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Review List of madman 

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     2010/03/27

    '10年発表。90〜00年代に世界のエレクトロニカを牽引してきたオウテカの10年代に向けた新作は10秒間の無音からスタートする。これまで顕著だった不快なまでの不規則ビートや機械音は姿を消し、短く美しいメロディーを深く沈み込むようなシンセとUKならではの腹の底にドーンと響くベースで包み込んだ浪漫派アンビエントが次々と。目新しさはないが、マッシヴの新作でスモーキーなサウンドを久々に再発見した人は是非!

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     2010/03/27

    '96年発表。前編成が終焉を迎えた1週間後に、元東京キッドブラザーズの巻上公一のパフォーマンス『幼虫の危機』の劇音楽として、4チャンネルのMTRで制作されたもの。メンバーはデビュー時のヒカシューと同じ5人で、「20世紀の終わりに」など収録曲も『ヒカシュー』とほぼ同じだが、ペル・ウブやノー・ウェーブの影響を強く受けており、アレンジや録音はかなりアバンギャルド。プロデューサーの近田春夫がデビュー時に取り除いた、多重録音で発生する不協和音などもそのままで、シンセの頻度も高く、ゆえにカオスな魅力を湛えている。リズム・ボックスは途中でTR-77がCR-78に変わったらしく、2期のデモが混在。

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     2010/03/27

    '10年発表。揺れ動く感情をエモーショナルなロックンロールに落とし込む3人組の5作目。フォーク、カントリー、ネオ・サイケ、ガレージ、パンクなど1曲ごとに異なる表情を持つトラックはどれも詩的かつ映像的で、アメリカを旅するロード・ムービーのようなアルバムだ。

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     2010/03/27

    '10年発表。ロックでありつつ、支離滅裂さや語義矛盾にまみれた'92〜'95年までがいちばん良かったと思うコアなファンとしては、予定調和なゆるさを感じる再結成だが、選曲もビギナーに優しい23曲。だが「ロック地殻変動」と言われた彼らの仕事ぶりと愛らしいキャラが的確に網羅されている。

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     2010/03/21

    '88年発表。デア・プランの日本における評価は想像以上に高く、現在も一部の熱心なファンに愛好されているテクノ・バンドである。初期DAFのメンバーでもあったピロ・レーターを中心に、3人のメンバーからなるデア・プランは、ドイツのインディ・レーベル"アタタック"から数多くのアルバムを発売している。
    本作は彼らの軌跡をたどった入門編なのだ。曲調はレジデンツよりもポップであるし、全体的に力を抜き倒しているので、クニャついたテクノが好きな人にはオススメの音源である。特にテクノ度が高い曲にFLSなどがある。
    興味のある方は急ぎ購入せよ。

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     2010/03/18

    '01年発表。拠点はサンフランシスコだが英国で熱烈な支持を受け、オアシスのフロント・アクトも務めた3ピース・グループ。基調となっているのはヘビーなサイケデリック感覚で、編成にこだわらず厚みのある音作りを行っており、グラム、ガレージなどの要素が渾然とした佇まいを持つあたりは、70年代風の原初的なエネルギーを感じさせる。アコースティックと爆音を使い分けるセンスも秀逸だ。

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     2010/03/14

    '10年発表。アンダーワールドのカールが絶賛する、デンマークのオーケストラル・バンド。彼らが4AD移籍後初となるサード・アルバム。堅苦しくないオーケストラとエレクトロニック・サウンドを融合させ、前作以上にボーカルをフィーチャーした本作。美しい風景や絵画を音で表現したような、叙情的で心洗われる会心作だ。

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     2010/03/13

    '80年発表。近田春夫がエア・プレイに影響されて結成したバックバンド"BEEF"を前身に、元ガールズのイリアこと奥野敦子をボーカルに据えた4人組。デビュー曲「ジェニーはご機嫌ななめ」が大ヒットを記録した。基本はモータウンだが、裏声の歌唱や「ウキウキ」といった歌詞のリズムがニュー・ウェーブ仕様。柴矢俊彦、沖山優司、高木俊夫らメンバーも実はキャリアは長く、正確なアルペジオの演奏力で人力テクノを表現。ごく初期は近田春夫も鍵盤でステージに立ったが、「シンセはもう古い」とバンド・スタイルに切り替えたのも慧眼だった。テクノと括れるのはせいぜいこの第1作のみで、以降は歌謡路線で大衆化していく。

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     2010/03/06

    '06年発表。気迫、凄みがとても収まりきりそうにない。振動のモノが違う。最初に彼らを聴いた時、音響派ダブ特有の中毒性にばかり耳がいっていたけど、次第にぶっとい漆黒のタマシイが大きく膨らんでいき、やはりこのユニットは生粋のレゲエなのだなと今改めて思う。四つ打ちが入ろうと、ジャングルにされようと、元の根っこが深過ぎるから軸が全くブレない、なのに、文句なしに素晴らしい交叉点が生まれた。どれもこれもがうわっ、と唸らされた先行12インチの痛烈な4連打でリミキサー陣の本気具合はわかっていたが、刺身をこれ以上どう料理するかという難題に立ち向かった面子の根気と勇気にあっぱれだ。

