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ピアソラ最高傑作3作 を究極の音で

2010年2月10日 (水)

アストル・ピアソラ

アストル・ピアソラ “アメリカン・クラーヴェ三部作”を最高の音質で味わう。

従来のタンゴのマナーにとらわれない、映画のようにドラマティックな展開。鋭利でスリリングな演奏。
そして、静寂と激情がかわるがわる迫り織り成す空間美。

ヌエボタンゴの革命児アストル・ピアソラの最高傑作といえば、鬼才キップ・ハンラハン主宰レーベル“アメリカン・クラーヴェ”に残した『タンゴ・ゼロ・アワー Tango: Zero Hour』(1986)、『ザ・ラフダンサー・アンド・ザ・シクリカルナイト The Rough Dancer And The Cyclical Night (Tango Apasionado)』(1987)、『ラ・カモーラ La Camorra』(1988)の三作。
後世に伝えるべきこれらの作品群をこのたびSACD/CD ハイブリッド・リイシュー、史上最高の音質で楽しめる運びとなった。またこれにあたりライナーノーツも一新。

今回のリイシューにあたってリマスタリングを担当したのは、アーティストやオーディオマニア御用達Sterling Sound(NYC)の敏腕エンジニアグレッグ・カルビ
最新リマスタリングが施されたマスターのサウンドは、レーベルオーナー / プロデューサー=キップ・ハンラハンをして「最新デジタル技術はついにゴージャスの域に達した!(中略)かつては捩じ曲げてなんとかアナログの音楽に近づけていたところの情報を、より増やしただけでなく、今やより多くの音楽も加味している!」(ライナーノーツより)と言わしめた素晴らしきプロの仕事である。
音のまるさや立体感、奥行き、ダイナミズムにいたるまでその音の粒は格別。既にNonsuch盤をお持ちの方にも是非とも当盤を体感していただきたい。オーディオマニアでなくとも、高額なCDプレイヤーをお持ちでなくともその違いは実感できるはずだ。



1986年作品


Tango: Zero Hour
タンゴ: ゼロ・アワー


2010年02月17日発売
・世界初、
最新リマスタリング+緑色オーディオファイルコーティング+オリジナルジャケット仕様
・新ライナーノーツ:キップ・ハンラハン、斎藤充正、高見一樹
All music written by Astor Piazzolla
Produced by Kip Hanrahan
Remastered by Greg Calbi at STERLING SOUND, NYC

「これは紛れもなく、私がこれまでの人生で作り得た最高のレコードである。我々はこのレコードに魂を捧げた。」
−アストル・ピアソラ
音の零時間、過去/未来から分節された現在。あるいは、音を分節する零レ ベルとしての沈黙------
「ゼロ・アワー」というコンセプトの原点となった描写タンゴの傑作「ブ エノスアイレス零時」の初演から23 年の時を経てピアソラが対峙した“ゼ ロ”という概念。1986 年5 月、キップ・ハンラハンのプロデュースのもと、 ニューヨークのサウンド・アイディアズ・スタジオで、満足の行くまでじ っくりと録音された官能のタンゴがハイブリッド仕様で蘇る。


1987年作品


The Rough Dancer and The Cyclical Night
ザ・ラフダンサー・アンド・ザ・シクリカルナイト


2009年12月24日発売(発売中)
・世界初、
最新リマスタリング+緑色オーディオファイルコーティング+オリジナルジャケット仕様
・新ライナーノーツ:キップ・ハンラハン、斎藤充正、高見一樹
All music composed and arranged by Astor Piazzolla
Produced by Kip Hanrahan and Astor Piazzolla
Remastered by Greg Calbi at STERLING SOUND, NYC

ヌエボタンゴの世界的巨匠、アストル・ピアソラがアメリカン・クラーヴェに残し、 ヨーロッパで記録的セールスをあげた、美しく、ドラマチックなコンセプトアルバム。
音の零時間、過去/未来から分節された現在。あるいは、音を分節する零レ ベルとしての沈黙------
アルゼンチンを代表する文豪ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編2 作を題材としてア ルゼンチン出身のダンサー、振付師、演出家グラシエラ・ダニエレの監督、振付な どによりオフ・ブロードウェイで上演された舞踏音楽劇『タンゴ・アパシオナード』 (1987 年)のためにピアソラが書き下ろした音楽を素材に、キップ・ハンラハンと ピアソラ自身のプロデュースによってあたかも架空の映画のサウンドトラックのよ うなイマジネイティヴなコンセプト・アルバムとして再構成された1987 年8〜9 月 録音の異色作。
曲によって加わるアルト・サックス/クラリネット(奏者はパキー ト・デリベーラ)以外の基本的な楽器編成はレギュラーの五重奏団と変わらないが、 レコーディングのために特別に『タンゴ・アパシオナード』の音楽監督パブロ・シ ンヘルらニューヨーク在住の多国籍ミュージシャンたちが召集された。ただし当初 参加した某ヴァイオリン奏者がタンゴ的な表現ができなかったために五重奏団のレ ギュラー・メンバー、フェルナンド・スアレス・パスが代役を務め、結果的に演奏 の質が高まった。また、ラテン・ジャズ界きっての名コントラバス奏者アンディ・ ゴンサーレスや前述のパキートの参加が、他のアルバムでは見ることのできない独 特の色彩をピアソラのサウンドに付け加えている。1997 年にはウォン・カーウァイ 監督の映画『ブエノスアイレス』にも使用された。


