『ぼくのエリ２００歳の少女』

Monday, June 21st 2010

孤独な少年が初めての恋に落ちた。その相手の謎めいた少女は12歳のまま、時を超えて生き続けるヴァンパイアだった...

(c) EFTI_Hoyte van Hoytema

思春期の入り口をさまよう少年少女の
恐ろしいほど切なく、危ういほど美しい〈目覚め〉を見つめた奇跡のメルヘン
“スウェーデンのスティーヴン・キング”との異名を持つヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストのベストセラー小説「モールス」を、原作者自身の脚色によって映画化した『ぼくのエリ　200歳の少女』。「これほど美しくも哀しいヴァンパイア・ホラーはかつてなかった」と絶賛を浴びた北欧発のベストセラー原作小説に続き、本編が公開されるや否や本国スウェーデンはもとより、ヨーロッパ、アメリカで大ヒットを記録。トライベッカ国際映画祭の最優秀作品賞、シッチェス国際映画祭の金賞を始め、欧米＆アジアを股にかけて実に60もの賞を獲得。早くもハリウッド版リメイク作も製作が決まり（原題は『LET ME IN』）、『クローバーフィールド　HAKAISHA』のマット・リーヴスが監督、キャストには『ザ・ロード』のコディ・スミット＝マクフィーと『500（日）のサマー』のクロエ・モレッツが主演という布陣で、今秋10月上旬の全米公開が決定。まさに世界各国でとどまることを知らない大反響を呼び起こしてきた話題作です。

　『ぼくのエリ――』は幻想的なスウェーデンを舞台に、孤独な少年とヴァンパイヤという秘密をもつ少女が出会い、友情、愛とはなにかを問いかけ深い余韻を残す、哀しく、切なく、怖ろしい、まったく新しいヴァンパイア・ラブストーリー。　暗闇にしか生きられないヴァンパイア少女に恋をするいじめられっ子の少年。やがてふたりの禁断の恋は、雪の降り積もった森や夜道を血に染める惨劇を引き起こしながら、まだあどけない少年の内なるセクシュアリティを目覚めさせていくのだが･･･ストーリーは誰も予想すらしない方向へとうねり出す。。

　『ぼくのエリ　200歳の少女』
　2010年2010年7月　銀座テアトルシネマ　ほか全国順次公開
配給：ショウゲート

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ストーリー

　美しい金髪の少年オスカーは、ストックホルム郊外の集合住宅で母親とふたり暮らしの12歳。毎日のように同級生から“いじめ”を受け虐げられ、学校生活は憂鬱に満ちていた。やせっぽちで我慢強いオスカーにできることは、いつも隠し持っているナイフで自宅前の中庭の木を突き刺すこと。
　ある日、雪の積もった中庭のジャングルジムの上に立つ黒髪の少女と出会う。オスカーの家の隣に引っ越してきたその少女は、息も凍てつくほどの寒さなのに、薄手のシャツ一枚しかまとっていない、不思議な少女･･･。
やがてオスカーは毎晩のように中庭でエリと会い、寝室の壁越しにモールス信号で対話するようになり、その少女へ淡い恋心を抱くようになる。
　その頃、街では何者かに逆さ吊りにされてノドを切り裂かれ、血を抜き取られた若者の死体が森で発見されるというおぞましい殺人事件が起こった。逮捕され病院で怪死を遂げたその容疑者は、殺エリと一緒に引っ越してきたホーカンという中年男だったのだ……。

ぼくのエリ