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0 people agree with this review 2009/10/06
'97年発表。98年3月に実現した、9年ぶりの来日公演も大盛況だったヨ・ラ・テンゴの8枚目のアルバム。美しさと狂気が交錯する彼らの音楽性は、俗に言うヴェルヴェッツ・チルドレンとして、その評価を確かなものにしてきたわけだが、当時はステレオラブやトータスといった、いわゆる音響派にも共通するサウンドも追求。本作はその集大成とも呼べる充実作となっている。
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'80年発表。前作「タイム・パラドックス」で初めてモーグ・シンセサイザーを導入した玉木宏樹の、全編シンセサイザーによる2作目のソロ・アルバム。インドの導師、バグワン・シュリー・ラジニーシの書いた詩をモチーフにした、シンセ多重録音による宗教音楽風組曲で、玉木宏樹が歌唱しているヴォコーダーによるコーラスが圧巻である。システム700、MC-8のプログラマーとして、「雲井時鳥国」で知り合った安西史孝が参加。安西史孝も幼少時代にバイオリンを習っており、MC-8のプログラミングも些細な強弱や指遣いの表現に長けていたことから、玉木宏樹に気に入られて、以降「Dr.スランプアラレちゃん」など共作が増えていく。
'79年発表。東京フィルハーモニー交響楽団と玉木宏樹、松武秀樹、安西史孝ら5人のシンセシストとの共演による、新宿文化センターでの同名ライブの実況録音盤。モーグV-C(松武秀樹)、システム700(安西史孝)など、8台のシンセを駆使したエマーソン・レイク&パーマー風の荘厳な組曲を、玉木宏樹がこのために書き下ろした。シンセサイザー・レコードとしては珍しい一切ダビングなしの録音で、生のストリングスとシンセの音が、ホールのエコーの中に溶け込んでいく鳴り交わしに溜息。当時、ソニーの高音質45回転レコードとして発売された。玉木宏樹は、ローランドを訪れた際に、同社で働いていた安西史孝と遭遇。それが本盤参加のきっかけに。
0 people agree with this review 2009/10/03
'09年発表。肺活量や声量だけでは決して計ることのできない"ソングライターズ・ボイス"というものを強く感じさせる。古い映画のスチールを束にまとめ、火を放った煙から精製されたかのような言葉の数々。抜群のギター・テクニックも必要最小限に抑えられ、あくまで歌一点にのみ集中する。大半をプライベートな環境で録音したというパーソナルな音像も心地よい、日本語ロックの最高峰。
1 people agree with this review 2009/10/03
'02年発表。タイトルからして"不器用な人"だもの。これ以上ないダメっぷりを期待して聴いたらダメはダメでも骨太路線。ライブで大合唱したくなるエモーショナルな泣きメロはそのままに、メタル顔負けのゴリッとしたリフが随所で炸裂するハード・ロッキンな仕上がり。アレンジやメロもよく練られていて、1曲ごとのポテンシャルも高い。ナイーブさと男気に満ちたパワー・ポップ・ロックの傑作!
