会った人
  •   
    6
    話に行く道
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    7
    俺を受け入れてくれ
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    8
    あの人はなぜ
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    9
    胸ぐら一回つかませて
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    10
    安物のコーヒー
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    11
    月が満ちる、行こう
  •   
    12
    のんびり歩こう
  •   
    13
    何事もなく暮らす

曲の視聴方法は こちら

■ 『韓国インディー講座』 講師:チャン・ギハ

チャン・ギハのようなアーティストが韓国にいるってのがわかった以上、ディグりたくなるのがミュージック・フリークの性ってやつでしょう。ところが、韓国のインディー、日本に入ってきている情報は極端に少なく、インターネットを使って調べてみると、ハングル語のサイトばかりと、中々に手強い。だったら思い切ってチャン・ギハ本人に紹介してもらいましょう!それでは、チャン・ギハ先生よろしくお願いします!!!

シン・ジュンヒョン


韓国的なロックを創始したと言っても過言ではない人物だ。ビートルズが登場した60年代初頭には、すでに韓国初の創作ロックンロールのアルバムを発表し、「美人(ミイン)」などの曲を通じて、ブルース音階でも十分に韓国的な感じを出すことができることを示した。いわゆる「シン・ジュンヒョン師団」を率いて多くの歌手たちに曲を提供し、アルバムを出させており、それらのアルバムの中でも、キム・ジョンミの『NOW』は韓国サイケデリックの最高峰に数えられる。

オンニネイバルグァン


90年代半ばに、韓国のインディーシーンは最初の中興期を迎えた。その当時大きな人気を得たバンドを、いわゆる「インディーズ第1世代」と呼ぶが、オンニネイバルグァン(お姉さんの理髪店)は、そのうちの一つだ。 15年の間に5枚のアルバムを発表して、穏やかながらも、刃が鋭く立っている音楽を守り通してきた。特に、一昨年に発表した『一番普通の存在(カジャン プトンウィ チョンジェ)』は、文学的に絶頂に達したイ・ソクウォンの歌詞と、それに見合うアコースティックな質感のサウンドで、大きな愛を受けた。

ブルナバンスターソーセージクラブ


「オルタナティヴ・ラテン」音楽と「新派的な」歌詞を標榜するバンドで、個人的には同世代の韓国インディーバンドの中で一番好きなチームだ。リーダーのチョ・カルロスをはじめ、バンドのメンバーが全員髭とサングラスを着用して舞台に立ち、爆発的なステージ・マナーで胸が痺れる曲を演奏する。残念ながら、2枚のEPと1枚の正規アルバムを残し、最近解散した。最近発表された最後の作品『人間大砲ショー(インガンデポショ)』は、これ以上バンドが活動しないにもかかわらず、大きな愛を受けている。

■ チャン・ギハが影響を受けた10枚のCD

さらにチャン・ギハと顔たちの独特なサウンドがどのように形成されたのか?ってのも非常に興味深いところ。影響を受けたCDを10枚セレクトしてもらいました。韓国インディーから4枚、洋楽6枚のチョイスです。なお韓国の作品は、日本での流通がない商品もありますので、商品のリンク先は、同商品ではなく、文中で触れた楽曲の入っている現在入手可能とされているCDになっておりますので、予めご了承下さい。これも、あなたが韓国インディーをディグるきっかけになればと思っています。
なお、「ソン・チャンシクビートルズドアーズボブ・ディランなどは、特定のアルバムよりも全体的な音楽性に影響を受けたので、含まれていません。」との事です。それではどうぞ!



韓国人なら誰でも知っている「美人(ミイン)」が収録されたアルバムで、ブルース音階を最も韓国的に使った音楽を含んでいると考える。西洋音楽をやる韓国人である私としては、最も大きな基準とするアルバムだ。


「えっ、もう(アニ ボルソ)」と「多分夏の終わりだったと思う(アマ ヌジュン ヨルミオッスル ゴヤ)」という名曲を収録したアルバム。サヌリムの音楽は、サイケデリックでもあり、パンクでもあり、童謡でもあり、歌謡でもある。私に「韓国語の作詞はこうするんだ」と教えてくれたアルバムでもある。



「世間万事(セサンマンサ)」、「世の中知らずに生きました(セサン モルゴ サランノラ)」、「山頂に上って(サンコッテギ オラガ)」などの名曲を盛り込んでいる。この時期のヴォーカルを務めているペ・チョルスは、今まで韓国語で歌った中で私が最も好きなヴォーカリストだ。彼はこのアルバムで「韓国語の歌はこう歌うんだ」と教えてくれた。

『NOW』
キム・ジョンミ

※申し訳ございません。現在取り扱いが御座いません。

シン・ジュンヒョンの曲をキム・ジョンミが歌ったアルバムで、韓国的サイケデリックの最高峰である。私は、このアルバムは『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』と並べても恥ずかしいことは全然ない、サイケデリックの名盤だと思う。



トーキング・ヘッズは私が考えるポップ・ミュージックの理想型である。風変わりだが難しいわけではなく、楽しいながらもどこか陰鬱だ。そして何よりも面白い。このアルバムを出した時期に彼らは絶頂だったと思う。


言葉が必要のない名盤である。私はまだ、これと似ていると言えるほどの音楽を聴いたことがない。私もいつかは彼らのように、どんな音楽とも比較のしようがない音楽を作りたいと思う。



サヌリムの歌詞の中で「一言の言葉が歌になって詩になって」という歌詞がある。言葉には既に音律とリズムが含まれており、それを少しだけ変形すると、歌が作られるのだと思う。ルー・リードは、このアルバムでその模範を示してくれた。


トーキング・ヘッズ以後に発見したもうひとつのポップの理想型である。私はどんなジャンルであれ、はっきりとそこに属してしまう音楽はあまり面白くないと思う。境界にある、確かに分類することができない音楽がいい。このアルバムはそんなアルバムだ。



音楽にあって、「温かみ」は往々にしてありふれた感じにつながってしまうものだと考えていた。ポールは私に「温かみ」がどれほどカッコよく表現され得るのかを教えてくれた。このアルバムを初めて聴いたとき、嘘偽りなく、狂ってしまいそうなほど良かった。


見方によっては、私に最も大きな影響を与えたアルバムだと言うこともできる。私はこのアルバムを聴いて、はじめてバンドを「ちゃんと」やってみようと決心した。