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Review List of madman 

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     2010/05/23

    '06年発表。いつでも「俺」体内時計で帰ってくる男スコット・ウォーカーの11年ぶりになる本作は何と4ADカから。近年の、どちらかといえばあっさりめになったレーベル・カラーを、強引に1980年代に押し戻したような暗黒の世界が繰り広げられている。レコーディングの様子は、このアルバムに合わせて製作されたと思われる彼のドキュメンタリー映画で見る事が出来るのだが、音を録るというよりも、映画を撮影しているようだった。そう、このアルバムは非常に映像的である。数少ない1音1音が、一つも妥協を許していない。年齢を重ねたベテランの作品というのはとかく己のスタイルを焼き直しになりがちなのだが、これは紛れもない60代の人間による最先端の音楽だ。ていうか、この作品はあんまりこの人の事を知らない若い人に聴いてもらって、思いっきり疲労困憊して欲しいです。くるよ〜これは。Psst,Psst Psst…。

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     2010/05/23

    '04年発表。NYの新人グループが04年発表し、米国ではすでに高い評価が下されていた1st。スピード感にはポイントを置かず、カンタベリー系のアーティストに通じるボーカルのハーモニーなどを聴かせつつ、ノイジーなギター、サックスなどを軸にしたアンサンブルで勝負するアプローチで、時代性から距離を置いた個性を発揮。

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     2010/05/23

    '05年発表。Neo Ouija、U-Cover、Planet-Mu、Carparkなどから作品をリリースしていたReimer Eising(aka Kettel)の5枚目のアルバム(彼にとっては16枚目のリリース!)は、オランダの新興レーベルSending Orbs(彼の実兄が運営に参加)の第一弾リリース。前作『Volleyed Iron Album(U-Cover、2004年作品)』では、ゴージャスなアンビエント・ミュージックを届けてくれたが、今作は世にも美しいメロディックなメルヘン・エレクトロニカ。新曲6曲、2003年にClub Lek(VPROラジオ)で録音されたライブ2曲を含む計9曲。オルゴールを聴いているような、センチメンタルなシンセ・メロディーにエレクトロ・ブレイクビーツが絡まり、映画のバック・ミュージックに流れているような、電子音なのに暖かみのある音が、切なくも悲しく語りかける。ライブは拍手の音なども鮮明に記録され、聴き終わると厳かな気持ちにさせられる。エイフェックス・ツインを代表する、このタイプの音楽は、たくさん出回っているが、Kettelはその中でも、一歩抜きん出たきらりと光る才能を印象づけた。音に連鎖したJeroen Advocaatのアートワークも然り、ある特定の分野にとどまらない、エレクトロ・ミュージックのリリースというSending Orbsの姿勢も然り、そして第二弾リリースのSecede(両方ともMerckのIkaeリミックスに参加)も合わせてみると、エレクトロ・ミュージックの未来がここにある事に気づかされる。

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     2010/05/08

    '10年発表。わー。すごいなー。いや、素晴らしいな。日本先行で、人気を徐々にアジア、ヨーロッパで広めているUKのとてもイノセントな4人組の本作を聞いていると、若さって素晴らしいと改めて思います。なぜなら、ちょっと前と比べても精神的にもスキルの部分でも大幅に成長しているのがサウンドから推し量れる。実写版ジブリのような壮大で美しいパノラマを想起してしまう。鳥のように自由に空から世界を見下ろすようなそんなフィーリング。自然を愛し、夢を信じる、そんな人に聞いて欲しい無敵の純白のパワー漲る作品です。

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     2010/04/30

    '05年発表。まるで60年代のフランス映画から飛び出てきたような、キュートな佇まいのNYの女の子3人組。まだオフィシャル・リリースがなかったにも関わらず、口コミでファン増大。エレクトロ・ピアノ、ビンテージ・キーボード、ドラム・マシーンなどを使い、ローファイ、ニューウェーブ、エレクトロ、ポップを奏でる。ハーモニーされたボーカルが美しく、ステレオラブ、セント・エティエンヌなどを彷彿させるが、彼女達がやるなら何でも良い、と言いたくなるぐらい愛しい作品。

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     2010/04/30

    '05年発表。ディープ・ハウスとかテック・ハウスと呼ばれる周辺で大ヒットとなった名曲「Beau Mot Plage」から6年後のセカンド・アルバム。実験的でありながらポップ、と言うと語弊があるかもしれないが、音数の少ないシンプルな構成の、所謂ミニマルな楽曲であってもキャッチーで多彩なものは生まれるという見本のよう。70年代ジャーマン・ロックやキャバレー・ヴォルテールあたりを連想させるところも。

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     2010/04/30

    '94年発表。今なおツイステッド・フォークの名盤として高い評価を受ける作品が、15年の時を経てベック本人の手によりデラックス盤として再発。同時期のセッションからの発掘音源13曲を含む16曲のボーナス・トラックを収録した全32曲。そこには近年のツアーでも演奏されてる「アスホール」「ホロウ・ログ」や02年発表の『シー・チェンジ』収録曲「イッツ・オール・イン・ユア・マインド」の初期バージョンもあり、ベックのルーツを垣間見れます。ちなみに本作は彼の作品中、唯一午前中にレコーディングされたもので「半分寝ぼけてる雰囲気が出てる」ボーカルも要チェック。

