The Roots、ニューアルバム発売！

2010年6月18日 (金)

元祖ヒップホップ・バンド、The Rootsの9thアルバム決定！アメリカの人気TV番組、Late Night with Jimmy Fallonのハウスバンドを務めることで、これまで以上に音楽的幅が広がった彼らがさらにネクストレベルに到達！

約2年振りとなる9作目のスタジオ・アルバム『How I Got Over』は、延期に延期を重ねようやくリリース。 MCのBlack Thoughtによれば過去2作よりもポジティヴな内容となっており、ブッシュ政権からオバマ政権へ移行しバンドが感じた安堵感も反映されているとのこと。収録曲には、アイスランドのシンガー、Patty Crashをフィーチャーした「The Day」、Joanna Newsomの「Book of Right-On」をサンプリングした曲などがあり、ゲストも最初に予定されていたアーバン勢の名前はなくなり、Monsters Of Folkなど多彩なジャンルからフィーチャー。

また、The Rootsの中心メンバー ?uestloveが最近答えたインタビューによると、彼らがプロデュースしたJohn Legendの次のアルバム『Wake Up Sessions』と、『How I Got Over』は、コインの表と裏のような関係の作品とコメントしており、『How I Got Over』にJohnは「The Fire」にゲスト参加。John Legendの新作も俄然、気になってきます！

HOW I GOT OVER Album Preview Widgetはコチラ

アルバム・トラックリスト

01. A Peace Of Light (Featuring Amber Coffman, Angel Deradoorian & Haley Dekle)
02. Walk Alone (Featuring Truck North, P.O.R.N. & Dice Raw)
03. Dear God 2.0 (Featuring Monsters Of Folk)
04. Radio Daze (Featuring Blu, P.O.R.N. & Dice Raw)
05. Now Or Never (Featuring Phonte & Dice Raw)
06. How I Got Over (Featuring Dice Raw)
07. DillaTUDE: The Flight of Titus
08. The Day (Featuring Blu, Phonte & Patty Crash)
09. Right On (Featuring Joanna Newsom & STS)
10. Doin' It Again
11. The Fire (Featuring John Legend)
12. Tunnel Vision
13. Web 20/20 (Featuring Peedi Peedi & Truck North)
14. Hustla (Featuring STS)

Late Night with Jimmy Fallonとは

「サタデーナイト・ライブ」出身のコメディアン/俳優のジミー・ファロンがホストを務めるNBCで深夜放送されている人気トーク番組。The Rootsは、この番組で専属バンドとして活躍。この番組でのライブ音源をまとめたミックステープ・アルバム『Late Night with The Roots (Mixtape)』は普段の彼らとはまた違った部分が出た面白い内容となっておりますので、チェックしてみてください。 ⇒　Late Night with Jimmy Fallonオフィシャルサイト

The Roots プロフィール

1987年、Black ThoughtとQuestloveがペンシルヴァニア州フィラデルフィアで結成した生のサウンドにこだわるヒップホップ・バンド。1993年、自主制作のデビュー・アルバム、『Organix』をCargo Recordsよりリリース。1994年、メジャーであるGeffenと契約し、「From the Ground Up」（EP）をリリース。2枚のアルバムをリリース後、1999年にMCAへ移籍し『Things Fall Apart』をリリース。音楽的（グラミー賞）、そして商業的な成功をもたらし、The Rootsの評価を決定的なものとした名盤だ。MCAがGeffenに吸収され消滅したため、2004年の『The Tipping Point』（6作目）は古巣のGeffenからの利リリースとなった。その後、3つ目のメジャーとなるDef Jam Recordingsへ移籍。最新アルバムを6月にドロップする。

現在のメンバー：
Black Thought （MC：1987-present）
Questlove（Ds：1987-present)
Kamal Gray（Electronic Key：1995-present）
F. Knuckles（Perc：2002-present）
Captain Kirk Douglas（Electric G：2003-present）
Damon "Tuba Gooding Jr." Bryson（Sousaphone：2007-present）
Owen Biddle（B：2007-present）

Roots簡単アルバムガイド

「Rising Down」（08）
Def Jam移籍第2弾。ジャケからもわかるとおり、前作の路線を踏襲した政治的で社会的なメッセージを込めた1枚でサウンド面でも重量感タップリのビートが印象的。Common、Talib Kweli、Chrisette Michelle、Fall Out BoyのPatrick Stump参加。

「Game Theory 」（06）
Def Jam移籍後初のアルバム。前作でも若干垣間見れたダークでアブストラクトな路線が表立ってきた作品。Radioheadネタの「Atonement」やJay Deeへのトリビュートソング「Can't Stop This」など収録。

「Tipping Point」（04）
Scott Storchプロデュースの"Don’t Say Nuthin"やSly & The Family Stoneの"Everybody Is A Star"と仮想デュエットなど話題になったかなりフロア向けなアルバム。

「Phrenology」（02）
賛否両論分かれた問題作？Kool G Rap & Dj Poloの"Men At Work"に敬意を表した"Thought @ Work"、はQueenの"We Will Rock You"のヒップホップ・ヴァージョン"Rock You"、Swing Out Sistersの"Breakout"のフックを引用した"Quills"など収録。

「Roots Come Alive」（99）
ライヴこそ真骨頂であるRootsのパフォーマンスが堪能できるライヴ盤。ミスター・ヒューマン・ビート・ボックス、ラゼールの驚異のパフォーマンスが炸裂。

「Things Fall Apart」（99）
これまで通り生演奏を駆使したRootsならではの質感が十二分に堪能できる文句ナシの傑作。Erykah Badu、Mos Def、D'Angeloなど当時最も勢いのあったアーティスト達が参加した洗練されたアルバム。

「Illadelph Halflife 」（96 ）
生演奏をウリに新風を巻き起こしたRootsが生音を打ち込みなおして制作した驚異的作品。D'Angelo、Raphael Saadiq、Q-Tip、Commonらソウル・クエリアンズ勢が参加。業界批判曲"What They Do"が大ヒット。

「Do You Want More」（94 ）
Geffenからリリースのセカンド・アルバム。生演奏を使った新しいタイプのヒップホップの出現に、サンプリングやミニマル・ループ、キラー・フックばかりを求めていたシーンの既成概念を打ち破った革命的1枚。

「From The Ground Up」（94）
イギリスのみでリリースされた6曲入りのEP。

「Organix」（93）
Rootsが93年にインディーからリリースした1stアルバム。インディーならでは渋い1枚ですがScott Storchもこの頃から参加。