【追悼】EDMシーンを牽引した世界的DJアヴィーチー



EDM(エレクトリック・ダンス・ミュージック)シーンを牽引したスウェーデン出身のDJ/音楽プロデューサー Avicii(アヴィーチー)が、4月20日に訪問先となる中東オマーンの首都マスカットで亡くなったことが報じられました。死因は不明。28歳でした。

2016年6月には最初で最後となる来日公演を行ない、多くのダンスミュージックファンを熱狂させました。同年8月、急性膵炎を患っていることを理由にDJライヴ活動からの引退を表明。

以後1年の沈黙を経た2017年8月に、6曲の新曲をフィーチャーしたデジタルEP『AVĪCI』(CDは『Without You』として10月にリリース)をリリースし、本格的な再始動が待たれていました。


Avicii official video


Avicii (アヴィーチー)

スウェーデン出身、本名ティム・バークリング。28歳。ダンスミュージックを常に革新し続けるプロデューサー。

弱冠18歳にてキャリアをスタート。独学で音楽制作を学び、2010年、同じくスウェーデン人ハウスミュージックプロデューサーのジョン・ダールバックとの共作「Don't Hold Back」をリリース。

その後、アヴィーチーの才能に目を付けたオランダ人DJのティエストとセバスチャン・イングロッソらとのプロジェクトでさらに知名度を上げた彼は、同年「Seek Bromance」をリリース。これがベルギー、フランス、オランダ、イギリス、スウェーデンを含む数カ国のチャートでトップ20に入るヒット曲となったり、ナディア・アリの「Rapture」のリミックスが大きな話題を呼んだりと、彼は世界的に脚光を浴びる存在となる。

怒涛のペースで良質なトラックをリリースし続けていく中、翌2011年には、レオナ・ルイスが彼の楽曲「Fade Into Darkness」をサンプリングした「Collide」を発表し、ジャンルの壁を越えたコラボレーションが話題に。

同年、自身のキャリアの中での名曲となる「Levels」をリリース。間奏にエタ・ジェイムズ の「Something's Got a Hold on Me」を引用したこの曲は世界各国でトップ10に入る爆発的ヒットソングとなる。




恐ろしいスピードでスターダムへの階段の駆け上がっていく彼は、以降も「Silhouettes」、レニー・クラヴィッツとの共作「Superlove」、エリック・ターナーとの共作「Dancing in My Head」などヒット曲を連発し、大規模なアリーナツアーも敢行。

2012年12月にはこれまで幾度とライヴで演奏され、発売が待たれていた曲のヴォーカルヴァージョン「I Could Be The One (Avicii vs Nicky Romero)」をリリースし、UKシングルチャートで最高1位を獲得。さらに、第54回グラミー賞では、デヴィッド・ゲッタとの楽曲「サンシャイン」が【ベスト・ダンス・レコーティング】に、そして翌年も同賞に「Levels」で2年連続ノミネートされた。

2013年6月ソウルシンガーのアロー・ブラックをフィーチャーした「Wake Me Up」を発表。フォークとEDMのマッシュアップのような過去に前例のない楽曲は配信スタート直後から、ヨーロッパを中心に世界84ヶ国でiTunes1位を獲得。

その勢いを受けてリリースされたアルバム「True」は74ヶ国でiTunesで1位を獲得し、全米6位、全英2位、この日本でも異例の20万の売上を突破し世界規模で大ヒット。その後も立て続けのシングルヒットを記録。

セカンドアルバム「Stories」、コカ・コーラ全世界CMソング「Taste The Feeling」を経て2016年8月を最後にDJとしての活動を完全に休止することを発表。

活動休止直前の6月には待望の初来日。千葉マリンスタジアムで行なわれた東京公演は過去に日本で行われた全てのDJ/Producerの単独公演、フェスも含めた興行の中でも最大規模の盛り上がりと話題を呼び、この日本にも伝説を残したまま8月のスペイン・イビザ島での自身のレギュラーイベントを最後に活動を休止した。


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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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