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マーカスがオケ共演で次なる世界へ

2010年5月13日 (木)

マーカス・ミラーがオーケストラ共演の興奮を語る。ラウル・ミドン、ロイ・ハーグローヴがゲストでハンコックとの新録収録した必聴ライヴ。



「ここ数年、僕はハートから湧き出るもの以外はやるつもりがなかった」

 ある日、モナコ公国の芸術担当ディレクター、ジャン-ルネ・パラシオから電話があった。モンテカルロで開催されるジャズ・フェスティバルで、フィルハーモニック・オーケストラとの共演による「マーカス・ミラー・アンド・フレンズ」コンサート企画に興味あるかと聞いてきた。ここ数年、僕はハートから湧き出るもの以外はやるつもりがない様な心境になっており、自分自身をこれまでにない変化のある状態に持っていっていたんだ。

「SMVの次は何をやろうかと思っていた」

 昨年は、スタンリー・クラーク、ヴィクター・ウッテンによる3人のベーシストのスペシャル・ツアーをやるなど、とにかく自分を 違った状況に置いていたんだ。それで次は何をやろうかと、その変化をキープしたいと思っていた時、まさにタイムリーにジャンから電話をもらったって訳さ。壮大なるオーケストラをフィーチャーし、新しいアレンジによる演奏にと ても興味が湧いてきたんだ。

 僕の場合、アレンジを書くときは、いつも締め切りまでに何かいいアイデアが思い浮かぶんだ。オーケストラの音楽アドヴァイザー、チャンドラー・クドリップが毎日のように電話してきて、「マーカス、これはオーケストラだ。リハーサルしなきゃならないんだよ!譜面はいつできるんだ?」とがなりたてていた。そして僕は無事に期限までにアレンジを仕上げ、彼らに手渡したんだ。

「モンテ・カルロ・オーケストラは最高にヒップだった」

 僕たちはショウの3日前にモナコに入り、リハーサルをした。実に美しいリハーサルだったよ。大半のオーケストラはジャズやコンテンポラリーなスタイルとの共演には慣れていないものだが、モンテ・カルロ・オーケストラは最高にヒップだった。彼らはみんなクールで、僕がやりたいサウンドをよく理解してくれた。たった3日間で僕たちのバンドとオーケストラはまるで仲のいい友達同志になった様な感じがしたよ。

「バンドとオーケストラ、オーディエンスとが三位一体になった」

 コンサートは、実に素晴らしかった。そしてバンドとオーケストラ、オーディエンスとが三位一体となった見事なものだった。ショウをやった場所はモンテ・カルロのとても有名なオペラ座「サル・ガルニエ」で、天井も含め、すべての壁に信じられないような美しい壁画が描かれていた。見たところはパリにあるオペラ座のスモール版といえるところで、実際、パリのオペラ座をデザインした同じ設計者が担当し、いたるところが金で飾りつけられ、会場の雰囲気もきらびやかで、まるで夢を見るようなセッティングだった。席数は600で、その席がまたゴージャスだったよ。

 バンドは、ドラムにプージー・ベル、鍵盤にフェデリコ・ゴンザレス・ペーニャ、サックスにアレックス・ハン、ターンテーブルにDJロジックという面々。そしてロイ・ハーグローヴとラウル・ミドンがスペシャル・ゲストだ。全員が今回のセットにインスパイアされ、彼らがやりべき事をしっかりと成し遂げた。

 コンサートは、僕の最新アルバムのオープニング・チューン<ブラスト!>でスタートした。その時の観客の顔の表情がたまらなく良かったね。誰もが、何が起きるか予期できなかった。ホールの音はとても大きく、僕はバンドとオーケストラの音が簡単にブレンドしたのが気に入った。それは、我々がまるでずっと一緒にツアーを回っていたかのようだった。



「<ソー・ホワット>ではイントロを加え、クラシック・オーケストラとヒップ・ホップ・ターンテーブルとの対比が面白い」

 マイルス・デイビスの<ソー・ホワット>。実はマイルスのオリジナル・レコーディングには美しいイントロが付いているんだけど、みんなこの曲をカバーする時は誰もその部分をプレイしていないんだ。そこで僕はその好きなイントロをかなり違ったアレンジにしてやってみた。フェデリコとアレックスはこの曲を自分なりの解釈でアイディアを膨らませてくれ、またDJ.ロジックは、次のワン・コーラスでターンテーブルを使ってユニークなグルーヴを付け加えてくれた。クラシック・オーケストラとヒップ・ホップ・ターンテーブルとの対比も面白かったよ。

