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Review List of madman 

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     2008/10/28

    '85年発表。ニューアカで再燃していたライプニックのモナドロジー(単子論)に着想を得た一方のモナドは、非商業音楽レーベル。環境音楽でなく"観光音楽"と呼ぶのは、クラウン時代からの異邦人の視点によるもので、まだ「民族音楽論争」前夜のこと。当時の細野晴臣の旺盛な創造力で、たった一人でイーノのオプスキュアを超える、架空の民族音楽カタログを作り上げた。本作はもっとも売れた、82?85年の細野晴臣のCM音楽集。表題は「暗示的即興」の意味。MC-4を触媒にした自動筆記のメソッドを「自分の力を超えたものの記録」と語っており、交信によって降りてきた、エレガントなバロックや近代音楽風の珠玉作は、まるで「ローズマリーの霊感」のよう。イーノから多くのヒントを得てはいるが、それでもにじみ出るポップ性こそが本盤の真価である。

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     2008/10/28

    '97年発表。女性電子音楽作家のオムニバス。19世紀末のジョアンナ・M・ベイヤーの残されたスコアをドン・ブックラらがリアライズした「Music Of The Spheres」(38年)、女性解放運動家でもあったポーリン・オリヴェロス「Bye Bye Butterfly」(75年)、メレディス・モンク、ベル研究所のローリー・スピーゲルなど、新しい視点で電子音楽の足跡を追っている。選曲はチャールズ・アミルカーン。77年にArchレーベルから出たものの復刻だが、フィリップ・グラスの推薦でローリー・アンダーソン「New York Social Life」、「Time To Go」(ともに77年)が加えられている。

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     2008/10/26

    '80年発表。吹けば飛ぶよなテクノ・サウンド。シリコン・ティーンズにはピッタリの文句である。そのペラペラな質感には、テクノの持つ軽さ、ポップス性、ヘンテコさ、すべてが満載されている。実質的にはダニエル・ミラー(ミュート・レコードの社長サン)の1人ユニットなのだが、あたかもバンドのように振る舞い、オールディーズを中心にしたカバー曲の数々は、人を食ったシロモノで、ある意味で"本質的なテクノ"ともいえる作品なのだ。たいがい"チープ"という言葉は、悪い意味で使われるが、シリコン・ティーンズに使用する場合、それは最大級のホメ言葉に変わることを、ここに宣言する。

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     2008/10/25

    '08年発表。4枚目のオリジナル・フル・アルバム。作品をリリースするこどに、全く新しいアイデアを盛り込んでくる彼ら。静かに始まり、不意にバーストする…異様な高揚感をたたえた@に始まり、今回もひたすら斬新で完成度の高い楽曲が並びます。個人的に印象的だったのはG。ペダル・スティールやヴィブラフォンの音色がリラックスした雰囲気を醸し出す「+/-流のアメリカーナ」といった趣きの、ゆる〜い一曲。こういう方向性、新しくないですか?

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     2008/10/25

    '08年発表。ともに68年生まれの申年、デーモン・アルバーン&ジェイミー・ヒューレット=ゴリラズのコンビは、どうも猿に縁があるようで。本作は、タイトルどおりあの孫悟空と仲間たちの旅にちなんだ異色作だ。そもそもの発端は、フランスの名門歌劇場の依頼で彼らが音楽と舞台のデザインを担当した、「西遊記」にちなんだ同名のオペラ。各地で絶賛されているこのオペラの音楽を、デーモンが表現方法を変えてロンドンと北京にて録音し、ジェイミーが描いたビジュアルと共にアルバムにまとめたのである。
    デーモンは中国を度々訪れて伝統音楽について学び、五音音階(東洋特有の音階)に則って全曲を書き上げた。さらに歌詞はあえて北京語で統一。というのも、デーモンがこのプロジェクトを引き受けたのは、今の世界における中国の位置付けに強く関心を抱いて

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     2008/10/18

    '07年発表。約2年ぶりの2ndアルバム。プロデューサーに、フー・ファイターズ、ピクシーズなどを手がけたギル・ノートンを迎え、彼らの持ち味が全面的に出されたシャープかつタイトな作品。繊細さとダイナミックさが共存した演奏は、これまでのライブ活動の成果を感じさせる素晴らしい仕上がりだ。

