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0 people agree with this review 2006/07/29
'83年発表｡前作｢ﾄﾞﾗﾏ｣で､古参信者からのﾊﾞｯｼﾝｸﾞで活動休止に追い込まれ､であればとﾎﾟﾘｽ風ﾆｭｰ･ｳｪｰｳﾞに激変して復活した第1作｡ﾄﾚｳﾞｧｰ･ﾎｰﾝが仕掛け人側に回り､ﾌｪｱﾗｲﾄCMIを駆使した衝撃のｵｰｹｽﾄﾗ･ﾋｯﾄなどをまぶして､初の全米第1位ﾋｯﾄとなった｡
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'66年発表｡｢禁断の惑星｣ｻﾝﾄﾗと並ぶ､SF作品の効果音ﾚｺｰﾄﾞの古典とも言うべき存在｡全69の効果音を集めている｡ｼﾞｬｯｸ･ﾌｨﾝﾚｰ､ﾀﾞｸﾞﾗｽ･ｸﾞﾘﾝﾄﾞｽﾀｯﾌ､ｼﾞｮｾﾌ･ｿﾛｷﾝの3人の音響技師によるﾚﾄﾛな電子ｻｳﾝﾄﾞは､ﾐｭｰｼﾞｯｸ･ｺﾝｸﾚｰﾄや特殊な電子的ﾓﾃﾞｨﾌｧｲの技術によるもの｡
'81年発表｡ｱｶﾃﾞﾐｰ･ｵﾘｼﾞﾅﾙ作曲賞を受けたｳﾞｧﾝｹﾞﾘｽの出世作｡ｽﾛｰﾓｰｼｮﾝで見せる陸上競技の人間の筋肉の動きを､分解写真風のﾘｽﾞﾑで彩ったﾃｰﾏ曲は不朽の名曲｡ｳﾞｧﾝｹﾞﾘｽ印の太く艶やかな音を誇る､ﾔﾏﾊCS-80のｽﾄﾘﾝｸﾞｽも美しい｡
'74年発表｡現代音楽界の高橋悠治と､ｼﾞｬｽﾞ界の佐藤允彦が､即興演奏でｺﾗﾎﾞﾚｰｼｮﾝした名演｡｢ﾀｸﾗﾏｶﾝ｣のﾎﾟﾂﾈﾝとした音の配置､無音とｴｺｰが織りなすﾓﾋﾞｰﾙ感が絶妙な味わい｡｢ﾛﾌﾞ･ﾛｰﾙ｣は汚物処理のようなﾉｲｽﾞが､可憐な｢ﾀｸﾗﾏｶﾝ｣と好対照｡
'64〜'91年作品｡NHK電子音楽ｽﾀｼﾞｵで作られた彼の代表作､｢ﾄﾗﾝｼﾞｪﾝﾄ'64｣､｢ｱｯｾﾝﾌﾞﾘｯｼﾞ｣を収録している｡のっけからﾊﾝﾏｰ･ﾋﾞｰﾄで始まる後者は､ｺﾝｸﾚｰﾄ､ﾛｯｸ､ｱﾅｳﾝｻｰの声､NHKにあった特殊発振器ﾌｫﾄﾌｫｰﾏｰなどを音源に用いた､ｺﾗｰｼﾞｭ作品｡
'85年発表｡彼のR&Bのﾙｰﾂに接近した､一部打楽器以外はすべて､自分の声のｻﾝﾌﾟﾙだけで作った壮大な多重録音作品｡冒頭の｢ﾌﾞﾙｰ･ｵﾙﾌｪｳｽ｣から､ﾋﾞｰﾁ･ﾎﾞｰｲｽﾞ･ｺｰﾗｽとﾊﾞﾘのｹﾁｬが合体するという､異世界の組み合わせ｡｢ｻﾑｼﾝｸﾞ･ﾄｩ･ﾌｫｰﾙ･ﾊﾞｯｸ･ｵﾝ｣もｱｰﾄ･ｵﾌﾞ･ﾉｲｽﾞみたい｡
0 people agree with this review 2006/07/28
'65〜'79年作品｡ｼｭﾄｯｸﾊｳｾﾞﾝ､ﾒｼｱﾝに師事し､主にﾖｰﾛｯﾊﾟで活動してきた作曲家｡ﾕﾄﾚﾋﾄ大学を拠点に電子音楽ｽｺｱを手掛けていた時代の作品集｡1人のﾄﾞｲﾂ人歌手から発する､心拍音､喉の鳴る声などをｺﾗｰｼﾞｭした曲や､ｺﾐｶﾙなｺﾝｸﾚｰﾄなど聞き所多し｡
