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Review List of レインボー 

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     2016/08/01

    1998年、バート・イシュルにて開催されたレハールとその周辺のオペレッタの作曲家のアリアやデュエットを集めたコンサートのライブ盤。
    マルチェロ・ヴィオッティ指揮、ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団の演奏、歌手はエヴァ・リント、アンドレア・ロスト、トーマス・ハンプソン、そして三大テノールのうちの2人、プラシド・ドミンゴに、ホセ・カレーラスとなかなかに豪華。
    演奏は完全にコンサート仕様で、オペレッタの全曲とはまた違うが、出演者全員で歌う14のメドレーや15の微笑みの国は圧巻。
    録音は問題なく聴ける水準です。

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     2016/07/31

    ロッシーニの弦楽のためのソナタを収録したCDです。
    このCDは第4番から第6ばを収録しています。
    演奏はブダペスト・ロッシーニ・アンサンブルという団体で1992年に新ブダペスト四重奏団とハンガリー国立歌劇場管弦楽団のメンバーによって結成された団体との事で、新ブダペスト四重奏団のヴィオリニスト、アンドレアス・キスがリーダーを務めているようです。
    この盤は1991年10月に録音された物、つまり結成に先立って録音された最初期の演奏です。
    如何にも録音用団体のような名前ですが、弦は美しく鳴り響いており、十分聴ける水準となっています。
    音質も当時のナクソスの標準的な音で問題ありません。

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     2016/07/30

    アドルフ・アダンの代表曲である、『我、もし王者なりせば』
    序曲が大変にポピュラーですが、肝心の歌劇自体は全く知られておりません。
    抜粋ではありますが、このオペラを録音した珍しい一枚です(尚、元より抜粋収録のみのようです)
    ウィーン国立歌劇場の常連でもあったエルンスト・メルツェンドルファーの指揮、ベルリン国立歌劇場管弦楽団&合唱団の演奏、歌手には録音時、スターであったルドルフ・ショックらを迎えたスタジオ録音ならではの豪華なメンバーが揃えられています。
    上記にもあるようにメルツェンドルファーは元々オペラで活躍していた人物だけあり、派手ではないですが、隅々までしっかりと手の入った堅実な演奏です。
    ショックらの歌唱も安定しています。
    余白にはボーナスで、ボワエルデュー『バグダッドの太守』とトマ『ミニョン』の序曲が収録されています。
    演奏は、ヴィルヘルム・シュヒター指揮、北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団による物で、こちらもいかにもドイツの職人というべき手堅い正統派の演奏であり、なかなか良いと思います。

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     2016/07/29

    19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍したチェコの作曲家、オスカー・ネドバル。
    ネドバルは様々な分野に作品を残したが、このCDは管弦楽曲を集めたCD。
    ダグラス・ボストック指揮、カールスバード交響楽団の演奏で収録されている。
    この楽団はカルロヴィ・ヴァリ交響楽団という名前で知られており、録音時、ボストックが指揮者をしていた。
    地味な演奏だが、ローカルなカラーが良い意味で出ており、演奏はまずまずと言った所。
    録音もまぁまぁである。
    ネドバルに興味があるなら十分買いだろう。

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     2016/07/28

    エルガーの管弦楽曲を集めたCDがこれです。
    エルガーと言えば『威風堂々』がなんと言っても有名ですが、このCDに収録されているのは、普段ならめったに演奏されない珍しい曲を収録しています。
    演奏はダグラス・ボストック指揮、ミュンヘン交響楽団。
    名前の通りドイツはミュンヘンにあるオケで時折来日もしています。
    ボストックはイギリスの指揮者で、東京佼成ウィンド・オーケストラの指揮者を務めた事で日本で知られています。
    この盤の演奏は意外と力強く、イギリスらしさをドイツのオケから引き出しており、なかなか充実した演奏です。
    廉価盤ですが、フルプライス盤にも匹敵する内容です。
    録音、音質良好。

