ブラジル的なジャズ・リベレーターズ

2010年1月30日 (土)

ブラジルの香りするジャズ・ヒップホップは意外と甘くないメロウネス

Mental Abstrato / Pure Essence
ブラジル発のジャズ・ヒップホップ・ユニットがMental Abstrato。本国ブラジルではヒップホップ・チャート1位の実力を誇る彼らが満を持してのデビュー作は大御所Ohmega Wattsも参加。ムーディーかつスムースなジャズ・サウンドをメインにしてビートを絡ませ、色褪せたメロウネスが心地よい。ポルトガル語のラップも独特の乾いた空気を作り出していて良いです！ジャズ・リベレーターズに近いがやはり独特のアプローチもある独自のジャズ・ヒップホップ・サウンドを構築している点もお勧めできる点。とにかく、半端なジャジーものとは一線を画す1枚ご堪能あれ！

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Mental Abstratoとは？

Mental Abstrato
2006年ブラジルはサンパウロにて、ブラジルの人気レーベル"Spanto Records"に所属するPromeria Audicaoというボザノヴァ・ヒップホップ・グループのフロントマン"Oming One"とR.O.G、Sub Agents、Downstairというラップ・コア・グループのトラック・メーカーとして活動していたCalmao Tranquisのサイド・プロジェクトとしてスタートしたMental Abstrato。元々は別々のシーンで活躍していた2人だが、共通の友人を通じて知り合い、ブラジルのヒップホップ・チャートで1位を獲得するほどの人気を誇るPrimeira AusicaoのファンだったCalmao Tranquisのビートに、Oming Oneが惚れこみスタートを切った彼らは、結成後すぐさま楽曲制作に取り掛かり、多くのデモトラックを制作。3年という長い歳月をかけて作り上げられた数多くの楽曲の中から、ベストといえる楽曲がセレクトされたのが、本作『Pure Essence』。Ohmega Watts、Art Official、Dye、Awon、Gelleia、Mimi Smoothといった、ブラジル以外の国でも活躍する豪華なゲスト・ラッパー・シンガーの参加が話題となっている。