1988年作品


La Camorra
ラ・カモーラ


2010年02月17日発売
・世界初、
最新リマスタリング+緑色オーディオファイルコーティング+オリジナルジャケット仕様
・新ライナーノーツ:斎藤充正ほか
All music written and arranged by Astor Piazzolla
Produced by Kip Hanrahan
Remastered by Greg Calbi at STERLING SOUND, NYC

――アストル・ピアソラの歴史の中で最高の録音はどれでしょう?
「キンテート(五重奏団)で最後に録音した『ラ・カモーラ』だね。」
−アストル・ピアソラ ナタリオ・ゴリン著『ピアソラ 自身を語る』(著者訳、河出書房新社刊)より

1990 年8 月4 日、パリで脳梗塞に倒れブエノスアイレスに搬送されたピアソラは、2 年 近い闘病生活を経た1992 年7 月4 日に帰らぬ人となり、1988 年5 月に録音された『ラ・ カモーラ』はピアソラが満足のいく形で録音した最後の作品として不滅の刻印を押される ことになった。
ピアソラの音楽は、従来のタンゴ(こんな十把一絡げ的な言い方はまったく好ましくない が)と切り離されているなどと考えるのは大きな間違いであり、しっかりと地続きである ことは、長大でありながらタンゴの原点に立ち戻っていくかのような根源的な力強さにあ ふれた「ラ・カモーラ」3 曲でも証明されている。


アメリカン・クラーベのおすすめピアソラ関連タイトル

Yo!
Silvana Deluigi

2007年07月05日発売(オリジナル2002年)
CD/SACDハイブリッド盤


欧州で高い人気を誇るタンゴ歌手/女優シルヴァーナ・デルィージ
ブエノスアイレスの哀愁とピアソラの情熱、
パリのアンニュイとエディット・ピアフの魂・・・・

キップ・ハンラハンがピアソラ後期五重奏団のメンバーが歌手・シルヴァーナ・デルィージをフューチャーし作り上げたピアソラへのトリビュート作。デルィージはタンゴに秘められたあらゆるドラマを表現する声を身体をもつ存在としてキップが長年注目してきたアーティスト。
ピアソラ・キンテートのメンバーをベースに、スティーブ・スワローらも参加。斬新なアレンジで取り上げたタンゴの名曲『ラ・クンパルシータ』から、ブラジルのエドゥ・ロボ、シコ・ブアルキ、そしてユパンキやジャック・ブルースなどレパートリーも多彩。重すぎないけれど決して軽すぎる訳ではない、聴き易いヌエボ・タンゴ。
「これは本当に優れて美しく作られたアルバムだ」-小西康陽(ライナーノーツより)



アストル・ピアソラ Astor Piazzolla:
タンゴはアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに花開いた大衆文化だが、4 歳から16 歳までニューヨークで過ごした当時のピアソラには異文化に過ぎず、タンゴ好きの父からバンドネオンを贈られても嬉しくはなかった。
やがて人前で民謡やクラシックを披露するようになったピアソラがタンゴの魅力に取り憑かれたのは、帰国後の1938 年にラジオでエルビーノ・バルダーロ楽団の演奏を聴いてから。翌年ブエノスアイ レスに出て名門アニバル・トロイロ楽団に参加、そこでタンゴの何たるかを徹底的に学び取る。編曲者としてもアルベルト・ヒナステーラから授かったクラシックの手法の応用を試みるが、ダンス音楽としての機能を損なうとして反発を受ける。1946 年に自己の楽団を結成するが、伝統的なタンゴの枠内での 表現に限界を感じ3 年後に解散。1954 年、クラシック界での成功を夢見て留学した パリでナディア・ブーランジェからタンゴを続けるよう進言されたことが人生最大 の転換点となった。その後様々な試行錯誤を経て1960 年に五重奏団を結成、自己の スタイルを確立しその活動を軌道に乗せた。軸足をヨーロッパに移した1970 年代の フュージョン風な音は彼の本質を歪めたとして評価は高くなく自己批判の対象とも なったが他ジャンルの音楽家たちとの交流を促進し、1980 年代には五重奏団で世界 を舞台に演奏活動を展開。
バロックから現代音楽、ジャズ、ポップスに至る手法を 自在に取り入れつつ「タンゴ」であることにはとことんこだわり、優れた詩人や歌 手と組んで「歌」の世界にも新風を吹き込んだ。聞き手の心を鷲掴みにする「ピア ソラ節」は、その類稀な才能、尋常成らざる勉強熱心さに加え、タンゴを客観視で きる生まれ育った環境の賜物でもある。

