― ビースティ ≒ とんねるず
泉水「でもさ、この時代の映画の興行ランキング(別紙)とか見るとさ、凄い思うんだけど、アメリカが元気なんだよね。ラインナップヤバいよ。『ホームアローン』『天使にラブソングを2』『アラジン』『バッドマンリターン』『ボディガード』。」
加藤「底抜けに明るいね。」
モニカ「阿呆だよね。」
泉水「マコーレ・カルキンが流行るとかね。」
モニカ「『氷の微笑』とかって、アソコ見えたかどうかで盛り上がっちゃってる映画でしょ?マジ、アメリカうかれ過ぎだろ。」
泉水「そんな時代のアメリカでビースティは過ごしてるわけでしょ?『何がボディガードだよ!』っていう感じだったんじゃないかなー。で、リリースするのが『CHECK YOUR HEAD』でしょ?だと結構このアルバムってもっと社会的でもっとカウンターで出来てるよね。ストリート発でカッコ良いおバカな連中みたいな日本のイメージよりも実は結構もっとトガってたと思う。」
加藤「ちなみに当時メンバーの年齢が26、7歳。ウチらよりちょっと若いくらい。」
モニカ「それでこのアルバムって凄いね。」
加藤「PVのせいでふざけてる印象が強かったけど実は社会派ってのは言えるよね。実際 * チベタン とか社会的な活動もやってるし。でもあれも情報がイマイチ入ってこなくて急な印象だったよね。え?ビースティ?みたいな。」
※ チベタン・フリーダム・コンサート
BEASTIE BOYS のメンバーでもあるアダム・ヤウクが設立した非営利団体ミラレパ基金の活動の中で最もチベット問題を世界中にアピールしたコンサート。BEASTIE BOYS を筆頭に、U2、RADIOHEAD、SONIC YOUTH、忌野清志郎など、名前を挙げたらキリがないほどのそうそうたるメンツが過去に参加している。
泉水「でもウチらも20代後半になってからじゃない?ちゃんと『これは良い』とか『これはダメ』とか選べるようになったの。」
加藤「確かにそうだよね。なんとなく自分の力でセレクトできてる感は常にあったけど、冷静に選べてるの最近かも。」
泉水「それとこのアルバムが凄いのって、『音楽』もちゃんとやってるなぁって所だよね。サンプリングだけじゃなくて自分で演奏したりとか a tribe called quest も 2nd 出してて、Dr.Dre とかも出ててヒップホップ全体が盛り上がってる時にこのアルバムの作り方してるって本当カッコいい。」
加藤「ファーストアルバムで930万枚売り上げて全世界で1位になってるわけでしょ?財も成して甘い経験しまくってるだろうし普通そのまま浮かれて突き抜けちゃうよね。なのにここに来て3人でこのジャケってのも凄い良いよね。あえて『ストリート』。かっこ良すぎる。」
モニカ「カウンターだね。」
泉水「ウチらが嘉門達夫を聞いてる時にね。」
加藤「ノンキにドッヂボールしてたっつうのに18年の時を経てこうして語られちゃってるんだもんねー。偉大だわ。」
泉水「何やってもカッコいいよね。ビースティって。非の打ち所がない。語れないレベル。」
加藤「ちなみに一方その頃日本では『サライ』がヒットしてますね。」
泉水「・・・。」
モニカ「ファックスで日本中から歌詞集めて曲作っちゃう感じね。」
加藤「『弾厚作』加山雄三の別名。」
モニカ「あの年で終わっていいはずなんだけど、今も残っちゃってる。」
加藤「同じ募金活動でもこうも印象が違うかね。まぁチベタンの方が年代的に後だから ビースティ が サライ に影響されてる可能性も・・・。」
モニカ「ないでしょ(笑)。」
泉水「日本でいうと誰なんだろうね、ビースティ的な人たちって。」
モニカ「あ、とんねるずじゃない?『情けねぇ』とかカウンターっぽいのリリースしてるし。」
加藤「あーとんねるずねー。『生ダラ』とかも超カウンターだもんね。『ソウルとんねるず』やってるし、木梨憲武のファッションとかも近いかもね。とんねるずって急に売れたわりに自分たちのスタイルに対してずっと今でも凄い冷静っていう印象。」
泉水「あー近いかもねー。ダウンタウンよりちょっとアーバンで、定岡とか輪島親方みたいなポッセがいるって所も。」
加藤「ビースティとんねるず説。」
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WEEKEND"DISC"
WEEKEND がオススメする90年代名盤PICK UP!
Buffalo Daughter 「NEWROCK」(※まさかの廃盤)
こんなにも軽い足取りでアップデートされたロックを演奏しちゃったなんて、それがグランドロイヤルからリリースして世界で認められちゃうなんて、本当にドラマチックな瞬間。卓越した演奏能力が、素敵なアイデアで無限大に広がる1枚。熟練の寿司職人が、作った最高のアボガドロール。今でもなく過去でもなく、あらゆるところから中庸な奇跡の1枚。ビースティとの共通点はその温度と視点なんじゃないだろうか。 (泉水マサチェリー)
Flipper's Guitar 「CAMERA TALK」
華々しい90年代の幕開け…。素晴らしい楽曲が並んでいるが、このアルバムの本当の素晴らしさをしりたければ、リアルタイムで体験した世代に話を聞くしかない。(ちなみに僕は違います。)90年代が音楽業界そのものが思春期だと考えると、その一番恥ずかしくて懐かしくて甘酸っぱいところが凝縮されたアルバムだと思う。全てがキラキラと光ってて、大げさで、どっか間違ってる。いつも心のどこかにひっかかってる1枚。 (泉水マサチェリー)
VARIOUS 「今夜は"ラップ"ダヨネ」※廃盤
4畳半には十二分すぎる大きめのオーディオセットは両親からのお下がりで毎夜ヒビキ渡るディギディギ。親に『うるさい!』と怒られスティーロ。ジャージ姿のままグリグリ坊主頭、モテない柔道部ダンス、ダンス。当時はまさか15年後に自分がラッパーとしてステージの上に立ってるなんて “微塵” も想像してなかったであろうと思う反面、もう既に当時からラッパーとしての英才教育は十分だったのではないだろうかと感じるアルバムがコレ。『今夜はブギーバック』を筆頭に、ECD、電気グルーヴ、
そしてその前身でもある人★生、YO-KING が所属していたエレファントラブなど、目からウロコな至極ラップしれーっと収録されたレア盤。 (イーグル加藤)
WEEKEND“disc”ussion Archive
#001 『空中キャンプ』FISHMANS
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