「メロディーをフレットレス・ベースで歌った」

 オペラ「ポーギーとベス」から、ガーシュインの<アイ・ラヴ・ユー・ポーギー>をとりあげた。この曲ではフレットレス・ベースを使い、メロディーを歌いあげるクオリティーでプレイしたんだ。この歌うベースとストリングスのコンビネーションがとてもナイスなサウンドになっていると思うよ。

「ラウル・ミドンとはトリオでプレイし、凄い曲になった」

 ラウル・ミドンはこのところ、めきめきと人気が出てきたシンガー&ギタリストだ。あちこちにフィーチャーされる彼のソロは、自分自身で伴奏をつけているものが多い。彼のギター・サウンドはドラムのようだし、ヴォイスはトランペットのように響く、だから、ひとりで演じていても、彼がやればフル・バンドのように聴こえるんだ。ラウルは、ヒット・ソング<ステイト・オブ・マインド>(2005年の同名のヒット・アルバム)を歌ってくれた。彼はレコードではこの曲をすべて自分でプレイしていたけど、僕はこのライヴのためにトリオ・スタイル・アレンジを思いついた。つまりラウルと僕、そしてフェデリコがウドゥをプレイしている(ウドゥ:陶磁器でできた壷の胴を叩くアフリカのパーカッション)、ラウルはそのアイディアに興奮し、結果的にスゴイ曲になった。

「ロイ・ハーグローヴは最高でオープン・マインドな男」

 ロイ・ハーグローヴは、今最高のトランペッターの一人だね。僕たちは互いにツアー中に、よく空港などでバッタリ会ったりするんだ。時にはフェスティバルの後のジャム・セッションで顔を会わせたこともあった。彼は素晴らしいミュージシャンで、ジャズ・プレイヤーとして知られてるけど、ヒップ・ホップやR&Bなど音楽にオープン・マインドな男だ。

 ロイは、僕が書いたマイルスの<アマンドラ>をプレイした。この曲での彼のサウンドはゴージャスだ。そして彼が数年前CDにレコーディングした「アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユー」では、フリューゲル・ホーンを吹き、これが美しいクラシック・サウンドとストリングスに、エモーショナルなカウンターポイントを加えている。

「ロイのトランペットとラウルのヴォイス・トランペットのバトルは聴きもの」

 ショウの終わりに、僕たちはセルジオ・メンデスのヒット曲<マシュケナダ>をやった。昔、僕がアル・ジャロウをプロデュースした時にこの曲をやったことがあり、ライヴの最後の曲として盛り上がると思っていた。しかし、僕たちはオペラ・ハウスでプレイしてるということもあり、イントロにオペラ作曲家、プッチーニの歌劇 「ジャンニ・スキッキ」 の中の有名な アリア<私のお父さん>のメロディーをちょっとだけ付け加えることにした。普通はソプラノでオペラ風に歌われるけど、僕は自分のフレットレス・ベースをフィーチャーすることにした。ベースでメロディを演奏しているので、リスナーは曲をはっきりとは聴き分けられないかもしれない。曲そのものは耳に馴染んでいても、いつも聴いているのとは違ったセッティングで演奏されると識別できなくなる人もいるからね。それから一気に<マシュケナダ>に移行するところはスリリングで、特にロイのトランペットとラウルのヴォイス・トランペットのバトルは聴きものだよ。

「ハービー・ハンコックとの新録をボーナス・トラックに」

 僕自身本当に今回のオーケストラとの共演には興奮させられた。そのサウンドがいつまでも頭にこびりついていたので、今回のアルバムのボーナス・トラックとして伝説のジャズ・シンガー、ビリー・ホリディの名曲<奇妙な果実>を、ロサンジェルスの僕のスタジオで、最近レコーディングしたんだ。これを聴けば僕気持が分かってもらえると思う。僕のバス・クラリネットをフィーチャーし、あのハービー・ハンコックがピアノをプレイしてくれた。人種差別とリンチによって殺された黒人が木に吊るされている、そんな残酷でおぞましいアメリカ南部を描いたエモーショナルな曲だ。


Pleae enjoy.

マーカス・ミラー

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国内盤

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