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'96年発表。2ndが出た!なにはともあれめでたい!どこか壊れてるウィーザー独特のパワー・ギター・ポップは今回も絶好調。いや、よりキレてるというべきか。胸キュンなメロディはどこまでもせつなく優しく、voのリヴァースくんが書く歌詞は前作以上にパーソナルでナード。チマチマと悩む彼の姿は、やはり他人事ではすまされない。またしても彼らの世界に浸ってしまうぞ。ラストのアコギの弾き語りなんてウルウルもんよ。
2 people agree with this review 2009/10/03
'94年発表。あ、ジャケットがなんだかフィーリーズみたい……と、若い世代にはさっぱりわからないであろう感慨にふけりつつ本盤を輸入CD店で入手したのが94年の10月だったか、11月だったか。購入理由はけっこういいかげんなものだったが、実際聴いてみたら、これがえれえかっこいい。素性はまったくわからなかったものの、4人のアメリカ青年がドカーンとハードな音色で、タイトに、しかしどこかトボけた味わいをたたえた演奏を展開する、その様に胸が燃えた。オルタナティブに分類されちゃいそうなたたずまいではあるが、一連のオルタナティブ系アーティストに付き物の破壊指向よりも、むしろ伝統的なロックンロールへの(ロックへの、ではないよ)敬愛こそがウィーザーのタイトなサウンドを決定づけるポイントになっているような気がする。それでいて確実に90年代の音になっているところもうれしい。一時はこの盤ばっか聴いていたっけ。あげく、94年の洋楽CDの個人的年間ベスト10にも選んでしまったほどだ。 表ジャケットには何も書かれていなかったが、プロデュースはリック・オケイセック。94年の暮れあたりから全米モダン・ロック・チャートにDがランクイン。95年にかけて、偉大なロックンローラーの名を冠したCがヒットして、その後押しを受けつつアルバムも全米トップ20に突入。当時はアウトテイクなどで構成されたブートレッグも話題になっていた。95年期待のニュー・アーティストとしてウィーザーを挙げるアメリカの音楽雑誌も多かった。ごきげんなニュー・カマーをめいっぱい歓迎しよう。
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'86年発表。軽く歪ませたギターをフィーチャーした"バンド"・サウンドが、これまでになく目立つ。かつて、「パラダイス」と名づけられた@のサビを最初に聴いたときは、たまげた。"I want you... I need you..."?これ、本当にニュー・オーダーかよ?みたいな。 幾分偽悪的な方向で、"人間くささ"が基調されている(タイトルも『兄弟』だし:笑)。アナログ盤時代のラスト・ナンバー「エブリ・リトル・カウンツ」が、その最たるもの。"君はブタ、動物園がお似合い、だけど君の微笑みはいつもそこにある、君についていこう"、って…。ぶった切られるように終わるこの曲のエンディング、アナログ・プレイヤーの針滑りを模したものかと思っていたけれど、CDで聴くとAMラジオの選局をずらした風。現在のラストは「ステイト・オブ・ザ・ネイション」。この曲のサビの歌詞、サッチャー政権期のイギリスで"格差"が拡がった時勢の反映のようで(インフレが起こっていないことを除けば)今の日本の状況にジャスト。最近これを聴いて、腐れ官僚やそれと結びついてた自民党への怒りを思い出します(笑)。 そんな無謀な勢いが本作の魅力。サウンドの意匠をエレクトロニクス方向に180度転換し、享楽的装いをまとった次作で、その暴走度は更に増している。
'85年発表。「ブルー・マンデイ」以降、"シングル=ダンス(それゆえ形態も12インチ主体)"、"アルバム=ロック"と棲み分けをしているように見えた彼らだが、本作では双要素が見事に融合&共存。彼らの"泣きのメロディ+攻撃的な電子ビート"という面を愛する人の多くが、オリジナル・アルバムの中で本作をフェイバリットに挙げるのも納得である。 "手探り状態"でシーケンサーなどのデジタル機器と格闘してきた彼ら(これぞDIY!)にとってそれは当然の選択であり、むしろ発展途上にあったデジタル・テクノロジーと生演奏の対決が生み出す緊張感やスリリングさ、不完全さを選んだということなのだろう。そしてアルバムとして、そのアプローチを最もポップな形で結実させたのが「ロウ・ライフ」というわけだ。その甲斐あって、「パーフェクト・キッス」「サブ・カルチャー」の12インチは、ハイエナジーが全盛だった当時の日本のディスコでも大ヒット。その後もシングルではユーロ・ディスコ〜エレクトロ路線を歩み、ディスコ・カルチャーとの蜜月関係が続いていく。
