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Review List of きょん 

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     2025/05/15

    筆舌にしがたい歌唱です。徐々に声に響きが乗っていき、後半はプッチーニ、最後はアンコールに歌の花束のように、会場の隅々まで届けられます。
    オケ伴奏でなく、ピアノ伴奏なので一層声が裸になり、極上の時間へと続きます。
    序盤のヘンデルやスカルラッティは、少し声に響きが乗っていないところもあり不安定に聞こえますが、そこは技術で乗り越えていく。次のロッシーニでシフトチェンジして、落ち着いていきます。次は、ヴェルディ。一気呵成に本領発揮。前半の白眉は、ドン・カルロ。しびれます。ここまででおなか一杯。スコットの表情にも「どう?私の歌を感じてね!まだまだ今夜は、こんなものでは帰らせないからね。後半は、覚悟してなさい!」
    休憩後、気品のある衣装替え。スコットならではの、レスピーギ歌曲。最近こんなイタリア歌曲を披露する歌手はあまりお目にかかれない。客席もどんどんヒートアップ。このころの東京の観客はレベルが高い。ピアノ伴奏の声楽リサイタルほどのごちそうはない。いよいよプッチーニは、とうとう「トスカ」!このときのトスカは、ネトレプコもひれ伏すに違いない。どこまでも気品がある。あ一人の女性の生きざまをステージに表すことができる人。
    アンコールのバタフライ。この日のリサイタルは、このバタフライのために用意されたのか!カーテンコールはいつまでもいつまでも。

    終演後、楽屋通路まで観客を招き入れ、1人1人握手、サイン、写真と、全員に、ファンサービスしてくれた。立派な歌手の最高の時期の記録。

    映像の劣化はどうすることもできない。残念で星一つ減したいところですが演奏がいいので満点。

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     2019/12/31

    優しい響きのバッハ演奏です。実際の公演を聴いての感想です。
    バッハコレギウムジャパンの素晴らしさは、もちろん世界的水準の演奏ですが、日本人にバッハを再認識させてくれるバッハ伝道者たるわかりやすい音楽です。私たち現代の日本人にも話しかけるように、物語が入ってきます。是非とも手元に置くべきセットだと思います。あらためて全集としてまとめた作品ですから、初回発売のときのように、日本語解説をすべてに付けて欲しいです。日本語解説が、初回単売と、のちの合唱大全集(ダブりだらけ)には付いているので、残念です。その分、★マイナスです。

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     2015/04/12

    SACDで聴く、カラスの声。
    CD開始から、およそ25分経過で
    カラスの声に巡り合えました。(待ち遠しかった。)
    以前から馴れ親しんだ声より、暗く聞こえてしまった。
    でも、カラスの声。
    1957年録音が、舞台での失声降板事件(1958年)の一年前のセッション録音とあって体調と録音技術が交差する最高の作品です。
    それよりも、ティト・ゴッビ、ルイジ・アルバ2人の男声陣が、カラスを支えているように思う。もっともセヴィリアでは、女声の活躍する場はあまりありませんので。
    カラスを勝るロジーナは色々あるでしょうが、ここでのカヴァティーナをはじめ、音程のふらつきも少なく、カラス愛好家には支持されるでしょう。
    でもこのCDで聴くべき声は、ティト・ゴッビ、ルイジ・アルバと思います。

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     2011/11/26

    昨日の来日公演マーラー9番は、記憶に残る演奏でした。
    その来日記念としてリリースされ、サントリーホールのロビーでもプロモーションされていました。
    このマーラー1番の演奏は、コメントの必要はないと思います。
    それよりも、映像について。NHKとユーロアーツの共同制作とのこと。
    3D映像は、書き割パネルを何層に重ねたような感覚です。
    予想していた通り現段階ではこんなものでしょう。マーラー1番を最後まで集中して鑑賞するのは困難でした。不自然に、ラトルが皇帝ペンギンンのように浮かびあがったり、ソロ演奏でも不必要に強調されすぎます。
    3Dメガネを使用すると、画面はより黒っぽくなるので、燕尾服の黒がのっぺりと質感もなくなります。カメラワークは3Dを意識して、パーンの移動がやたら多く立体感を否が応でも強調する編集です。
    結局、途中で3D鑑賞は不快感に耐え切れず2D画面に変えてしまうことになりました。
    評価:<演奏★★★★★> <録音音質★★★★★> <3D映像★無し>

    これは2D映像でしか鑑賞には耐えられません。

    5.1chサラウンド音声のみで楽しむのがもっとも私には好ましかったです。

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     2010/06/12

    “トリスタンイゾルデ(前奏曲)”は、とくにポルタメントがキツイ。
    ヴァグナーの悪魔的美感というより、幽霊船の船酔い気分。
    音程を揺らしすぎているので、聴き進むのが辛くなる。
    その他は、おおむねヴァグナーの楽劇のエッセンスを味わえる。
    但し、どこかイタリア的な明るさが味付けされたトランスクリプション集だ。

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