Friday, October 8th 2010
Profile / ANCIENT MYTH
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「異端という名の悦楽」
前回もお伝えしましたが、今作の(自分の中での)テーマは「天体」。 科学が発展した現代でも、宇宙は不可思議で謎に包まれた存在… それが全て解き明かされることはないのかもしれませんが、星空を眺めた時にみなさんが感じるのは何でしょう? 未知なるものへの恐怖でしょうか? それとも自分…人間の起源について、でしょうか? アルバム&曲タイトルに入っている 「Astrolabe」 は、中世時代にアラビアの天文学者達が発明した天体観測のための道具。 今どの位置にどの星が見えるのかが計測できる、アナログ・コンピューターです。 真鍮とかでできていて、アンティークのものなら今でも(お金さえ出せば)手に入るそうですよー。 「いつでも君の心導く アストロラーベは君の中に」。 「Astrolabe In Your Heart」 に出て来る歌詞の一節なんですが、これは今、私が一番伝えたかったことかもしれません。 どんなに空が曇っていても… どちらが北か、わからなくなったとしても… あなたが目指したあの星の位置、あなたには解るよね? 朝が来て、星の姿がすっかり見えなくなったとしても。 どんなに辛いことがあったとしても。 あなたの心の中で、あの星はいつでも光り輝いているはず! あの星の場所、忘れたりはしない…でしょ(・ω・)? いつだって! なーんてロマンチスト的な感じですが(*´ω`*) メタルという星は、いつでもあなたの心で輝いていますよっ(`・ω・) いつまでも、あなたの魂を忘れないでいてね。 STAY METAL !!
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私が彼らを初めて知ったのは、たまたま流れていたライヴ映像でした。ステージの上、鋼鉄の輝きを持つ高い背もたれの悪魔的なチェアに上半身裸(!)で座し、巨大なチェロを抱えてかき鳴らす謎の集団! しかも美形揃い…。 なんなんだ、この人たちはー!!(&チェアかっこよすぎだー!) それが、このメタル界で唯一無二の音楽性を貫く APOCALYPTICA でした。まさに一目惚れ、衝撃的な出会いでしたねー(`・ω・) そんな彼らの3年振りの新譜、遂に出ました。音楽性がちょっと特殊なので、未体験の方には「百聞は一見にしかず」とお伝えするのが本当にふさわしく、レヴューするのが憚られる部分もあるのですが…。 国内盤はボーナス・トラック3曲を含む14曲入りで、そのうちVoによる歌唱がメインとなる曲は ”End Of Me”、”Not Strong Enough”、”Broken Pieces”、”Bring Them To Light” の4曲。いずれもメタルというよりは、メロハー、ヘヴィ・ロック、エモなどの要素を感じさせてくれます。個人的には、歌唱メイン曲の中だと、デス&クリーンVoが冴える ”Broken Pieces” がお気に入り。これまでのアルバムより一層歌モノ的メロディ・センスに磨きがかかり、ゲスト・ヴォーカルの歌唱スタイルも各曲にすっごくマッチしていると思いました。 個人的ベスト・トラックは何といっても ”The Shadow Of Venus” です。 APOCALYPTICA というバンド自身に対しても言いたいことだけど、この曲は「温かさに包まれた、究極の哀愁系」。思わず涙が零れます。温かくて懐かしい、だけど狂おしく胸に突き刺さって…抉っていきます。 今作のジャケット、漆黒のドレスを纏った女性がメイン・モチーフになっています。胴体をよく見るとチェロになっているのですが、チェロやヴァイオリンのあの美しい曲線美は、女性の体をモチーフにしたデザインだというお話を思い出させてくれる素敵なアートワークです(・ω・ ) ブックレットは一貫して、蒼みがかった黒と、白とが織り成すコントラストというデザイン。符号的にスコアを思わせる整然さがありつつも、頽廃の雰囲気が宿っています。超綺麗。デザイナーさんは Dirk Rudolph(http://www.dirkrudolph.de/)。デンマークの方なのかしら? 今回のデザインのキーとなる写真を撮ったのは Mikko Harma(http://mikkoharma.com/)という方で、デザイナーさんもフォトグラファーさんも、前回のレヴューで紹介したデザイナーさん達のように「メタルの作品いっぱい手がけています!」という感じの方ではないようですが、やっぱり向こうの方は光の感覚が日本人とは違うんだろうなーとか勝手に思ってしまいました(柔らかい色合いなのに、クリアさがある)。 このお話を踏まえると、”The Shadow Of Venus” のチェロの音色はまるで…母のような優しさ。 男性弦楽器プレイヤーのみなさん、今日から是非、ご自分の相方である楽器を「女性」だと思って愛でてあげてください。名前をつけるのもよしです。あたかも女性を愛でるかのように、時に激しく、時に優しく奏でてあげると、より一層感動的な音が出せるのかも…しれません☆ |
