ジャズ定盤入門 =第十一回=
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
今回の主役の「定盤」
輸入盤
You Must Believe In Spring
Bill Evans (piano)
価格(税込) :
¥3,190
会員価格(税込) :
¥2,775
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販売終了
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こちらも是非
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販売終了
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輸入盤 Affinity
Bill Evans (piano)
価格(税込) : ¥2,860
会員価格(税込) : ¥2,488
まとめ買い価格(税込) : ¥2,174発売日:2022年02月20日
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私的にはビリー・ジョエルのベスト盤と言えばコレ
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ビル・エヴァンスは、1980年に51歳でこの世を去っている。才能ある人間の死としては早すぎる死だと思う。『ワルツ・フォー・デビイ』などの美しく繊細な音からはイメージし難いが、その死の原因は長年に渡るドラッグの使用による破滅的なものだったそうだ。
活動当初のビル・エヴァンスの運命を大きく変えたのはマイルス・デイヴィスとの出会い。1958年にマイルスのグループにレギュラー・メンバーとして参加したエヴァンスは、クラシックなどにも精通したその音楽的な素養でマイルスに多くのインスピレーションを与え、自身もマイルスから多くのジャズの技法を学んだらしい。この頃エヴァンス30歳。
エヴァンスはマイルスのグループ史上、唯一の白人のメンバーである。以前「ジャズの世界は実力さえあれば人種なんて関係ないのかもしれない」と書いたことがあり、実際マイルスにしてみればそうだったのであろうが、当然そんな綺麗事ばかりでは済まない。マイルスのグループは基本全て黒人であり、黒人性の打ち出しを特徴にしていたため、白人であり、しかもマイルスに大いに目をかけられ信頼を得ていたエヴァンスに対する周囲の風当たりは相当強かったらしい。グループが大成功を収める一方、特にジョン・コルトレーンとの(音楽的な面も含めての)対立が深刻なものになり、1年足らずで脱退している。
「エヴァンスに駄盤ナシですが、やはり人気が高いのは若いころになります。が、しかし、晩年のこれは別モノで『ワルツ・フォー・デビイ』をも凌ぐ名作です。とにかく重ーい演奏が続き圧倒的されてしまいます。」というのが担当者のコメント。
1曲目の「Bマイナー・ワルツ(B Minor Waltz (For Ellaine) )」が、別離直後に自殺してしまった妻エレインに捧げられたものであること、4曲目の「ウィ・ウィル・ミート・アゲイン(We Will Meet Again (For Harry) )」が、これまた自殺してしまった兄ハリーに捧げた曲であること、そして今作が追悼盤としてエヴァンスの死後に発売されたこと、などから、感傷的なイメージで今作を捉えたレビューが少なくないようだが、私はそんな予備知識は全くナシで聴いたので、「暗い」とか「悲しい」といった印象は別段感じなかった。
まぁ、何にせよ「『ワルツ・フォー・デビイ』をも凌ぐ名作です」という意見には大賛成である。『ワルツ・フォー・デビイ』ではあまり感じなかった重みというか厚みがあると思う。ロックのリスナーなら、このぐらいの重厚感があったほうが「聴いた気」が増すのではないだろうか。稀代の傑作『ワルツ・フォー・デビイ』が「才能とセンスで織り上げた」ような作品であったのに対し、こちらは「魂を削って彫り上げた」ような感触である。「暗い」というよりは「深い」。気軽にBGMとして聞き流す類のものではないように思うし、まさに「名作」だと思う。
なんのことかと思って聴いてみると、ハーモニカ(演奏はトゥーツ・シールマンス)との共演アルバムであった。これまで聴いてきた作品とはまた違いポップス的な匂いもするアルバムである。ビリー・ジョエルを、「ピアノ・マン」を、そしてニュー・ヨークを思い出す。まぁ、私はニュー・ヨークに行ったことはないのであるが。
1980年。
日増しに悪化する体調の中、入院を勧める周囲の声にも耳を貸さずにツアーやライブを続けていたエヴァンスだったが、遂に演奏が出来ない状態になり、そのまま間もなく帰らぬ人となった。自分の体が命に関わるような状況であるにも関わらず治療を拒否し続けたその最期は「ゆるやかな自殺」と言われることもあるようだ。幸福な最期とは言い難いと思うが、私はなぜかその生き様に憧れてしまう。ちなみに私の心の師は芥川龍之介と矢吹丈の二人なのであるが、同じ「生き急いだ天才」の匂いのするエヴァンスがその三人目になる可能性は非常に高そうだ。