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TOP > My page > Review List of マルティン☆ティモリ
Showing 1 - 3 of 3 items
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2 people agree with this review 2015/02/18
新聞の演奏会評を読んで、カツァリスが「皇帝」のソロバージョンを弾いたと知った時から、ずっとCDが欲しいと思っていたので購入した。 通常版(マリナーが伴奏指揮)とソロ版が入っているが、もちろんお目当てはソロの方。しかし通常版も美しくて雄渾な素晴らしい演奏だった。 ソロ版は両端楽章が目を見張る快演。演奏のノリがよくてオーケストラがいないという欠乏感を不思議なほど感じさせない。 唯一(仕方のない事だが)第2楽章のアダージョだけはやはり通常版の方が100倍良い。そりゃ、この楽章の聴きどころであるピアノとオーケストラの対話が出来ないんだからどうしようもないですね。
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0 people agree with this review 2015/02/14
最初のソナチネアルバムに載っている易しいソナタを聴いた時はまず失望。 素朴なものはやはり、ごてごてと音符など付け足さず素朴なままで置くべきという感想を持った。 だが次のハ短調幻想曲で印象は一変、これは良い! 原曲をさらにシンフォニックな巨大な音楽へと膨らませている。 最後のヘ長調のソナタのアンダンテ楽章も然り。 これらを聴いていると何か既存のオーケストラ曲の2台のピアノへの編曲版であるかのようにきこえる。 モーツァルト的な軽快な部分はあまり好きにはなれなかったが、上に挙げた2つの曲については一聴の価値ありと思う。
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3 people agree with this review 2015/01/02
シフラという名前だけは知っていた。『技巧派にして内容は空疎』との記述をよく目にした。そんな風に言われるとあまり食指が動かない。でもある日、そんなシフラをちょっと聴いてみたくなって、値段も激安なので買ってみたのだ。そして聴いた…おお、これは中々良いじゃないか! 内容空疎って何だ?「文学性」とか「哲学性」とか?まずこのCDに入ってる曲自体がそういった類の曲じゃないし、「音楽性」という点からみればもうこれは本当に素晴らしい演奏だ。 ハンガリアン狂詩曲ではそんなシフラの至芸が聴ける。シフラの描く15のミクロコスモス!文学的といわれるピアニストが「内容のない曲だけどアンコール的に弾いてみた」みたいな演奏を聴いた後に感じる空しさが全くない。リストのPコンも然り。村上春樹の「国境の南、太陽の西」の中で、主人公が島本さんの家で聴いたのはきっとシフラのこの演奏だったに違いないと思った。グリーグのPコンもバックのヴァンデルノートの指揮ともども詩情にあふれ素晴らしい。 シフラの人生には順風満帆とは行かなかった哀しみの色が付きまとっている。このCDからは、ふとしたフレーズの歌いくちに生きる哀しさと、それでも音楽と出会い続けられる人生は本当に素晴らしい!という励ましを与えてもらいました。
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