手前味噌は前回の習い。このページのタイトルにも採用して頂いた「Moderno」のMIX CDがついにリリースとなりました。”ベッド・タイム・テクノ”をテーマに、さらにミックスを放棄し曲館を全てオリジナルの曲で繋ぐという新発想。DJCDなる規格を創造しインナーヴィジョンを音像化したものです。

手前味噌２。コンフィデンシャル、というインタールード的な収録曲がありますが、これは例えば契約者のみに情報を公開する、という意味があります。つまりこのCDを聴いてくれた人だけで共通のモチベーションを大切にしたいということを意図しています。ひいてはデータ配信へのアンチとしてのメッセージ。初回限定には「愛と勇気とど根性、奇跡のアナログ７インチ」がもれなく付属してます。予約、急げ〜〜。

現代ジャズきっての才人。テクニック云々でいえば世界中には腕達者がうようよいますが、まるで建築物のような綿密なコンポーズ、アレンジにかけては若手随一かと。トリオ編成とエクペリメント名義でまるでAB面のような構成になってますが、盟友モス・デフ参加のS-4.など大変なことになってます。

祝CD化！といっても輸入盤のみですがスティープル・チェイスきっての裏名盤がついに。どちらかと言えばフリーに区分されるジャズかと思いますが、混声ユニゾンで唄われるS-3は曲名通りコルトレーンの、例えばインディアを彷彿させるスピリチュアルで壮大な11分にも及ぶ大作。渋谷FMで一曲丸々流したことがあります（笑）

静と動、クラシカルでアーシー、相反するドラマチックでスリリングな展開に狂喜する「My favorite things」を収録。この曲、実はデヴィッド・マンキューゾのloftレーベル12インチで密かにカットされています。札幌プレシャス・ホールでも購入可能だそうです。実際オレも札幌のDJ中川くんから頂いたりして。

トリビュート・トゥ・ベニー・グッドマン。ラジオから聴こえてくるようなクラシカルなデキシーから一転アグレッシブな1とか、このアプローチはミッシェル・ルグランも「I love paris」というアルバムで試みていて、いつかオレも、なんて温めておいたんだけど、さすが一流のプレイヤーはそんな小賢しさを一蹴するように繊細にして豪放なオープニングへと昇華させる。格好いいのですよ、ほんと。

売り出し中のイタリアン・テナー・サックス奏者。盟友ファブリツィオ・ボッソとの双頭コンボはまるでバッソ／バルダンブリーニを思わせるような痛快なハードバップ。イタリアの今のジャズの空気を体現しているかと思う。スカッとしますねー。本人、すごく良い人でした。

「吉田類の酒場放浪記」というBS-TBSの番組をご存知でしょうか？吉田類さんとは親しくおつきあいをさせて頂いておりますが、そのBGMがとにかく秀逸でエイモス・ミルバーンはじめ、ブルースやジャズなど超一流の酔いどれエンターテインメント番組になってます。そのタイトル曲がここに収録の「Egyptian fantasy」さっさと呑みに行きましょう、てなもんです。
こちらは現在、廃盤となりますので購入頂けません。ご了承願います。

これ、廃盤になる前に絶対買っておいたほうがいいですよ。スウェーデン・コロムビアからリリースされたオリジナル盤（レコード）は数万円というレア盤なうえに、CDも在庫少なめの輸入盤のみという状況ですので。欧州に演奏旅行に出かけていたドナルド・バード（tp)がゲスト参加したスモールコンボでの瑞々しい歌唱のファースト・アルバム。現場でもよくかけてます。

ベルリンのエレクトロ才女。点描画のような電子音の粒子を駆使したトラックからヴォイスパフォーマンスまで,ザッツAGFな世界はこのアルバムでも健在。というか一枚一枚リリースする度に格好良くなってるなあ。現在はフィンランドに移り住んでいてさらに創作活動に邁進しているとか。万波麻希と仲良しで、彼女も現在ベルリンで活動しているのでそのうちコラボ作品が聴けるかも、ですよ。