メタル、メタル言っている私ですが、メロハーも大好物なわけでして(何せ初めて買った HR/HM の CD は FAIR WARNING だからね)、特に女性Voモノは歌メロが楽器的になってしまうことが多いメタル(←いちヴォーカリストとしての意見です)より、メロハーやヘヴィ・ロック路線で「感情剥き出し!」なものにとってもキュンとさせられます。1回聴いただけで一緒に歌えるこのキャッチーなメロディの秘密は、Joacim Cans (HAMMERFALL)、Thomas Vikström ( CANDLEMASS, THERION )といった超・強力な作曲陣でしょうか。作詞・作曲クレジットが 「Music and Lyrics」 の後に複数名並記してあるので、どなたが作曲者かわからない曲もあったりするんですけども、セロハンの上に貼ってある丸いシールにも作曲陣のことはバッチリ書いてありました。あ、私は英語がほとんどわからないので頑張って訳したんですけど(弱)。 収録曲も本当に甲乙就け難し、というところですが、個人的には勝負!の1曲目 ”Angels Crying” はやっぱりガッツリめなキャッチーさで、凄くお気に入りです。 ISSA こと Isabel 嬢の魅力って、強いて言うなら(だって全てが好みなんだもん…)中音域のパワフルさかなあと思ったのですが、声の裏側で鳴っている吐息そのものがすっごく良い感じなんですよねえ…なんて説明したら上手く伝わるのかわからないんですが、畏れ多くも同じ「歌うたい」として羨望してしまう部分でした。吐息さえも美しく、人の心を掴んでしまうなんて(*・ω・*) あ、彼女の「美しさ」は、繊細なお姫様系じゃなくって、from ノルウェーということなので北欧神話になぞらえて例えるならワルキューレですね。戦乙女! かっこいいです。彼女なら、どんなジャンルの歌でも、きっと歌いこなしちゃうんだろうなー。R&B とかも歌ったらハマりそうなお方です。 ところで、ジャケットでは太もも丸出し(ノ´∀`*)な彼女ですが…いいんですかこれ? 「中身はおっさん」と呼ばれている私は何度もまじまじと眺めてしまいました(笑)。 あ、そうそう、ISSA のアートワークを手がけているのは前回 BLIND GUARDIAN のレビューでご紹介した Felipe Machado Franco(http://finalfrontier.thunderblast.net/)氏でした。 ただし、BLIND GUARDIAN の豪華さから比べると…左右反転画像が多かったりと、彼の作品のファンでもある私としては不満な部分もありましたが、音源に対するレヴューじゃないので割愛します(・ω・) エンハンスドCD 仕様になっているので、PVも拝見したのですが…ひたすら彼女のアップといった印象しか受けなかったのが残念だあー。彼女は広いステージで元気に動き回る姿がとても似合う気がするんだけどな。でも、あまりに楽しそうに歌っている彼女の笑顔は見ていて元気になれちゃいますよっ! |
DIMMU BORGIR との出会いは 『魔界大憲章 / Puritanical Euphoric Misanthropia』 のジャケ買い。このジャケが好きすぎて、布製ポスターを購入し、部屋に飾ったところ、母に怒られたという過去を持つ私ですが(笑)、彼らの魅力はやはりその邪悪さに対して強烈なまでの美学を持っているというところ。世界観へのこだわり、というところでは CRADLE OF FILTH も大好きなんですけども、DIMMU BORGER の素晴らしさはなんといっても、「彼らのために用意された魔界のオーケストラが、至純の魔界讃歌を際立たせているところ」です。わあ、なんだか中二みたいなレヴューだよ、これ。「魔」っていう文字をここまでで何回使っただろう…(笑)。 オーケストラをフィーチャーしたメタル・バンドはデスやブラックにも沢山いますが、正直なところ、始祖たる DIMMU BORGER に敵うバンドなんて居ないんじゃないかしら。眷属に加われても、始祖にはなれないというかね。または血脈自体が違うというか(オカルト好きな人じゃないと理解しにくい文面になってきた…/苦笑)。 兎も角、今作は101名(!)ものミュージシャンが制作に携わったということで、そのうちの大半はオーケストラと合唱団なんですけど、これだけの人数の生の人間を使うという規模からして…もう別格すぎる。レコーディングを経験したことがある方なら、音が1つ増えるごとに飽和していく可能性を孕んでいることはお分かりかもしれませんが、これだけの荘厳さを違和感なく、かつクリアにバンドと融合させるなんて至難の技なのではないかと。それができるのが、DIMMU BORGER なんですね。 メタルを聴いているというよりは、サウンド・トラックを聴いている心地になれました。ある意味、それは邪悪さが少し薄れてしまったとも言い換えられるのですけど、すごく心地よい1枚です。個人的ベスト・トラックは ”Endings And Continuations”。読経のトーンで繰り返される「アーブラハダーブラー」というクワイアが特徴的なんですが、こういうトーンに魅かれるのは私が日本人だからなのかしら(・ω・ )? ヒステリックな響きをもつ女性Voとの絡みがあり、勇壮なクワイアが盛り上げる ”Gateways” も、もちろんお気に入りです。 今作のアートワークを手がけているのは Joachim Luetke( www.luetke.com )。どうやら造形や映像まで手がけるプロダクションのようで、サイトはとっても見応えがあります。入り口の警告に一瞬ひるみますが、彼らの作品があまりに素晴らしいので画像を無断使用する人たちが後を絶たなかった結果なんでしょうねー。 エンハンスト仕様になっているので、PV も見られるのですがこちらも素晴らしいですよ。白という色も、彼らの手にかかるとこんなに邪悪な色になってしまうのね…!! 恐るべし、 DIMMU BORGIR! 血が苦手な方は…見ない方がいいですよ☆ |
ANCIENT MYTH 1stフル・アルバム、遂に降臨!
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ANCIENT MYTH 関連 Links
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ANCIENT MYTH 他が所属するジャパニーズ・インディー・メタルの雄、Black-listed Records!
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