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     2016/07/27

    クラシコが発売している、イギリスの作曲家の作品を集めたシリーズの一枚です。
    この盤は、フレデリック・コーウェン、サミュエル・コールリッジ=テーラーの交響曲を収録しています。
    コーウェンは生涯に6曲の交響曲に書いており、このCDはその最後の曲が収録されています。
    田園詩風という副題の通り、終始穏やかなメロディが続きます。
    ドイツで学んだだけあり、ドイツ風な構成を持っており、コーウェンの交響曲の中では(といっても他に聴いたのは3番だけですが)最も良い作品なのではないでしょうか。
    コールリッジ=テーラーはまだ作曲者が20代という時期に書かれた若書きの作品ですが、清涼感のある爽やかな作風です。
    どちらの作品も癖がないぶん大変聴きやすいです。
    演奏はダグラス・ボストック指揮、オーフス交響楽団で、オケはデンマークのオケ、正直知名度は今一つですが、なかなか充実した演奏を聴かせてくれます。

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     2016/07/26

    組曲『惑星』がとにかく有名なホルストの管弦楽曲を集めたCDです。
    唯一の交響曲『コッツウォルドの丘』を始めとする珍しい曲を収録しています。
    馴染みはあまりないこれらの曲ですが、どれも親しみやすい旋律を持っています。
    また吹奏楽をやる人にはホルストと言えば吹奏楽のための組曲が有名ですが、この盤に収録されたハンプシャー組曲は、その第2番のほうをそっくりそのままオケに移し替えた作品。
    元が民謡を多用しただけあり吹奏楽でも十分親しみ安い曲ですが、オーケストラ版は豪華で繊細になり、また違った作品になっています。
    演奏はダグラス・ボストック指揮、ミュンヘン交響楽団で、元はクラシコのブリティッシュ・ミュージックシリーズの一枚ですが、その中のボストック&ミュンヘン響との録音の中で、この演奏は力強く、またイギリスらしさが出ており、なかなか良い仕上がりになっています。
    値段も安いのでまとめ買いのお供にでもどうでしょうか。

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     2016/07/25

    わが祖国、特にその中のモルダウが飛び抜けて知られているスメタナですが、当然その他の作品もあるわけでして探せば録音もあるわけですが、やはりスメタナが大好きという人でもなければなかなか、その他の作品には手が出ません。
    しかしこのボックスは代表曲の『わが祖国』に加え、オペラ、管弦楽曲、室内楽、ピアノ曲とスメタナが作曲したあらゆる分野から珍しい曲を含めバランスよく収録されており、スメタナのその他の作品を聴いてみたいと思う方にお勧めのボックスとなっています。
    録音は戦前の物もあり、時代相応(と言っても2000年頃の物は普通に良い)ですが、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団やプラハ放送交響楽団、プラハ国立歌劇場管弦楽団等の本場の演奏による、チェコの楽団にしか出来ない、情熱ある良い意味でローカルな演奏が続きます。
    CDは厚紙に入っており、スリム使用となっています。
    但し楽曲解説等はありません。

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     2016/07/24

    アーノルド・バックスの管弦楽曲を集めたCDで、クラシコから出ていたブリティッシュ・ミュージックシリーズの一枚である。
    演奏はダグラス・ボストック指揮、ミュンヘン交響楽団。
    バックスは20世紀初期に活躍したイギリスの作曲家で、このCDはその作品の中から『交響曲第6番』交響詩『ティンタジェル』『冒険のための序曲』が収録されています。
    ミュンヘン交響楽団の演奏は、全体的に綺麗に纏まっており悪くはありませんが、例えば代表曲とされるティンタジェル等を聴いても、ただそれまでと言った所が惜しいです。
    録音、音質は良好。

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     2016/07/23

    クラシコのブリティッシュ・ミュージックシリーズの一枚です。
    この盤はイギリスを代表する作曲家の一人、デューリアスの作品を収録した物です。
    秘曲集という通り、大変珍しい作品が揃っており、資料的価値は抜群と言えます。
    演奏はダグラス・ボストック指揮、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団で、オケの高い技術力と演奏者の作曲家への共感力、どれも見事なものです。
    録音音質良好。

