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0 people agree with this review 2010/11/22
「鶴亀」を一聴して思わず笑ってしまった。往年の大映映画のタイトルを思い出したのだ。長谷川一夫、勝新太郎、市川雷蔵など豪華な顔ぶれのスターたちが活動写真で輝いていた頃の劇伴を思い浮かべたのだ。彼らの出演シーンを、特に彼らがあでやかな姿で大見得を切る殺陣シーンを並べたクリップのBGMにこれが使えそう。但し、邦楽の演奏は見事。結局、東映でも東宝でも松竹でもなく、大映映画というところにこの曲の実験性が見えるのでは。
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6 people agree with this review 2010/11/03
個人的な「春の祭典」のベスト・スリーはカンブルラン、T.トーマス、そしてサロネンの新盤であったが、ミュンフンがサロネンに替わったといえる素晴らしい演奏。洗練された雰囲気でありながら、土着的な要素(木管のフレージングとバランス処理が見事)も混入してくる、今まで耳にしたことのない演奏で、何度も聞きたくなる魅力を秘匿している。クリアに処理しすぎて単純化されたブレーズの新盤や、野性味たっぷりが裏目に出て、あざとさだけが残ったゲルギエフなどの凡演と一線を画する名演の登場です。
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4 people agree with this review 2010/10/23
もしこの全集に「大地の歌」がないことを疑問視されているようでしたら、答えは簡単です。「大地の歌」は歌曲であって、交響曲ではないからです。「大地の歌」を交響曲の範疇にいれるのは日本ぐらいではないでせうか。欧米では交響的な大規模歌曲という認識であって交響曲には含めません。マーラーも番号をふってませんから。むしろ、この全集の不満は、演奏よりも音にあります。なぜか、潤いのない、やせた音で、悪くいえばラジカセ程度の音にしか聞こえない。そこが辛いです。演奏は安っぽくない、むしろ毅然とした演奏に聞こえます。
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1 people agree with this review 2009/12/05
最もオペラ的な、それもイタリアのヴェリスモオペラ的な演奏。象徴劇風でありながら、精緻でエッジのきいたブーレーズの旧盤と双璧といえる。他の演奏にない魅力は二人の対話が丁々発止のやりとりが性的に解放されているところである。数ある名盤の中で最も両者のリビドーを感じさせて素晴らしい。
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