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     2008/10/18

    '06年発表。前作から2年ぶり、そして活動10年の節目となる今作は、ダークな印象を受けた前作とは一転して非常にポップ。テクノ、ドラムンベース、ジャズ、ロックetcとあらゆるジャンルを呑み込み、"奇才"と呼ばれる所以のテクニックで自由に組み合わせのがコレ。予備知識を持たずとも、音の発するエネルギーのみで興奮できる傑作。

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     2008/10/18

    '08年発表。子供でもわかる平易な言葉の羅列と、童謡のように単純なリフレイン。どこにも深刻な意図など見当たらないのに、心にグサリと刺さって揺さぶるのは、作詞・作曲を二分して歌&ギターで作品の核を担う甲本ヒロト・真島昌利の、特異なキャラとセンスによるものとしか言えない。サウンドが衝動だけをまとって軽やかに転がり続ける、これぞ本当のロックンロール(=転がる石)だ。

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     2008/10/15

    '08年発表。ダフト・パンク「ワン・モア・タイム」やジャスティス「D.A.N.C.E.」など、世界中の音楽界を巻き込む名曲がダンス・シーンから突如として飛び出してくることがあるけれど、このロンドン出身の3人組、フレンドリー・ファイアーズの「パリス」はその最新アンセムだと断言できる。
    セルフ・タイトルのアルバムは1曲を除いて、すべて3分台。ダンス・サウンドの高揚感と誰もが楽しい気分になれるポップ感が絶妙にミックスされた楽曲が並んでいる。インディー・ロックが好きな人も、フロアで踊るのが好きな人にもジャストなサウンド。つまりフレンドリー・ファイアーズは誰もが夢中になれる音楽なのだ。
    80年代のハウス・サウンドやディスコを今風にさらりとアレンジし、エッジの立ったギター・サウンドと組み合わせたサウンドは実に完成度が高いのだけれど、驚かされたのは様々なプロデューサーからオファーを受けな

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     2008/10/15

    '08年発表。マッシヴ・アタックの次作も担当する旬のプロデューサー、D・シーテックが在籍するNY出身5人組は、D・ボウイやトーキング・ヘッズといったロック知性派の系譜に連なる将来性十分。ジャンルレスなロック最先端という形容からさらに躍進した3作目は聴きやすく、ポップでダンサンブルな内容。

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     2008/10/15

    '08年発表。インドの血を引く在英エイジアンのサウンド・クリエイター。これまでの多彩な活躍を反映して、ポール・マッカートニーをはじめ、スペインのヒップホップ・グループであるオホス・デ・ブルッホなどをゲストに迎え、コンテンポラリーで多国籍なサウンドを聴かせる。

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     2008/10/11

    '08年発表。前作を上回るパワフルなものに。絶叫と静寂の絶妙なバランスで、だからこその緊張感を持ちながらスリリングかつエキサイティングに展開。

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     2008/10/11

    '08年発表。巨漢のフロントマンでビジュアルのインパクト大の、トロント発のハードコア・バンド。しかし単なるそれに留まらない、トラックを重ねた緻密なサウンド・プロダクトは、多くのロック・ファンを驚かせるはず。人間の誕生や死、新たなる命の始まりといった神秘的なテーマにアプローチした叙事詩ともいえるリリックも独特の輝きを放つ。

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     2008/10/11

    '95年発表。細野晴臣のプロジェクト。94年12月にリリースされたマキシ・シングルに続き待望された1stアルバム。いわゆる"アンビエント"と呼ばれる種類の音楽で、静かに反復されるビートと漂うようなメロディが気分をひたすら楽にしてくれる。じっと耳を傾けていると、心が癒されていくような感覚も。遊佐未森、甲田益也子、小川美潮の3人の女性ボーカリストによるスピリチュアルな歌声の存在も忘れるわけにはいかない。

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     2008/10/05

    '93年発表。90年代に入って初のソロ・アルバムとなった本作には、イーノやジ・オーブなどを視野に入れたアンビエント・ハウスの曲群が並ぶなか、細野晴臣のソロ・キャリアにおいて重要な位置を占めるワールド・ミュージック的なスタンスも無理なく取り入れられている。思えば細野晴臣は、F.O.Eを始めたときもヒップホップという時代のビートに敏感だった。ここでも90年代のテクノのビートと、自らの指向性を無理なく融合させており、「テクノドン」への大きなヒントになっている。YMOの再結成話がもちあがったとき、アコースティック路線でもという他のメンバーに対し、細野晴臣はテクノであることを強く希望したという。それはおそらく、このアルバムで得た、90年代のテクノと自身のアーティスト性を背反することなく構築しえたという自信からもきているにちがいない。矢野顕

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