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     2016/07/22

    クラシコのブリティッシュ・ミュージックシリーズ一枚です。
    この盤は、A.バターワース、R.ギップスの作品を収録しています。
    いずれも1920年代初めに生まれた作曲家です。
    バターワースの曲はいわゆる現代音楽のような難解さがあり取っつきにくいですが、ギップスはまだ分かりやすく、聴きやすいです。
    ダグラス・ボストック指揮、ミュンヘン交響楽団の演奏で、知られざる曲を聴くには問題ない水準ですが、ちょっと真面目な演奏です。
    録音、音質良好。

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     2016/07/21

    クラシコのブリティッシュ・ミュージックシリーズの一枚。
    このCDは1900年生まれで1995年亡くなった、アラン・ブッシュという作曲家の交響曲第1番と第2番を収録しています。
    いずれも1940年代の作品との事で、調性を残しつつ、当時の現代音楽を混ぜたような音楽です。
    第1番は全編にわたり重苦しい音楽、第2番は1番と打って変わってわりと聴きやすく癖のない作品です。
    演奏はダグラス・ボストック指揮、ロイヤル・ノーザン音楽学校交響楽団とあります。
    演奏団体が学生だけのオケなのか、もしくは学校の教授等も含んだセミプロ団体なのかは不明ですが、演奏は可もなく不可もなくと言った所で、とりあえず作品を知りたいと言うなら十分なレベルと言った所でしょう。

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     2016/07/19

    アメリカを代表する指揮者であったバーンスタイン。
    同時に作曲家でもありましたが、そんなバーンスタインのオペラからの2曲と純音楽からの1曲、それぞれの分野からの代表的な曲を一枚に収めたのがこのCDになります。
    演奏はジェームス・ジャッド指揮、フロリダ・フィルハーモニー管弦楽団で収録。
    フロリダ・フィルは1985年に創立、惜しくも2003年に解散してしまったアメリカのオケで録音はそう多くはありません。
    この盤は2001年、解散の2年前に録音された物です。
    基本的に明朗で明るい演奏となっていますが、この中でおすすめなのがオペラからのナンバー。
    特に『キャンディード』の序曲、メリハリのついたキレの良い軽快な演奏は、白眉の出来と言って良いでしょう。
    また、録音も良いのが良い。

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     2016/07/18

    3人の現代イギリスの作曲家による『管弦楽のための協奏曲』と題された曲を収録したCD。
    クラシコのブリティッシュ・ミュージックシリーズの一枚。
    収録された作曲家はグレッグソン、ホッディノット、マッケイブの3人。
    演奏はダグラス・ボストック指揮、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団。
    グレッグソンの曲は現代的に不協和音のような響きで始まるが、調性はありまるで映画音楽のような聴きやすい曲。
    特に管楽器の扱いがうまいのは吹奏楽曲を多数書いているグレッグソンらしいと言える所。
    ホッディノットは収録された3人の中では最も古い世代だが、一応調性は残っているが、グレッグソンよりかは難解で、マッケイブに至ってはゲンダイ音楽とも言えるような内容であった。
    ボストックの演奏はオケの技術力の高さもあり、無難にこなしており、十分に水準に達した演奏で、録音も問題ないが基本的には資料的価値の方が高い一枚と言えるだろう。

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     2016/07/17

    ハンガリー出身のピアニスト、イェネー・ヤンドーは広大なレパートリーを誇り、ナクソス初期から多数の曲を録音してきました。
    この盤は、1998年にシューベルトのピアノ・ソナタ第20番、第15番を録音した物です。
    ヤンドーの演奏は常に客観的といいますか、そんな演奏であり、面白みに欠ける所はありますが、その分演奏家の強い個性に頼らない楽曲本来の魅力を伝えてくれる、そういう演奏だと言えます。
    この盤でも正にそうです。
    録音、音質良好。
    収録曲を初めて聴く人にも良いかもしれません。

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