VOX AUDIOPHILE EDITION


VOX AUDIOPHILE EDITION
エリート・レコーディングズ制作音源の最新リマスター・プロジェクト始動


1965年に創設され、自然な音場空間とクリアな音像の録音によって世界のオーディオ・ファイルたちを唸らせたエリート・レコーディングズ。彼らが「VOX」レーベルに残した録音から評価の高かったものを選び、24bit/192kHzでリマスターするプロジェクトが始動します。イギリスを代表する録音エンジニアのひとりマイク・クレメンツがアナログ・マスターテープからのデジタル化を担当し、イギリスの大手録音プロダクションの「K&A Productions」がマスタリングを行います。
「自然でダイナミックで正確」(米Stereophile)と評されたエリート・レコーディングズの名録音が最新技術でリフレッシュされたシリーズは、ジャケット右上の「AUDIOPHILE EDITION」が目印です。(輸入元情報)

【エリート・レコーディングズ Elite Recordings】
スイス生まれのエンジニア、マーク・オーボート(Marc Aubort)が1965年に創設。アメリカ生まれのプロデューサー、ジョアンナ・ニックレンツ(Joanna Nickrenz)を迎えてフリーランスの録音プロダクションとして活動し、このコンビで32年の間に600枚ほどの録音を制作しました。これらは「VOX/Turnabout」、「VOX/Candide」、「Nonesuch」、「Vanguard」、「RCA」、「EMI」、「MMG」、「SONY」、「Reference Recording」などからリリースされ、今もって名録音と評価されているものが多くあります。

【マーク・オーボート Marc Aubort[1929-]】
スイスに生まれ、1940年代にはヨーロッパで録音エンジニアとして活動を始めました。1958年にニューヨークに移住し、1958〜65年に「Vanguard」レーベルのチーフ・エンジニアを務めた後に独立、1965年にエリート・レコーディングズを創設。
 オーボートについてはアメリカのオーディオ系メディアが行ったインタビューが幾つかインターネットで読めます。基本的にはメイン・マイク2本で録音することを好み、その理由を「作曲者のイメージに最も近いはずだから」と答えています。
 オーボートの録音は、左右のスピーカーの間にホールのような広がりと奥行きのある音場が感じられることが多く、「Mercury」の「Living Presence」などに通じる臨場感があります。同時にオーケストラの各楽器の動きがマスの響きに埋もれないところも特徴です。米Tape Opとのインタビューで「ホールで言えば何列目あたりで聞こえる音をイメージしているのか?」と問われたオーボートは「4列目か5列目。だただし客席から10フィート(約3m)宙に浮いた所で、オーケストラを見渡すあたりになるだろう」と答えています。マイクについてはSchoeps社のコンデンサーマイクCM60を1960年代からずっと使い続けていたそうです。グラミー賞にノミネートされること18回、受賞2回。

【ジョアンナ・ニックレンツ Joanna Nickrenz[1936-2002]】
アメリカのシアトル生まれ。コンサート・ピアニストを目指して学び、ウィリアム・スタインバーグ時代のピッツバーグ交響楽団でピアニストを務めたことがあり、室内楽でも演奏しました。『シェーンベルク:ナポレオン・ボナパルトへの頌歌』の録音がきっかけで録音の仕事に興味を持ち、エリート・レコーディングズでマーク・オーボートのアシスタントとなり、間もなく録音プロデューサーと編集を任されることになりました。
 ニックレンツは複雑なスコアの中のあらゆる音を聴きとってしまう能力でアーティストを驚嘆させ、「Ms.Razorears(カミソリのような耳。今風に訳せば「神の耳」といったところでしょうか)」と呼ばれました。オーボートはニックレンツを回想して「信じられない聴き取り能力。レジェンドだよ」と語っています。スクロヴァチェフスキやスラトキンをはじめ、録音に際してレーベルがどこであっても彼女をプロデューサーに指名した指揮者が少なからずいました。グラミー賞へのノミネートは実に18回を数え、受賞は4回。1984年にはスラトキン指揮の『デル・トレディチ:夏の日の思い出』(Nonesuch)で年間最優秀プロデューサーに選出。同部門で女性が受賞するのはグラミー賞史上初の快挙でした。

