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TOP > My page > Review List of ふるふる
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4 people agree with this review 2016/05/03
今更ですがレヴューします。1977年は春にベーム・ウイーンPO、初夏にショルティ・シカゴSO,そして秋にはカラヤン・ベルリンPOが来日し、何とも贅沢な1年でした。中でも目玉だったのが、ムラヴィンスキーとレニングラードPO。当時大学生だった小生は10月12日の東京文化会館での同プログラムの公演を聴いて、完全にノックアウトされた思い出の音源です。前半の「オベロン」では一糸乱れぬアンサンブルと強靭な音楽を、「未完成」では何とも言えない深淵に引き込まれるような、深い深い音楽に圧倒されました。この日を境に「いままで聴いてきたカラヤンなどの演奏は一体何だったの?」と疑問を抱くきっかけとなった演奏会です。 このCDの音の生々しさは、すでに発売されている東京文化会館公演の記録CDを大きく上回り、当日の思い出を40年ぶりに再確認することができました。 また、後半の「くるみ割り」は、ムラヴィンスキー編曲による交響組曲です。パドドゥ等の全強奏の部分では、彼の彫の深い厳しい横顔と、ホールの壁が本当に崩れ落ちるのではないかと思われる程の、圧倒的なダイナミックレンジを誇った当時のレンフィルの重厚な音が昨日のように思い出されました。 実は当日のプログラムには「花のワルツ」の記載がありました。何でも初日の福岡公演でワルツが終了した途端に拍手が来たことから、それ以後カットされたと当日隣のおじさんから聞きました。いかにも彼らしいエピソードですが、「花のワルツ」は聴きたかったですね。しかし、このCDの音質は彼のCDの中でも1,2を争う良い音質で、何度も何度も聴き直しています。素晴らしい演奏です。ホールの技師が録音していたとのことですので、他の音源もあるのではないか?と期待が膨らんでしまいます。
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