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Review List of madman 

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     2011/06/18

    '11年発表。シーンに鮮烈な印象を残したデビュー作『デジタル主義』から4年の歳月を経て発表された2ndアルバム。前作もそうだったけれど、良い意味でドイツっぽい、固いハンマー・ビートと温かみのあるメロ&歌が印象的。中でもストロークスのジュリアン・カサブランカスが参加したDは圧倒的に歌の力がたっていて、耳に残る傑作。往年のジャーマン・ウエイブを彷彿とさせる。懐かしさと新しさが上手く融合した秀作。

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     2011/06/14

    '11年発表。英国出身のトリオが、ロング・ヒットとなった'08のデビュー・アルバムから3年ぶりに発表した2nd。デペッシュ・モードのカバーKを、ボーナス・トラックで収めているように、'80年代のエレクトロニック・ポップを、ポップかつオープンなスタンスで受け継いでいる。

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     2011/06/07

    '11年発表。デビュー当初、本国イギリスで「10代の代弁者」として熱烈な支持を得た彼らが、その後どのように成熟し、新しいアークティック像を定着させていくのか。それが前作以降の彼らが取り組んでいる課題だと言っていい。そして、その点においては、本作は文句なしの作品だろう。このアルバムの基本となっているのは、メジャー・キーの甘いコード・ストロークで進むメロディアスな楽曲。その演奏はすっかり落ち着いており、アレックス・ターナーの歌声は余裕と深みを感じさせる。メジャー・キーの多用は今回からの新機軸だが、そういった新しい要素も忍ばせつつ、「あのアークティックが年齢を重ねていったら、こうなるだろうな」と初期のファンも納得がいく落とし所へと着地しているのが上手い。そこが、ストーナー・ロックの開祖をプロデューサーに迎え、ダウナーでサイケデリックな新機軸を提示したものの、あまりの急展開で従来のファンを置いてきぼりにしてしまった前作との違いだろう。前作の挑戦心も称賛に値するが、今回の方がスマートに新しいことをやり遂げている。

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     2011/06/07

    '11年発表。前作に引き続きプロデューサーはThe Shanghai Restoration Project。低音で響くビートの重厚さに特徴があるエレクトロ・ポップをベースに、弦楽器や民族楽器の旋律を融合させたサウンドと、聖歌にも似た厳かな美しさを備えるボーカルの饗宴が、既成概念を超越した世界へと誘ってくれる。異なるメロディと詞を持つ歌声が多重ハーモニーを成すAは、ことに出色。

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     2011/06/06

    '11年発表。ソニック・ユースの中心人物によるソロ。盟友ともいうべきベックがプロデュース&アレンジ、ボーカル、ギター、ベースなどで全面的に協力し、アコースティックな響きを活かしたアンサンブルを展開している。21世紀のアシッド・フォークともいうべき酩酊感が美しい。

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     2011/06/06

    '94年発表。初期PILの音作りの要だったジャー・ウォブルのリーダー・グループによる本作。レゲエとジャーマン・プログレを出発点に、アバンギャルドなサウンドを築いてきた彼が、ここではナジマなど多数のシンガーをフィーチャー。中近東やアジアの旋律をカラフルに取り込んだクラブ・サウンドを展開している。彼ならではのインパクトのあるベースの響きが、斬新なダンス・ミュージックにも極めて有効なことを示した傑作。

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     2011/06/04

    '67年発表。宇野誠一郎による、日本では珍しいスコット・ブラッドリー(『トムとジェリー』)型の映像シンクロ音楽を付けた虫プロのギャグアニメ。杉井ギサブロー監督曰く、脱手塚調のハチャメチャをやりたいというコンセプトで、パイロット版ではミュージック・コンクレートで知った諸井誠に依頼しているほど。宇野誠一郎も同コンセプトを受け、「悟空の誕生」、「キント雲はいただき」などの曲でオンド・マルトノを使用。「第6の妖怪 ハリケーン」では、逆回転のミュージック・コンクレート風に仕上げるなど、アナーキーな音の実験が聴ける。

