ジャズ定盤入門 =第八回=
for Bronze / Gold / Platinum Stage.
今回の主役の「定盤」
A Love Supreme
John Coltrane
Price (tax incl.):
¥1,885
Member Price
(tax incl.):
¥1,735
Multi Buy Price
(tax incl.):
¥1,602
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こちらも「定盤」
Ballads
John Coltrane
Price (tax incl.):
¥1,885
Member Price
(tax incl.):
¥1,735
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Deleted
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さらにこちらも「定盤」
Import
Impressions
John Coltrane
Price (tax incl.):
¥1,870
Member Price
(tax incl.):
¥1,627
-
Deleted
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聴き比べてみても面白い
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Saxophone Colossus
Sonny Rollins
Price (tax incl.): ¥1,885
Member Price
(tax incl.): ¥1,735Release Date:19/September/2007
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Swing.Swang.Swingin`
Jackie Mclean
Price (tax incl.): ¥1,781
Member Price
(tax incl.): ¥1,638Release Date:20/June/2007
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紹介するからにはそれなりの責任がある。この連載の中で紹介したCDは必ず全部聴く、というのが私なりの仁義である。その仁義を貫き通すため、お題にするのは今回で三度目となるが、またコルトレーンに登場願った。いよいよ『至上の愛(A Love Supreme)』を聴いたのだ。
『至上の愛』は、コルトレーンの記念碑的最高傑作との呼び声も高い64年の作品。ここでコルトレーンの言う「至上の愛」とは・・・「神」である。個人的には、もうこの時点で腰が引ける。
どこで誰の逆鱗に触れるか分からないから「政治」や「宗教」の話は迂闊にしないことにしているし(似たような理由で、実は音楽の話もあまりしたくない)、そもそも他人が何を信奉しているかなどということには微塵も興味がない。しかし「背景」を理解しないと本質を理解できない作品に出くわす場合も少なくない。
本気でパンクやロックの反骨を語るならその国の政治も知る必要がある。また、日本では普通に流行っているロック・バンドがアメリカでは「クリスチャン・ロック」というくくりにカテゴライズされていたりする場合も珍しくない。近年日本でもかなりメジャーになった「ゴスペル」に至っては、そもそもは教会音楽である。そういった作品の良さをそれぞれの背景も含めて理解できるのか?ともし問われれば、すみません、わかりません、と謝るしかないのが正直なところである。
しかし、『至上の愛』は、すみませんでは済まされそうにない。収録されている4曲のタイトルは「承認」「決意」「追求」「賛美」・・・。どう考えても、迷える子羊が狭き門に至るまでを描いた一大コンセプト・アルバムである。私にわかるだろうか?
おそらく、このアルバムを「コルトレーンの最高傑作」と評価する人にとっては、この3曲目と4曲目がキモなのであろうという気がする。何を見てもそんなことは書いてないので見当違いだったら恥ずかしいが、これはジャズ上級者向け、というか、コルトレーン上級者向けだろう。いつもおススメのアルバムを選んでくれるジャズ担当者が、あえて私に薦めなかった理由が良く判った。コルトレーンの歴史や作品を知り尽くせばきっと本質的な良さが分かるのだろうが、素人が手を出すにはハードルが高過ぎた。
しかし、このままでは終われない。というか、実はまだ手元に2枚、未聴のコルトレーンのアルバムが残っている。『バラード』と『ジャイアント・ステップス』である。
てっきり、また「神に捧げるバラード」かなんかを演っているのかと思ったら、いわゆるスタンダード・ナンバーをシンプルなアレンジで演奏した本当のラブ・バラード集だった。非常に聴きやすい。聴きやすいにもほどがある。オシャレですらある。普通の入門者にはコレをおススメすればまず間違いないだろう。
さて、連載開始時は4回くらいで終わらせようと思っていた「サックス編」だが、結局8回も続けてしまった。それでも、まだまだ紹介するべき定盤はゴマンとあるだろうと思うのだが、キリがないので一旦今回でひと区切りとし、次回からは別の楽器をテーマにさせていただくことにしたい。
もし「もっといろんなサックス・プレイヤーを聴いてみたい」という方がいらっしゃれば、HMV ONLINEには「ジャズ・インデックス」という便利機能があり、「アルト・サックス」や「バリトン・サックス」など演奏楽器別でアーティスト検索ができるので、そちらも是非参考にしていただければと思う。また、もし1年くらい経ってもこの連載が続いているようであれば、またサックスをお題にしたいと思ってはいるので、くれぐれも期待せずにお待ちいただきたい。