【VOXレーベル】
作曲家メンデルスゾーンの子孫ジョージ・メンデルスゾーン=バーソルディが1945年にニューヨークに創設したレーベル。レーベル名はラテン語の「声」から採られています。アルフレート・ブレンデルによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集をはじめ、オットー・クレンペラー、ヤッシャ・ホーレンシュタインらを起用したマーラーやブルックナー等の交響曲、当時としては斬新だったサティのピアノ曲全集、ダリウス・ミヨーが自ら指揮した交響曲全集、更には知られざる作曲家のシリーズ等を展開し、第2次大戦後のクラシック音楽レコードの活況に貢献しました。(輸入元情報)
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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  • アブラヴァネル&ユタ響/グリーグ:管弦楽曲集

    高音質録音で名高いエリート・レコーディングズ制作の「VOX」原盤を現代の名エンジニア、マイク・クレメンツがオリジナル・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化する「VOX AUDIOPHILE EDITION」。「VOX」に数多いアブラヴァネルの録音から、グリーグの管弦楽作品集を復刻。録音場所は明記されていませんが、当時ユタ響が主な録音会場として使っていたモルモン・タバナクルと想像されます。
     豊かな響きを伴ったオーケストラの一体感のあるサウンドから、ソロ・パートを奏でる楽器が小さめの音像ながらふわりと浮かび上がる様子は、録音エンジニアのマーク・オーボートならでは。今回のリマスターでS/Nが改善しました。
     「中庸の美」を音にしたような演奏は極端な表現に走ることなく、それでいて民族的な舞曲は十分ダイナミックに、感傷的な旋律には哀感を湛えて、安心して曲の魅力に浸ることが出来ます。ブックレットには初出時のジャケットと解説を転載しています(欧文)。(輸入元情報)

    【収録情報】
    グリーグ:
    ● 交響的舞曲 Op.64 (1896-98)
    ● 婚礼の行列 Op.19-2 (1869-71)
    〜J.ハルヴォルセンによる管弦楽編
    ● 『十字軍の戦士シグール』から3つの管弦楽曲(組曲) Op.56 (1872 rev.1892)
     王の広間にて
     間奏曲(ボルグヒルの夢)
     忠誠行進曲
    ● 2つの悲しい旋律 Op.34 (1880)
     傷ついた心
     春
    ● 抒情組曲 Op.54 (1904)
     羊飼いの少年
     ノルウェーの農民行進曲
     夜想曲
     トロルの行進

     ユタ交響楽団
     モーリス・アブラヴァネル
    (指揮)

     録音時期:1975年2月、3月
     録音場所:アメリカ、ユタ州、Salt Lake City
     録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
     24bit/192kHzリマスター

  • ジュスキント&セントルイス響/スメタナ:わが祖国


    高音質録音で名高いエリート・レコーディングズ制作の「VOX」原盤を現代の名エンジニア、マイク・クレメンツがオリジナル・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化する「VOX AUDIOPHILE EDITION」。
     プラハ生まれの指揮者ワルター・ジュスキントが1968年から75年まで音楽監督を務めたセントルイス響を指揮した『わが祖国』、彼の任期最終年を飾った録音です。オケの音色が落ち着いて中欧的に感じられるのは指揮者のカラーが浸透していたことを思わせます。
     録音エンジニアのマーク・オーボートは極力少ないマイクで録音することを心がけていたと言いますが、オケの溶け合いの良さ、ソロ・パートの音像が大きくならずに自然に定位しているところはその効果と言えるでしょう。演奏・録音共にまさにナチュラル。派手さ志向の音作りではないので一聴地味に聴こえがちですが、耳をすませばまろやかな響きの中に豊かなディテールを聞き取ることができる、味わい深い名録音です。ブックレットには初出時のジャケットと解説を転載しています(欧文)。(輸入元情報)

    【収録情報】
    ● スメタナ:連作交響詩『わが祖国』 (1872-79)


     1. 高い城
     2. ヴルタヴァ(モルダウ)
     3. シャールカ
     4. ボヘミアの森と草原から
     5. ターボル
     6. ブラニーク

     セントルイス交響楽団
     ワルター・ジュスキント
    (指揮)

     録音時期:1975年1月25,26日
     録音場所:アメリカ、ミズーリ州、セントルイス
     録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
     24bit/192kHzリマスター

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