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     2011/06/02

    '93年発表。“YMO再生”は93年2月5日の新聞に発表された。リスナーに届くまでにメディアに取り込まれて価値変容をきたさないよう、徹底してスタンダードなスタンスをとり続けたYMO。本アルバムも発表当日までマスコミ関係者には配布せず、新聞や雑誌などの取材にも応じない……という徹底した中で、10年ぶりに再生を遂げることになった。先行シングル「ポケットが虹でいっぱい」はエルビス・プレスリーのカバー曲だが、『浮気なぼくら』に通じるようなキッチュさと過剰なサービス(やらせ?)という点ではYMOらしくとも、アルバムの伏線にはなり難く、誰もがフラットな状態で対峙した初のアルバムだったといえよう。
    さて、10年を経た当時、新たに彼らのスゴサを実感させられた点といえば、なんといっても音質面への異常なコダワリだ。本作はアナログ盤の再発CDではなく、YMO初のCD盤。当時最先端のレコーディング・システムのフル活用で音質向上はもとより、可能性が増した機材群を実にYMOらしい数多くのテクノな使い方で生かしきっている。ディレイ・マシンはもちろん、音階を作り出すハーモナイザー(注目を集めていたイーブンタイドのH3000!)や、固定フランジャーをパーカッションやボーカルにまでかけて、潜水艦の伝声管のような効果を出すこと。まさにハイテク時代のヒッピー、といった感がある。ちなみに、これらのエフェクト処理は、以前からYMOサウンドの影の立役者的存在であった寺田康彦、飯尾芳史。アーティスト寄りの発想を持つエンジニアとして名高い両氏が一役担っている。
    一方、元の音源となる使用機材といえば、プロフェット5、アープのオデッセイといったアナログ・シンセをはじめ、コルグのドンカマチックなどのリズムマシン、ローランドの“ベース・ライン”TB-303、はてはテルミンまで登場するという、アナログ・オン・パレード!ちなみに、1920年に開発されたテルミンは、箱に生えている2本のアンテナ(一方が音量、一方が音程の上下をコントロール)に手を近付けることで音を出す楽器だが、アナログ・シンセの発振とは違った独特のフォールしていく音に活用され、この音でなければ成り立たないという必然性のもとに使われている。アナログ・シンセにしても、たとえば矩形波のモジュレーションに矩形波を使う(!)プロフェット5ならではの特性を生かした音色であるとか、アープのオデッセイならばノイズ・ジェネレータから出る不規則な電圧をVCOにかけてランダム・ノートにする、など。当時のテクノ/ハウスと呼ばれるサウンドはアナログ・シンセ=ブリープ音といった荒い解釈がなされたものが多いように思うが、それらとの違いは明瞭であろう。さらに、JUPITER-8、E-muのVINTAGE KEYSのベースの音色とTR-808のキックをサンプリングしたものを合成してベースを作るなど、1音色に対する音作りはシビアだ。
    サンプリング・ミュージックの元祖『BGM』、『テクノデリック』などの作品を生み出した、YMO。サンプラー全盛時代の当時にサンプリングを何度も繰り返し、わざと劣化させた音を作ったAのコーラス…という異色な方法もみられるが、やはりサンプリング・ソースを多く取り入れている。サンプリング・ネタで作られたリズム、イルカのサウンド・コレクションや、昔のYMOの音までサンプリングしてパーカッション的に使用(J)。ちなみに金属系の“ピョン”という音(「ソリッド・ステイト・サヴァイバー」)、スネア(「キー」)、工場の音(「エピローグ」)や、「ライディーン」の頭のメロディまで聴かれる。素材のピックアップはフェーダー操作によっても行なわれ、その手法が楽曲にも影響を及ぼし、いわゆるハウス的な印象を受けるだろう。
    だが、あきらかに巷のハウスと異なるのは、同じパターンを繰り返す中で時間軸と無関係に起きる微妙な変化だ。思考ではなく、体感による音楽。ただ残念なのは、3人が一体となって作られたと言うわりには、各自の楽曲が寄り集まった作品という印象がぬぐえない点。YMOとしては不満が残るものの、逆にソロ活動のほうが充実していたとも言え、ホッとしてはいたのだが……。

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     2011/06/02

    '10年発表。4年前の「Metro」の頃からこの両名…LEO今井と向井秀徳は相性いいだろーなと思ってたけど、それがユニット化!かくしてキモノズ、えらくNWでテクノ的。でも音の質感は硬いのにビートの肌ざわりはどこかヒューマンで、しかもそこにジャパネスクがあるのがミソ。細野さんのカバーもブレてないし、LEO今井のIもキリキリするよな感覚で都市的孤独感が強調されてる。じつに鋭い盤!

