デトロイト・テイストをフォローしながらも、オリジナリティーを追求すべく興味深いタイトルを発表し続ける注目のレーベル、PHILPOTからアルバムがリリース。こういうのを、今、ディープ・ハウスって言うんですね。内容的には、近未来エレクトリック・ミニマル・フュージョン。珍しく一枚通して聴けるアンダーグラウンド・ミュージック。ビート・ダウンなボーカル曲「MY LOVE IS FOR U」が秀逸。

７インチの再発レーベル、JAZZMANが発表したレア音源満載のコンピレーションが再入荷。何が凄いって、この１枚で、ジャズ／レア・グルーヴ・シーンの名曲が一気に楽しめてしまうその豪華なライン・アップ。よく、ライセンスできたなー。中でも超有名なLETTA MBULUの「WHAT’S WRONG WITH GROOVIN’」は、R&Bとソウルとボサノヴァが混在する見事な楽曲。この１曲の為だけでも買いです！

"僕が大好きなヴォーカリスト、JAY CLAYTONをフィーチャーしたPETER FISHの1975年のアルバムがリイシュー。スピリチュアル・ジャズ／フュージョンの名盤として名高い作品だっただけに発売元のKINDRED SPIRITSにはリスペクト。実験性とコンテンポラリーな感覚のブレンドが絶妙で、尚かつダンス／リスニングの兼用を実現している素晴らしい一枚。今の作品で、コレ的なモノは中々ないですよ。

伝説のJAZZ FUNKアルバムが、奇蹟のCD化。この作品を知って２０年になるけど、遅過ぎるよー！！！とにかく、漆黒のグルーヴが全編を貫く傑作。ろくでもない音楽が幅を利かせ、まともな音楽をサポートする音楽人が激減する昨今。このアルバムのリリースは、DJのみならず、ミュージシャンにも希望を与えてくれる事でしょう。「CREATIVE MUSICIANS」を聴く度に打ちのめされるのは僕だけじゃない筈

4HEROのDEGOの別プロジェクト、SILHOUETTE BROWNにフィーチャーされていたDEBORAH JORDANのアルバム。アメリカのR&Bにはない、繊細で透明感溢れる歌声が魅力。ストリート的なリアリティーを目指したトラックの上で、彼女は、時にスタイリッシュに、時にエモーショナルに変幻自在の表情を見せる・・・。UKダウン・テンポ・カルチャーとジャズ／クロスオバーの親和性が証明されている。

何と４００枚限定の世界初CD化？少な過ぎるでしょ、それはさすがに・・・。ラウンジーにてスピリチュアル、ジャジーにしてアフロな名盤は、ジャケの雰囲気そのままに怪しさ満点。エレピとヴィブラフォンの使用ってフュージョンっぽい音を連想しがちなんですが、いい意味で垢抜けてません。そこが、レア・グルーヴっぽいのかもしれない。

COPY RIGHTやREEL PEOPLEへの参加で知られ、日本では、KYOTO JAZZ MASSIVE、福富幸宏らとの共作／共演で知られるTASITA D’MOUR。アルバムにも彼女を起用したDJ KAWSAKIが選曲した彼女の作品集は、これまでのヒット曲を完全網羅。J-POPとテック・ハウスに２分されてしまった日本のハウス・ミュージック・シーンにおいて実に良心的なコンピが完成した。まともな音楽は、死なない！

フリー・ソウルの名盤も、元は、レア・グルーヴ〜アシッド・ジャズの流れで発見されたB級ソウルであった。しかし、その再評価は、ヒップ・ホップの元ネタとしてB-BOYを魅了しただけではなく、渋谷系と呼ばれるJ-POPの愛好家達にも支持された事も記憶に新しい。今、この盤のニーズがないなら、音楽シーンは相当ダメな状態になっているのでは？いつ聴いてもこの洗練されたソウルは、新鮮に聴こえる。

手前味噌になってしまうけど、収録アーティストを讃えるって事でお許しを。成田空港オフィシャルCDは、国産のジャズ／クラブ・ジャズの中から（JAZZANOVAのみ吉澤はじめと共作）オリエンタルでインターナショナルな楽曲を収録。こうして並べてみると、やはり日本人特有のモードなり、感覚はあるんだなと再認識させられる。和ジャズの本も出たから、今一度日本産の音楽を見直してみては？

LEROY HUTSON同様、今尚、真のミュージック・ラバーに愛し続けられているTERRY CALLIERの1965年から1982年までの作品集。兎に角、名曲が目白押し。彼の音楽的な変遷も楽しめます。何でも、最新作ではMASSIVE ATTACKによるプロデュース曲も収録しているとかで、TERRY CALLIER人気再燃の兆しもあるだけに、ここはまとめて彼の歴代ヒットを復習しておきたい所。絶対、買いです。