1982年にマンチェスターでモリッシー、ジョニー・マー、アンディ・ルーク、マイク・ジョイスの4人により結成されたザ・スミス。本作は彼らが1984年に発表した記念すべきデビュー・アルバム。デビュー・シングルの「Hand In Glove」など初期の名曲が多く収録されている。

デビュー作に続いて1984年にリリースされたコンピレーションアルバム。BBCでのライブを中心に、シングルのB面曲などを収録。コンピレーション作品だが、スミスのベストアルバムに挙げる人もいる名盤。

菜食主義のモリッシーによる「食肉は殺人」といったタイトルとその表題曲がショッキングなイメージを与えるが､全体的には1stよりも断然タイトなロック･バンド風のサウンドに仕上がっていて､むしろ音楽的に博識なジョニー･マーによる米国音楽を意識したような音/雰囲気が全体を覆っている｡

ヴォーカリスト､モリッシーによる強烈なインパクトのある歌詞とギタリスト/コンポーザーのジョニー･マーによるいつになく実験的で凶暴なサウンドが合体した表題曲や､｢心に茨を持つ少年｣､｢ゼア･イズ･ア･ライト｣などの人気曲が収録されている｡

ラフ・トレード最後の作品であり、結果的にラスト・アルバムとなった作品。本作にはやはり終焉を迎えるバンドに付き纏う寂しさが漂っていた。ただ今聴くと楽曲自体は意外に悪くなく、寒々しい感触に浸りきってみると奇妙な心地好さすら感じるのが不思議だ。

1985年発表の「シェイクスピアズ・シアター」から1987年発表の「ショップリフターズ〜」までの7枚のシングル両面、計14曲を中心に構成されたコンピレーション。

ザ・スミス解散後にリリースされた、1986年ナショナル・ボール・ルームでのライヴ音源。モリッシーとマーが全開でエナジーを放出するハイ・テンションなアルバム。