ヘイリー・ロレン・インタビュー
Thursday, October 14th 2010

ヘイリー・ロレン・インタビュー
“ナチュラル・ボーン・ディーヴァ”と呼ぶにふさわしい逸材が、またひとりジャズ・シーンに現れました。引きが強い声質とミステリアスなルックスをもつヘイリー・ロレン(26歳)。
日本でのデビュー・アルバム前作『青い影』は<ベスト・ジャズ・ヴォーカル>アルバムに選ばれ、ソーシャルスターダムに駆け上がった話題騒然の歌姫です。
この秋は、新作『アフター・ダーク』のリリースに続き、初来日公演となる「ギンザ・インターナショナル・ジャズ・フェスティバル2010」への出演を控える。才能のつぼみが一気に開花した感の強い彼女が、新作に込めた想いや自身のライフスタイルを、歌うように語ってくれました。
Profile
- ヘイリー・ロレン
アラスカで生まれ、幼年期にジャズ・シンガーのエッタ・ジョーンズ、ナット・キング・コール、エラ・フィッツジェラルドやカントリー歌手のパッツィー・クラインを好んで聴き、10歳の頃にアラスカの<シトカ・ファイン・アーツ・キャンプ>で歌い喝采を浴びる。多くの少女がポップ・ミュージックに傾倒する11-12歳頃にダイアナ・クラールに深く影響を受ける。13歳の頃にアラスカをからオレゴンに移り、ポップ・ミュージックのアーティストを聴く様になり、シンガー・ソング・ライターのサラ・マクラクラン、アニー・レノックスに影響を受け、旧いジャズの魅力と新しいポップ要素を取り入れた彼女のオリジナル・スタイルの基となる。15歳でプロとして歌い始め、16歳の頃からビルボード・インターナショナル・ジョンレノン・ソング・ライティングなど様々な作曲賞を受賞する。2006年、21歳の時でオリジナル・ソングを纏めたデビュー・アルバムを発表。2008年に発表した『THEY OUGHTA WRITE A SONG 邦題:青い影』が<Just Plain Folks Music Awards 2009>に於いて163カ国から発表された42,000タイトルのインディペント・アルバムの中から<ベスト・ヴォーカル・ジャズ・アルバム>に選ばれる。第6回ギンザ・インターナショナル・ジャズ・フェスティバル2010(11月1日山野楽器JAM SPOT)出演。




レコーディングの季節というのも、私には重要なファクターなのだけど、今回は夏だったので、自然とラテンビートやボサノヴァにも挑戦したくなって。私の中にある様々な感情やエナジー、意外な一面を表現できたという手ごたえがあります。
何より、ここ数年で自分の音楽が海を渡り、こうして日本でも紹介されたことが最高に幸せ。歌うことがとにかく好きで、歌い続けてきたことを評価されるというグレイトな体験に心から感謝しています。
唯一のトレーニングといえば、才能あるヴォーカリストの歌を何度も聴いて、自分の中でやき直すこと。最初は真似から入り、序々に自分のものにしていく。大好きなカントリー歌手パッツィー・クラインの物マネは得意よ(笑)。ナット・キング・コールは、男性ヴォーカリストだけど、彼のフレージングやトーンは、いつ聴いても発見があるわ。ティーンエージャーの頃はエタ・ジェームズやダイアナ・クラールに夢中に。実は、歌を始めた15歳の頃は、ダイアナ・クラールと同じくらい声域が低かった。何度も彼女の楽曲を聴いて、自分のバージョンにしようと練習を重ねたわ。
基本、シンプルな生活が好きですね。パーティーとかはあまり得意じゃないかも(笑)。 ショービジネスの世界にいるので、プライベートでは、気のおけない友人や家族とごくごく普通の生活を大切にしています。
歌うことは、私にとってカタルシス的な、ある種セラピーのような効用をもたらしてくれるんです。
11月に逢いましょう! >>fin