キップ・ハンラハン Kip Hanrahan:
プロデューサー、コンポーザー。アメリカン・クラーヴェ主宰。
1954 年NY、ブロンクス生まれ。大学生のとき映像作家/詩人のジョナス・メカスに出会い、大きな影響を受ける。当初映画監督を目指したが、80 年にレーベルアメリカン・クラーヴェを設立。独自の世界観に基づくニューヨークアンダーグラウンドサウンドを追求する。
1981 年、伝説的なファースト・アルバム『coup de tete』をリリース。この時期のNY の音楽シーンを象徴するようなこのアルバムのセッションから、ラウンジ・リザーズ、ゴールデン・パルミノス、アンビシャス・ラヴァーズといったグループが生まれた。その後ブロンクスに住むラテン系のアーティストとの交流を深め、彼の音楽を支えるリズム・セクションは、ラテン〜アフロ色を強めていった。そしてキップ・ハンラハンの名は、彼がプ ロデュースしたアストル・ピアソラの3部作によって世に広まった。
「アメリカン・クラーヴェ」のカタログは、アストル・ピアソラ『タンゴ・ゼロ・アワ ー』、アート・リンゼイが在籍したD.N.A 唯一のアルバム『A taste of D.N.A』、“マイルス・デイヴィスを創った男”テオ・マセロの『テオ』、自身の初ソロアルバム『coup de tete』といった不朽のマスターピースから、キューバのストリート・ミュージックであるルンバをニューヨークで蘇生させるプロジェ クト『ディープ・ルンバ』やブルースプロジェクト『コンジュア』まで、ニューヨークという都市の民俗音楽ともいえる、マルチカルチュラルなラインナップ。「アメリカン・クラーヴェ」のレコーディングにこれまで参加したミュージシャンは上記のほか、スティング、ジャック・ブルースといったロック界の カリスマからタジ・マハール、アラン・トゥーサン、チャールズ・ネヴィル(ネヴィル・ブラザーズ)、といったR&B 界の大御所たち、デヴィッド・マレイ、スティーヴ・スワロウ、レスター・ボウイなどのジャズメン等。
『ディープルンバ』を率いて、2000 年、ブルーノート東京での初来日公演を実現。2001 年 再来日。2003 年には、『コンジュア』での来日公演もおこなった。

American Clave on MySpace







「究極のCD」 クリスタル・ディスク・エディションもリリース

※ HMV ONLINE での予約受付は終了いたしました (2/26)

前述の“アメリカン・クラーヴェ三部作”=『タンゴ・ゼロ・アワー Tango: Zero Hour』、『ザ・ラフダンサー・アンド・ザ・シクリカルナイト The Rough Dancer And The Cyclical Night (Tango Apasionado)』、『ラ・カモーラ La Camorra』を「究極のCD」と呼ばれるクリスタル・ディスクでお届けします。

上記SACD/CD ハイブリッド盤と同じグレッグ・カルビ(Sterling Sound, NYC)による最新マスターからのクリスタル・ディスクの製造は、手作りによる完全受注生産。半永久的な強度を誇る超精度光学用強化ガラスに、音楽信号のピットを形成するために液状の樹脂を用いた紫外線硬化方式を採用し、従来製法よりも高精密なピット転写を実現したまさに「究極のCD」と呼ぶにふさわしい仕様です。(※ SACD層は含まれません)
クリスタルディスクの詳細はこちら

ラインナップ

クリスタル・ディスク 単品
『Tango: Zero Hour』
『The Rough Dancer And The Cyclical Night (Tango Apasionado)』
『La Camorra』
クリスタル・ディスク 上記3タイトルを収めた豪華BOXセット(特殊箱入り)
『The Late Masterpieces - The Complete Work On American Clave』

仕様など詳細

・3月下旬より受注順に出荷予定
・オーダーメイド、手作りによるシリアルナンバー入りクリスタル・ディスク
・豪華特殊パッケージ仕様
・音質比較用通常盤CD 付属
・作品解説文等付属

【必ずお読み下さい】 ご注文に関しまして

こちらは完全受注生産のクリスタル・ディスクとなります。
・ご注文締切日: 2010年2月25日(木)終日
・高額商品につき、不良品などの理由を除きオーダーキャンセル/返品/返金はお受けいたしかねます。
・電話などでご注文の最終確認をさせていただく場合がございますのでご了承くださいませ。




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完全受注生産 クリスタル・ディスク