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Review List of 電燈 

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     2021/07/24

    新しいEPが出ると知って急ぎ注文した。
    縫層や午後の反射光、その他シングルと比べるとEP全体に穏やかな空気が流れているように感じた。テンポであったり、声の柔らかさであったり、ギターの響き方であったり、情景が浮かぶ。安い言葉しか出てこないが、発売時期に手に取った身からすると春の穏やかさや空気の手触り、安心感を音に感じた。詩を読み深められたらもっと別の意味を取ることができると思う。
    春に外で聴いているとすごくいい心地になる。空に光暈を探しながら海を思い浮かべたり、少し表情を緩めながらフレーズを口ずさんだり、自分と話をしながら散歩をするように一緒に聴く。
    きさらぎのギターソロは聞き返すたびにあれだと思い出す。長いのもそうだけど、穏やかな曲調に挟まれてにわかに鳴り出す音は水の中で鳴いてる生き物の声のようで、束の間の心の激しい揺れ動きと思った。
    穏やかで心地がいいのだけれど不安というか、あやうさが微かににおう。一年経ってもう一度聴き返したら何か別のことを見つけられるんじゃないかと思う。

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     2021/07/18

    色々な夢が集まったアルバム。直接的な夢もあれば思い出が回想を経て夢になりかけているものもある。かわいいトラベラーたちがそれぞれの夢を語っていくという印象。
    この作品群は夢というテーマに一貫性がある。夢というのは子どもから大人まで誰でも見るものでありながら、内実は純粋な願望とか過去の記憶とか自分の中に眠っている子どもっぽい部分が多く顔を出しているように思える。寝て見る方も思い描く方も核となるのは案外純粋で単純な感情だと思う。この作品を通してまだまだ子どもである人も大人になった人もそれ以外の人も、楽しくて切なくて目を背けたくなるけど大切にしたいファンタジックな世界を堪能できる。
    形態としてはCD、DVD、歌詞カード、アートブックの大ボリュームとそれを束ねるかわいい女の子の紙ジャケット。
    アートブックではMVで語られなかった登場人物の設定や裏話、アニメーションと楽曲の誕生過程などを隅々まで楽しめる。好きな曲を制作者の視点から細部まで知ることができ、キャラクターとよりお近づきになった気分になれる。
    DVDの方ではアートブックを片手にお近づきになった世界と対面することが可能。煩わしい中断もなし、何度も自分でストップしながらキャラクターやはるまきごはん氏の意図に思いを巡らせる時間は至福である。氏の作る楽曲をさらに楽しむ上で、おまけ映像はとても興味深い。
    音楽作品としてもアート作品としても、物語作品としても楽しめる、とても満足できるアルバムだと思う。ぜひ綺麗に保存して聴き継ぎたい。

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     2021/07/18

    曲とアニメーションとそこに一貫したストーリーを同時に楽しめる作品だと思う。アートブックを手に聴くと音楽が流れる絵本を読むようで、MVを流すと映画館にいるのかと錯覚を起こすようなファンタジックな世界に浸ることができる。
    今作のアルバムには2タイプのディスクが収録されているが、VOCALOID verでは初音ミクさんの声の雰囲気や発音の端々に特徴的なかわいさが感じられるのに対して、本人歌唱 verでは楽曲やキャラクターにリアリティを加える哀愁や切実さといった感情の動きを感じられる。またそれぞれが歌っている曲に違いがあるのも面白い。他へ提供した楽曲などで「ふたりの」ストーリーに直接関わりがない曲はここでしか聴けないものもあると思うのでここで聴くとこができるのはお得。
    アニメーション制作中に同時進行で作っていたというメイキングムービー等アニメを中心としたDVDは制作の過程とその苦労を垣間見ることができ興味深い。普段出来上がったものを楽しむ側でしかないので新しい発見が得られる。
    アートブックは絵本と形容したように、書き下ろしのイラストと場面を繋ぐ文章が各ページに、そして歌詞とともに掲載されている。片手サイズでも世界観は手に収まらないので必読。お決まりのおまけページはこだわりが数多く散見される。蔵書とすべき。
    前のアルバムと一緒に購入したためもあるが、これだけのクオリティに見合わないほど手軽な値段だった。各種アプリで無料視聴が可能になってはいるが是非ともアルバムの形態で楽しむべき。

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