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     2011/05/31

    '11年発表。「ハレの日にしか創らない」というコンセプトをあげ、楽しい気分と閃きさえあれば、ホテルの部屋や移動中でもMacBookなどを用い、場所や機材を問わずにその場でまとめあげた、いわばテイ・トウワのこの1年のサウンドログ。細野晴臣、高橋幸宏、羽鳥美穂、砂原良徳らお馴染みの面子から、モデルの水原希子らチャーミングな声の非音楽家達まで巻き込まれた、SUNNY=陽光あふれるエレ・ポップ〜ファンク。

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     2011/05/31

    '11年発表。今年でアーティスト活動30周年。記念イヤーの第1弾は力強いメッセージ・ソング。スケールの大きなサウンドに乗せて“何度でもやり直せばいい”と自信&確信に満ちた声で歌う。これまでに発表した数々の名曲からギターのリフやソロを抽出してメドレー化したAも大きな話題。30年のキャリアが約3分半に凝縮されている。

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     2011/05/30

    '05年発表。22ヵ国で1位を獲得、全世界で1200万枚以上売り、“超傑作”との呼び声高い前々作『ザ・ファット・オブ・ザ・ランド』(97年)から前作『オールウェイズ・アウトナンバード、ネヴァー・アウトガンド』(04年)までは7年という長い歳月を要したけど、今回は前作から1年強という短いインターバルで初のベスト盤をリリースした。それも、単なるベスト盤ではない。05年でキャリア開始15周年を迎え、それを記念したという意味合いも込めた“重要作”なのだ。
    彼らはクラブ/ダンス・ミュージック・シーンと、ロック・シーンとの混在エリアで、まさに頂点に立つ、存在的にも、音楽的にも、とても独自性の強いアーティストだ。そこが“モンスター・バンド”と言われるゆえんで、そんな彼ららしさ、すごさ、突出っぷりなどが凝縮され、今回のベスト盤で余すところなく満喫できる。
    ザ・プロディジーは、つねに音楽シーンの最先端に立ち、後続を刺激しつつ、引っ張ってきた。ロックとクラブ/ダンス・ミュージックを融合させつつ、明確なる攻撃性をもってアピールしてきたという、比類なき音楽性も誇る。今回のベスト盤で、そんな彼らにめいっぱい突き動かされてほしい。

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     2011/05/30

    '04年発表。通算4枚目の作品。作品ごとに違う内容&作風を痛烈に主張してくることでも有名な彼らだけど、今回もそう。前作『ザ・ファット・オブ・ザ・ランド』はダンス/クラブ音楽の範疇に収まりきらない、限りなくロックしていた作品だったけど、今回はわりとファンク色が濃い。さらに彼らお得意のビートがより強靭さや緻密さを増したにも関わらず、十分入りやすく、聴きやすく、覚えやすいメロディ、曲が多いという“至難の業”もやってのけている。これを堂々ヤリ倒せるのは、全世界の音楽シーン広しと言えど彼らだけ。そこに彼ら最大級のすごさや、あまたのダンス/クラブ音楽勢との圧倒的な“差”がみなぎる。前作は全世界で1000万枚以上なる破格のセールスを記録した。本作が仮に前作の焼き直し的作品だとしてもそれなりに売れる。だけど彼らはそれをよしとせず、不必要だと思うものはバッサリ切り捨てつつあらたな進化、発展を遂げた。さすがである。

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     2011/05/24

    '72年発表。映画音楽界の重鎮モリコーネはイタリアB級映画からキャリアを始めたが、サンタ・チェチリア音楽院で学んだクラシックの元トランペット奏者で、現代音楽作品も多い。65〜80年に前衛音楽集団「Gruppo D'Improvvisazione Nuona Consonanza」でインプロバイザーとして活躍。母国の即興集団MEVに所属していたこともあるんだとか。
    映画音楽でもオカリナ、ジューズ・ハープなど、珍しい楽器を使ったが、ジェームス・コバーン主演の本作は、オンド・マルトノによるコミカルなテーマが印象的な作品。

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     2011/05/17

    '11年発表。ほぼ半数の曲で女性ボーカルをゲストに迎えて制作した実にトライアルな1枚だ。これまでのビート指向というイメージを自ら打ち破り、生楽器による温もりある質感のサウンドに、オプスキュアな女性の肉声を重ねて新たな歌の形を創出したヘレン。全ての曲が「The Only 〜」で始まるタイトルであるように、一つ一つが独立した物語のような構成なのも興味深い。“彼女だけの章”という意味のタイトルが与えられた本作は、次なるラウンドに入った今のヘレンにとってどのような試金石となるのだろうか。

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