これまでティム・バーン、クレイグ・テイボーン、ジェラルド・クリーヴァーと組んだカルテット録音2作品をECMからリリースしてきたベーシスト/コンポーザー、マイケル・フォーマネクの新作。本作はとても手の込んだテクスチャで構成されたオリジナル楽曲を堪能できる18ピースによるビッグバンド作品。本プロジェクトでは、NYシーンで注目を集めているミュージシャンたちをフィーチャー。フォーマネクの叙情的なデザインを現実の音楽で表現。

Loren Stillman (as) / Oscar Noriega (as,cl,b-cl) / Chris Speed (ts,cl) / Brian Settles (ts,fl) / Tim Berne (bs) / Dave Ballou (tp) / Ralph Alessi (tp) / Shane Endsley (cornet) / Kirk Knuffke (cornet) / Alan Ferber (tb) / Jacob Garchik (tb) / Ben Gerstein (tb) / Jeff Nelson (b-tb, contrabass trombone) / Patricia Brennan (marimba) / Mary Halvorson (g) / Kris Davis (p) / Michael Formanek (double bass) / Tomas Fujiwara (ds) / Mark Helias (condutor)
Recorded at Systems Two, Brooklyn, NY in December 2014

NYシーンで活躍するトランぺッター、ラルフ・アレッシによるECM2作目（単独リーダー作としては初）。ジェイソン・モラン、ナシート・ウェイツらと吹き込んだ2013年の『Baida』以来3年ぶり。その前作はNYタイムズでも「エレガントな制度とパワーを持った作品」と大絶賛され、「2013年のジャズ・アルバムでベスト」と高評を多く得た。本作は、ナシートとドリュー・グレス、長年一緒に活動を共にしているリズムセクションと、気鋭のマルチ鍵盤奏者ゲイリー・ヴェルサーチを招聘。より高いリリシズムとメロディシズムを備えた作品となった。マイルス・デイヴィスやケニー・ホィーラーなど哀愁を秘めたサウンドが好きな方には打ってつけの一枚に。

Ralph Alessi (tp) / Gary Versace (p) / Drew Gress (double bass) / Nasheet Waits (ds)
Recorded September 29,30, 2014 at Rainbow Studio, Oslo

イスラエル出身のピアニスト、アナット・フォートのECM3作目。長年一緒のゲイリー・ウォン(b)とロナルド・シュナイダー(ds)とのトリオに、スペシャル・ゲストとしてイタリアのリード奏者ジャンルイージ・トロヴェシをフィーチャー。フォートとトロヴェシはここ数年イタリアの Novara Jazz FestivalやテルアビブのOpera Houseなどで共演。ここでも生き生きとした明るい音楽を展開し、両者の親密度は新たなレベルに。ピアノソロによるインプロヴィゼーションも楽しめます。

Anat Fort (p) / Gianluigi Trovesi (alto clarinet) / Gary Wang (double bass) / Roland Schneider (ds)
Recorded November 5-7, 2013 at Auditorio Stelio Molo RSI, Lugano Produced by Manfred Eicher.

ノルウェーの鍵盤奏者ヨン・バルケによるソロピアノ作品。空間の寸法の変動による微妙な構成から成るECMならではの一枚。「いつものことだけれども、より深く探求して新たな発見をするときほど、さらに深く行きたくなる。そこまで突き詰めていくと物事は単純ではなくなっているんだ。とても興味深いプロセスだよ」とバルケ。バルケとマンフリート・アイヒャーによる共同プロデュース作。

Jon Balke (p)
Recorded September 27,28 2014, Rainbow Studio, Oslo