TOP > My page > Review List of 古河のジラーチ

Review List of 古河のジラーチ 

Showing 1 - 4 of 4 items

%%header%%

%%message%%

  • 8 people agree with this review
     2010/10/06

    私はこの演奏を実際に会場で聴きました。オペラシティでのブルックナーは東京フィルの9番やシティフィルの5番など何度か耳にしたことがありますが、この日は巨匠スクロヴァチェフスキの指揮、読売日響とのラストプログラムというメモリアルな公演という事もあり、とても楽しみにしていました。プログラムに載っていた下野竜也氏とのエピソードや談話も大変興味深く、また実際の演奏も読響のメンバーの全身全霊をこめた神々しいばかりのものでした。巨匠の音楽に対する真摯で緻密な姿勢、さらに自分の倍以上の齢を重ねた人生の大先輩ながら、「まだまだ出来ることがある」人間として芸術家としてさらに高みを目指すその志に心打たれ、3楽章の終わりごろから何故か涙が止まらず、終演後アンコールで何度も姿を見せてくれたミスターSを見ているのがなぜか恥ずかしくなり、不覚にも早々に会場をあとにしてしまいました。自分はそのときも今もですが、仕事や将来のことで色々迷っていることがあり、日々閉塞感と焦燥感にとらわれもやもやしていましたが、この演奏のおかげで勇気を持つ事が出来ました。いつもは京王線に乗って新宿まで戻るのですが、この日は初台から新宿駅まで涙が溢れないように上を向きつつ、幸せなような高揚したような不思議な気持ちで歩いて戻ったのを覚えています。
    他の方が指摘している通り、次の26日のサントリーでの演奏の方が素晴らしかったという事には私も異議はありません。CD化もそちらをすべきだったという意見も全くその通りだと思います。しかしこの日の演奏も自分の中では決して凡演ではなく、当日会場にいた人なら誰もが御記憶かと思いますが3楽章途中でちょっとした(人によっては重大な?)ハプニングもあり、様々なコンサートの中でもきっと生涯忘れることの無い特別な一夜となりました。そんな気持ちに免じて、星5つをつけることをどうかお許し頂けないでしょうか。
    ちなみに前に凄いレビューを書いていらっしゃる方の「10代」は本当でしょうか? もし本当なら素晴らしいです。尊敬いたします。

    8 people agree with this review

    Agree with this review

  • 2 people agree with this review
     2010/05/27

    おどろくべきテンポの速さの4楽章にびっくり。CD1枚に収まるマーラー9番は他にもあるが、大体22〜23分位、25分以上かけた4楽章が普通だと思うが、このノリントンはなんと20分を切る速さ。どこかカットしてるのでは?と思った程。管楽器を筆頭にオーケストラは抜群に巧いが、どこか死に急いでいるようなこの最後の楽章にはかなり違和感を覚えた。全てをやり尽くし、満ち足りた思いに包まれ人生の最後を迎え、この星の大地に還っていく。あるいは天に昇り、無限の星々の海に溶け込んでゆく・・そんなイメージを9番に抱いていたが、この演奏には全くそんな感慨は沸いてこない。終結部も「あれ?終わったの?」という感じ。お馴染みのピュア・トーン奏法も含めてやはり異色の演奏だと思う。

    2 people agree with this review

    Agree with this review

  • 4 people agree with this review
     2010/02/25

    「マルケヴィチ(ワルシャワ管)の春の祭典が凄まじい!」「天地が崩壊する超絶演奏」・・何年か前からネットや雑誌で時々見かけていてずっと気になっていました。再プレスされたというので早速買って聞いてみましたが、確かにこれは凄いです。演奏技術では今ひとつどころか、今二つ今三つくらいだと思いますが、とにかく笑っちゃう位の凄絶な演奏。管楽器は落ちまくり外しまくりで、録音も良くない。観客の中に一人、咳をずーっとゲホゲホしてる人いたりします。でも、狂ったように叩き込まれる打楽器、死をも恐れぬ特攻隊のような金管楽器、ズバッズバッと空気を引き裂くような弦楽器。車の中で仕事帰りに大音量で何回も聴きましたが、あまりの凄まじさに「オイオイ!マジかよ!そりゃありえねーだろ!!」と一人で突っ込むこと数え切れず。終わりまでなぜかゲラゲラ笑いっぱなしでした。これが春の祭典の最高の名演とはいえないかもしれませんが、やはり個性的で魅力的な演奏だと思います。オーケストラの技術が上がり、プロ以外のオケでもごく普通に演奏会でとりあげられるようになった曲ですが、このアルバムがこれから10年、20年、30年先もずっと聴き続けられる演奏であれと思います。

    4 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2006/01/05

    ジョンの美しく尊い気持ちをあざ笑う奴らが、それを許してしまう世の中が、この世界をこんなにも醜くしたんだ。ジョンの小さな魂が天国からずっと女の子を見守れますように。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

Showing 1 - 4 of 4 items