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     2010/04/29

    '07年発表。ドイツのエレクトロ・ユニット、マウス・オン・マーズが、ザ・フォールの中心人物、マーク・E・スミスと結成したプロジェクト。無機的なビートとニヒルなボーカルの組み合わせが強烈で、曲調は異なるヴェルヴェット・アンダーグラウンドのようなすすけた磁力を放つ。

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     2010/04/29

    '10年発表。ロンドンを拠点とするスリー・ピース・グループが、4年ぶりにリリースした3rd。ホークウィンドのように骨太なビートのリフで圧倒するナンバーから、繊細さを感じさせるものまで、スペイシーな広がりと内面の双方に向かうサイケデリックな指向性を発揮している。

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     2010/04/29

    '10年発表。元フィリピン大統領夫人のイメルダ・マルコスの栄枯盛衰を劇場用ミュージカル作品にしようというデイヴィッド・バーンのアイデアから生まれたファットボーイ・スリムとのコラボレーション。ラテン的な躍動感を活かしたコンテンポラリーなダンス・ミュージックというスタイルを取りつつ、波瀾万丈のドラマを綴っている。バーン本人のほか、シンディ・ローパー、トーリ・エイモス、マーサ・ウェインライト、ケイト・ピアソンなど、曲ごとに多彩な顔ぶれをボーカルでフィーチャーしているが、根底にある音楽性には、トーキング・ヘッズ初期からの一貫した視点が感じられる。

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     2010/04/29

    '10年発表。NYを拠点に活動する女性シンガー・ソングライターのデビュー作。デイヴィッド・シーテックのプロデュースによるテクノロジーを駆使した清潔感のあるサウンドにのせ、透明感のあるハイトーン・ボーカルを聴かせる。カンタベリー系に通じる知的な洗練味が印象的だ。

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     2010/04/19

    '07年発表。新人のソロ・アーティストとしては、マーニー・スターンと並ぶ07年度の収穫のひとつ。セント・ヴィンセントは、弱冠24歳にしてスフィアン・スティーヴンスやポリフォニック・スプリー、そしてグレン・ブランカのギター・オーケストラのメンバーとしての活動経験を持つアニー・クラークのソロ・プロジェクトだ。本作には彼女のアイドルでもあるデヴィッド・ボウイの右腕だったピアニストのマイク・ガーソンが参加しているが、そのボウイの70年代後期の作品を思わせるプログレシッブなサウンドと、アニー本人が弾くディストーション・ギター、流麗なオーケストラル・アレンジが渾然一体となって、浮遊感の漂う不思議な世界を生み出している。ジャケット写真だとちょっと薄幸そうな印象だが、実際の本人はとても可愛らしく、ライブでタイトル曲を演奏する際には、必ず男性ファンがプロポーズするのだとか。

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     2010/04/19

    '07年発表。ある日、もうひとつの緑の世界にひょっこり建てられたカフェから流れてきた、ちょっとストレンジだけど、耳心地の涼しい、アコースティック・ポップ・ミュージック。『ブロードキャスティング・フロム・ホーム』っていうタイトルもあったけど、そんな自宅から発信してるみたいな表現者とリスナーとの距離がぐっと縮まった感覚のはしりは、やっぱりこのペンギン達から?これは坂本龍一をはじめとするそんなペンギン好き日本人達からのささやかな音によるお礼の数々。同曲順のベスト盤もあり。

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     2010/04/19

    '07年発表。元来ねじれているものが好きなのだが、彼らが提示するのは徹頭徹尾"ねじれ"そのもの。アンダーグラウンドに潜行する自らのレーベルを"産業(インダストリアル)"レコーズと名づけ"産業的な人々のための産業音楽"を標榜する。歪んだエレクトロニクスと、フリー・フォームな楽器演奏、現実音、肉声が、重層的によじれ、はがれ落ち、簡素に持続していく。そして、ときにいやらしいまでのポップ性(というか、いやらしいポップ性)を発揮する。70年代後半のパンクの時代、それは絶大なインパクトを備えていた。私の人格形成にも大きな影響を与えた(笑)。そんな彼らの27年ぶり、もしくは28年ぶりのオリジナル・スタジオ・レコーディング・アルバム。興奮を逆なでしつつ、高めていくような、生暖かいぬめりに満ちている。同時に、身震いするほど冷徹。まさにTGの世界だ。

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     2010/04/19

    '06年発表。05年リリースの1st・アルバムからおよそ1年という短期間で届けられたスウェーデンの3ピース・バンドの2nd・アルバム。ピアノ、ベース、ドラムというギター・レスの編成ながら、壮大なシンフォニーを奏でる。また、今作からストリングスも導入し、より音の厚みが増し、また1stでは、若干難のあった音響面でも飛躍的に向上した。シガー・ロス?叙情派ピアノ系と言われるようなバンドと比較されがちだが、この若い3人組はもっとピュアでスポンテニュアス。崇高なエモーションで真撃に音楽に向き合う姿勢がそのまま音になっているような感じだ。たった一年での進歩は凄まじいものがあるが、まだ20代前半の彼らが今後どのような方向に進むのか、メチャクチャ楽しみなバンドだ。

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