'81年発表。無意識というより、これはもしかしたら本能的なものなのかもしれない。生物…文字通り「生きている者」としての…。死者の記憶から「逃げようとしてる」のではない。むしろ、その反対。こちらが動けば動くほど、止まった時間とのコントラストが増し、後者の"凍りついた"存在感も際立っていく。彼らは、そんな「険しい道」を選んだ。 ジョイ・ディヴィジョン時代とほとんど変わらないギターのトーン、ベースライン。ボーカル・スタイル(発声法ではなく譜割やメロディ・ラインなど)もイアンのそれを踏襲しているかのようだ。冷徹なリズム感覚と表裏一体をなすエレクトロニック・リズム志向も、基本的にはジョイ・ディヴィジョンの延長線上にある。そうなって当然だ。演奏している者が同じなのだから(新加入女性キーボード奏者ジリアンの出す音も、まだなじみきっていない)。ガラリと変わってしまう方がおかしい。だが、それをここまで「仕方ないだろ」とばかり、やってしまえるのは並大抵のことじゃない。開き直っている?図太い?いや、彼らの表情はむしろ冷静になろうと努めるあまり、青ざめている、とさえ思える。 ラスト2曲には、そんな彼らの決意が凝縮され、圧巻だ。友達や知り合いが逝ってしまう、そんな経験をへた年齢になって、このアルバムのすごさがようやくわかった。そして、これがなぜ"動き"と名づけられたのかも。…憶測だが。
0 people agree with this review 2009/09/30
'05年発表。メンバーの説明は、もう必要ありませんよね?キャリアも実績もある5人が、それとは関係のない場所で純粋に音楽を楽しんでいる雰囲気が全体に漂っていて、そんなムードこそが最大の魅力。軽快なポップスから、しっとりバラードまで全10曲。Coccoの安心しきっているような幸福な歌声が、それを聴く我々をも幸せにしてくれます。
0 people agree with this review 2009/09/27
'93年発表。ファクトリー身売りを受けた、4年ぶりの6作目。マーティン・ハネット以来12年ぶりに、アルバム制作のプロデューサーにスティーヴン・ヘイグを起用した。ペット・ショップ・ボーイズやニュー・オーダーの「True Faith」で知られるヘイグは歌ものエレ・ポップにうってつけの人物。はたして仕上がりは、前作の楽観的なダンス路線から一転して、本来の持ち味であるメランコリックでメロディアスな歌もの路線に。その凝縮がシングル・ヒットした名曲中の名曲「Regret」だ。
2 people agree with this review 2009/09/27
'79年発表。裸の上半身に泥を塗りたくったジャケットで度肝を抜いたスリッツは、イギリス出身の3人組。ダブやレゲエ、ロック、アフロ、ファンクをごちゃまぜにしたサウンドに、素人感溢れるボーカルが乗った、ロックとはこうあるべきだという男たちの常識を根底から覆した衝撃のデビュー作は、あまりに自由で奔放で今も十分に刺激的です。
'06年発表。元HUSKING BEE磯部正文のソロ・ユニットの2nd。前作同様、ハスキンの分厚い音使いとはイメージの異なった、パーソナルでナチュラルなサウンドで彼独自の心象風景を描いている。シンプルでアコースティックな表現ながら、ハートフルかつ色鮮やかな楽曲で満ちている。
'09年発表。静かな緊張感が続く1枚だ。「ブレミッシュ」以来6年ぶりのソロは、この合間に積み重ねられたセッションを元にしたもので、相手役としては前作に続けてのフェネス、さらに前衛音楽家たち--日本からは大友良英、秋山徹次らが参加。中心はあくまでデヴィッド・シルヴィアンの声(ボーカルという印象ではない)だが、その深い響きに呼応する音色のひとつずつが非常に張り詰めている。即興的ではあるものの、うんと遅いテンポの空白に合いの手が入る感じ。まるで水墨画というか、わび・さびの世界。深夜に聴くと乾いた枯れ感がしみてくる。
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