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     2010/03/06

    '06年発表。冒頭の「ルージング・ユー」を聴いた瞬間、思わず耳を疑った。フォーク・ギターのストロークに合わせて、ライロ・カイリーのジェニー・ルイスや、ニュー・ポルノグラファーズのニーコ・ケイスのソロ作に通じるような、カントリー・フィーリング溢れるメロディが、たおやかに紡がれていく。カナダのドリーミー・ポップ・バンド、スターズの紅一点であり、ブロークン・ソーシャル・シーンにも参加するエイミー・ミランのソロ・デビュー作は、こちらの予想を裏切って、ルーツ・ミュージックへと回帰した作品となった。そもそも、"墓からの蜜"を意味するタイトルは、とあるインタビューでのトム・ウェイツの発言から引用したものだそうで、彼女の口から彼の名前が出てくること自体が驚きだが、エイミーの中でも、「自分の中にあるポップスとカントリー・ミュージックという2つの相反する要素を、どのように埋めたらいいのか、常に葛藤があった」のだという。それにしても、ここまで大胆なアプローチを取ってしまうと、正直スターズのファンは面を食らうんじゃないかと、いらぬ心配をしてしまうぐらいだ。もちろん、ところどころにエクスペリメンタルな味付けはあるものの、バンジョーが陽気に走り回る8曲目の曲調にいたっては、完全にブルーグラスである。スターズとブロークン・ソーシャル・シーンでの活動の合間を縫って、3年あまりの期間をかけて制作されたという本作。長い年月をかけて熟成されたワインのように、赤い鑞で封をされ、栓が開けられるのを待っている。

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     2010/03/06

    '06年発表。ニンジャ・チューンのイベントにおけるヘクスタティックとコールドカットのパフォーマンスは、音と映像が超絶的テンポで編集された、VJエンターテインメントの最高峰だった。そして本作でのボブの映像は、それとは対照的なところに位置している。しかもストーリー性を廃除していながら、思わせぶりなだけの三流ビデオ・アートに堕してもいない。だからDVDでは映像と音の微妙な距離からさまざまなイメージが誘発されるのを楽しめるし、CDでも純粋に音を楽しめる。

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     2010/03/06

    '06年発表。たとえばイアン・マッケイとエイミー・ファリーナのイーヴンズ、またはハーバートとロイシーン・マーフィーのコラボレーションのように、男性アーティストが女性パートナーと共作することで、彼らが本来持っている過剰さや偏向性が中和され、時として思いもよらないような作品に結実することがある(これが男同士だと、マトモスのようにエスカレートしてしまう)。それは怒りを模したようなプレフューズの作品『セキュリティー・スクリーニング』と本作のアートワークを見比べれば、手に取るように明らかだ。穏やかな日曜の午後、戦士の休息。

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     2010/03/06

    '10年発表。前作からメンバーがそれぞれに楽曲を持ち寄る体制を取り、バンドとして新展開を迎えた東京事変。2年ぶりの4thも各人の作った楽曲がバランスよく並べられ、5つの個性が各曲で協調とせめぎ合いを繰り返している。それこそ自由奔放な音作りは、初めて乗るジェットコースターのようであり、ロック・オペラ的な@からしてニヤリ。濃密さとクールさの交錯するグルーヴにコケティッシュな歌声が映えるAへと続く。Eはオールディーズやポップスのエッセンスをハイブリッド感覚で昇華。ソウルフルなJは、狂おしい歌声が官能的だ。そのほかにもスリリングな楽曲が目白押しであり、既発曲も今作の一曲として改めて新鮮に響く。1+1+1+1+1が10にも100にもなった、バンド・マジックの息づく快作だ。5人はまた、あらたな高みに登ったといえる。

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     2010/03/06

    '10年発表。"黒いボブ・ディラン"と騒がれたポエット(詩)の切れ味で、のちのクラブ・ミュージックの源流となった伝説の男が、13年ぶりの新作を発表。対訳を見ずとも熱くなれる、創造的破壊者の声色。巧みな空間処理にて冷たく抑えられたグルーヴが、出火寸前の緊迫感をキープ。これぞ至芸!

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     2010/03/06

    '06年発表。優雅な腐乱死体の痙攣ダンス。ドイツの軟体系電子デュオ、マウス・オン・マーズの、マイク・パットン主催の毒レーベル、Ipecac移籍後初の作品は、それまで見え隠れしていたグロテスクさが過度に強調されたノイズまみれの仕上がり。ノイエ・ドイッチェ・ヴィレから連なる諧謔的な毒を隠しもったネズミが、アメリカの濃厚な工業汚水に浸されてより醜く巨大化して街を破壊しているかのような、不気味な雑音領域。かつてのユーモア感が萎縮してしまっている点や、曲の構成力やメリハリに欠けるという、ある種の「字余り感」が相変わらず改善されていない点などから、「音楽的クオリティ」というつまらない観点を重んずる人からは見向きもされないような作品ではあるが、グチャグチャになったゴミ屋敷的音響空間の不快極まりないからこその快感、理性に反することから生ずる本能的な喜びという、脳の一部分をピンポイントで攻めてくる電脳的ジャンクの傑作。

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