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Showing 16 - 20 of 20 items
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0 people agree with this review 2021/07/10
ここで取り上げられているのは、あの情熱的な「アンドレア・シェニエ」と同じ作曲家による作品とは思えないような他愛ない寓話仕立ての短編である。こうした舞台に触れる度に思うのは、地方劇場(特にイタリア)のオペラ上演には、ショービジネスの行き過ぎた一流歌劇場にはない良さがある、ということだ。Metでドミンゴやネトレプコを見る/聴く事だけがオペラ鑑賞ではない。スター歌手を揃えた一流歌劇場の舞台は、時にそのハイテンションについていくのに疲れる事もある。むしろ私は、ローカル劇場での、生活に根付いた郷土芸能としてのオペラ上演にこそオペラ芸術の原点を見る思いがする。驕りのない演者たちや観客らの純粋で真摯なオペラへの愛が伝わってくれば、もうそれだけで十分だ。それは必ずしも一流のパフォーマンスとは言えないのかもしれないが、そんな舞台に出逢えた時は本当に幸福な気分になる。この映像を見てそんな思いを新たにした。
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これはドニゼッティの中〜後期の名作群の中でもとりわけ充実した、隠れた名作だと思う。序曲の冒頭からいきなりドラマの世界に引き込まれる。似通った題材のベッリーニの「テンダのベアトリーチェ」よりも、こちらの方がドラマ的にも音楽的にもはるかに良かった。コヴェントガーデンでカウフマンの相手役としてデズデモナを好演したアグレスタのタイトルロールに、名テノールクンデも出演し、さらには衣装も美麗で、全く申し分のない舞台である。
2 people agree with this review 2021/07/09
ブックレットによると、ディレクターのジョエルは本作を深く愛しており、オペラ座の総裁就任早々相当な意気込みで上演を実現させたらしいが、鑑賞してなるほど、これはそれだけの名舞台だと思った。ストーリーだけ追えば大した作品にも思えないのだが、この作品の魅力は、もっと別の所にあるように思う。聴けばすぐにそれと分かるグノーならではの流麗な旋律美。素朴な農村の美しく詩的な舞台と、そこで繰り広げられる若者たちの純愛。月夜のローヌ川のシーンにおける、ドイツ・ロマン派オペラにも通じる超自然的な世界。また、若い頃宗教音楽に傾倒していたグノーだけあって、このオペラにはそれが色濃く反映されているように感じた。すべてが自分のテイストに合っていて、見終えた後は、レクイエムでも聴いた後のように、浄化された静かな感動が残った。 万人受けするような作品ではないかもしれないが、もっと舞台にかけられてもいい名作だと思う。
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1 people agree with this review 2021/07/08
ドニゼッティの珍しい作品の数々を世に出してくれるベルガモの音楽祭とbongiovanniにはいつも感謝しているが、この作品は正直期待外れだった。喜劇なのか悲劇なのか、どっちつかずの中途半端な作品で、ストーリー展開も流れにややスムーズさを欠き、作品の世界に没入するのが難しかった。素材的にはシリアスな悲劇だと思うが、「え?そこでおふざけ?」とズッコケそうになることも度々で、ゲーテの戯曲によって植え付けられていたイメージとは全く異なる世界だった。 こう書いたが、私はセミセリアというジャンル自体に懐疑的なわけではない。ドニゼッティで言えば、同じbongiovanniから出ている「サン・ドミンゴ島の狂人」やグルベローヴァがタイトルロールを歌っている「シャモニーのリンダ」は、歌手に加えて演出が良かった事もあり、結構楽しめた。(それでも若干の違和感は禁じ得なかったが) このタッソーの舞台に関しては、歌手と役柄のマッチングが一部うまくいっていないように思えた。あくまで私の主観ではあるが…。
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タイトルロールのブズィオクは、私が今まで見た蝶々夫人の歌手の中で文句なしにベスト。清純可憐な容貌に加えて、歌唱良し、演技良し、表現力もあり、正に歌う女優。それでいながら控え目な雰囲気で、そして何よりも日本人のように見える!後にモルドバという小さな国が知る人ぞ知る美人の名産地であると知り、さもありなん!と妙に感動してしまった。 演出は、丘の町長崎を写実的に再現して群衆に市井の生活者としての自然な動きを持たせたゼッフィレッリ版が自分の中ではベストだが、グラインドボーンの小ぶりな舞台では、こういう一部変わった趣向を取り入れるのもありだと思う。とはいえ、それほど奇異な読み替えでもないし、基本的には普通に楽しめる舞台だと思う。 スズキもまた適役がいたものだ。このデションは、サンフランシスコのルクレツィア・ボルジアの映像でも見たが、若手中心の舞台のいい引き締め役になっていると思う。
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