'84年発表｡元DAFのﾒﾝﾊﾞｰにして､ﾃﾞｱ･ﾌﾟﾗﾝのｸﾙﾄ･ﾀﾞﾝｹの3作目のｿﾛ｡ｲﾐｭﾚｰﾀｰが導入されており､動物や鳥の声など素材は自らﾊﾝﾃｨﾝｸﾞ｡その録音中に見た朝焼けなどの心象が曲にｱｲﾃﾞｱとして盛り込まれている｡ｴｷｿﾞﾁｶな雰囲気は､ﾏｰﾃｨﾝ･ﾃﾞﾆｰの影響｡
0 people agree with this review 2006/07/27
'77〜'78年作品｡｢鉄腕ｱﾄﾑ｣の音響構成で知られるｱｰﾃｨｽﾄ｡曲ｸﾚｼﾞｯﾄがあるが､いわゆる旋律のある曲と呼べるものはない｡一部､AKS(EMS)が使われているが､大半がﾋﾞｰﾄ･ｵｼﾚｰﾀｰを素材にして､大野松雄のﾃｰﾌﾟ編集､ﾌｨｰﾄﾞﾊﾞｯｸで作り上げられた音響作品である｡
'80年発表｡いち早くﾀﾞﾌﾞの手法を取り入れ､東京一先鋭的なｻｳﾝﾄﾞを持つｸﾞﾙｰﾌﾟとしてその名を轟かす｡松武秀樹を迎えたｼﾝｾｻｲｻﾞｰのﾊﾟｰﾄは､同時期のYMOよりｿﾘｯﾄﾞな切れ味で､ﾘｽﾞﾑを刻む｢硫酸の滴る[ｼﾞｭｯ]という音｣など､表現も映像的｡
'59年発表｡日本の梵鐘の音に魅せられた黛敏郎は､NHKから除夜の鐘のﾃｰﾌﾟを入手｡NHK技術研究所で藤田尚が音響解析し､ｿﾉｸﾞﾗﾌを通常のｵｰｹｽﾄﾗで演奏するという手法を実践した｡第2楽章は声明を男性合唱で再現しており､ｸﾞﾚｺﾞﾘｵ聖歌ばりの重厚さ｡
'80年発表｡2枚目に当たる本作は､さまざまな不幸な事件による不安定な状態にありながら制作された｡東京をﾃｰﾏに､ﾚｹﾞｴやﾀﾞﾌﾞをいち早く導入しつつ､ｼﾞｭﾋﾟﾀｰ4やｴﾚﾊﾓのﾏｲｸﾛ･ｼﾝｾから､さらにはｶｼｵﾄｰﾝを導入するなど､ﾃｸﾉ的なｾﾝｽ･手法に満ちあふれた作品｡
'56年発表｡ﾙｲｽ&ﾍﾞﾍﾞ･ﾊﾞﾛﾝ夫妻による記念すべき最初の電子音楽によるｻｳﾝﾄﾞﾄﾗｯｸ｡2人はｳﾞｧｰﾚｰｽﾞ､ｹｰｼﾞら東海岸の作曲家とも交流があり｡本編にはﾊﾘｰ･ﾊﾟｰﾁの微分ｵﾙｶﾞﾝも使われている｡自らの作風を､MITのｳｪｲﾅｰ教授に倣い｢ｻｲﾊﾞﾈﾃｨｯｸ･ｻｳﾝﾄﾞ｣と命名した｡
0 people agree with this review 2006/07/26
'95年発表｡小林泉美との離婚後､5歳の息子を訪ねて来日したﾎﾙｶﾞｰによる音の記録｡JRの構内音楽､歌舞伎町の騒音から｢火曜ｻｽﾍﾟﾝｽ劇場｣まで､ｳﾞｪﾝﾀﾞｰｽ｢東京画｣のような秀作ｺﾗｰｼﾞｭに｡立花ﾊｼﾞﾒ｢ﾊﾞﾝﾋﾞ｣､坂本龍一｢ｻﾝﾄﾘｰ山崎｣も素材として登場｡
'90年発表｡ｿﾛ2作目｡ﾀｲﾄﾙからｲﾒｰｼﾞされるように､ﾏｯﾄﾞ･ｻｲｴﾝﾃｨｽﾄになった平沢進がﾃｸﾉな大発明(そもそも平沢進は発明に凝っていたことがある)をしたという趣の作品で､1曲目､ｸｨｰﾝの｢ﾊﾞｲｼｸﾙ･ﾚｰｽ｣を高速ｺﾗｰｼﾞｭしたような｢世界ﾀｰﾋﾞﾝ｣からしてﾏｯﾄﾞな発明ｲﾒｰｼﾞを増幅させる｡
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