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Review List of ユローヂィヴィ 

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     2012/04/10

    キリスト教徒でない者にとって、そして現代に生きる者にとって「天地創造」という言葉を聞くと宇宙の誕生のような、科学をもとにしたイメージを持ってしまい、宗教や神話の世界から離れてしまっているような感じがする。

    ハイドンの「天地創造」はもちろん≪神は言われた。「光あれ!」とすると光があった。≫というキリスト教が語るところの世界の創造を描いた作品だ。

    しかし音楽はあくまでもドイツ‐オーストリアの優美な音楽で作曲されている。

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     2012/04/06

    素晴らしい!

    バッハの「フーガの技法」ではソフト・ペダルを踏んで演奏をしているように聴こえたり、ピアノの音色にも変化をつけているようだ。

    メシアンの「幼子イエスにそそぐ20の眼差し」はなんという美しさ、なんという説得力だろう!

    一音一音の意味を強く感じる。
    いかにバタゴフがこの作品に共感しているかの現れだろう。

    ラヴェルの「クープランの墓」は誠実というか、地味でもなく派手でもなく弾いていて、それでいて鮮やかにピアノが鳴っている。特に心に染みる作品というわけではないのに(作曲自体は故人への想い出で生まれたが。)自然と美しさが響いてくる。

    今回初めてこのピアニストを知ったが、彼のピアノでスクリャービンやショスタコーヴィチを聴いてみたい。

    ブーレズの作品を弾いても面白いかもしれない。

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     2012/04/05

    デッカに録音されたアンセルメの遺産からスイス人作曲家3人の作品を収録している。

    ブロッホ以外は初めて知ったが、2人ともなかなか興味深い。

    しかしブロッホの深く、豊かな音楽性には勝てない。

    アンセルメは日本でも人気が高く、ことあるごとに日本独自で再発されたりするが、今回のこのシリーズは初CD化されたOboussierやGeiserの作品など新たな企画でリリースされているが、カラヤンのボックスセットのようにがばっとまとめて「アンセルメ・デッカ録音全集」としてボックス化して欲しい。

    アンセルメは近現代の音楽をレパートリーとしていて、彼の録音を見渡すと彼が初演した作品を含めて20世紀音楽の一つの流れをとらえることができる。

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     2012/04/03

    シャポーリンの代表作の一つだが、とくに新しさとか個性はあまり感じられない。
    (美しい旋律が朗々と歌われる所など、カンタータとしては聴きどころがある。)

    このような作品をCDにして改めて世に出すというベネツィア・レコードに感謝。

    次々に知られざる作品の発掘と発売をしてもらいたい。

    録音は歪みで音がわんわんする部分が何か所かある。

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     2012/04/01

    アシュケナージにしてもバレンボイムにしてもピアニスト出身の指揮者は(たまたまか?)あまり好きではなく、アシュケナージの指揮にもピンとくるものがなかったが、このショスタコーヴィチの交響曲全集に関しては特に第4、6、7、9、12番が興味深く聴けた。

    その中でも第4番はなかなかの演奏だ。

    オマケで(?)ショスタコーヴィチの肉声が聴けるのも嬉しいが、欲を言えば一つだけでなくまだ録音が残っているはずだからあと幾つか聴きたかった。

    アシュケナージは素晴らしいピアニストなのだし、ピアニストならではのアプローチということで、ショスタコーヴィチの交響曲全集を2台の(4手の)ピアノ版で録音したらさぞかし素晴らしいのにと思う。

    夢のような話だがそれがアンドレ・プレヴィンとの共演だったら・・・N響つながりでいいんだけどなぁ。

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     2012/04/01

    管弦楽伴奏の歌曲集。

    演奏者に関する情報が解説書には書かれていないが、クラッシックの歌手たちによる録音だ。

    このシリーズはロシア語と英語の素晴らしい解説書がついているのが楽しみだったのに今回は歌詞のみでしかも英語訳だけだ。

    どうしたことだろう?

    次回からは元の通りに戻るのだろうか?

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     2012/03/31

    シュニトケの3作品をクレーメル他の演奏で。

    ピアノ五重奏曲が一番印象に残った。

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     2012/03/31

    ゲルギエフがマリインスキイ歌劇場とともに録音したプロコフィエフの歌劇、6作品をボックスにおさめる。

    6作品入ってこの値段なのだからお得だが、その分解説書があまりにもお粗末過ぎる。
    解説のみで歌詞がついていないのはこのシリーズで出ているリムスキイ=コルサコフのボックス・セットと一緒だ。

    台本を読みたかったら一つ一つ輸入盤を買うしかないだろう。

    国内盤が出れば最高なのだが・・・。

    演奏に関してはいつもながらゲルギエフの指揮には説得力がない。
    録音は比較的新しいのに音があまりはっきりしないのはオーケストラにも問題があるのだろうか?

    『修道院での結婚』、『炎の天使』はライブ録音。

    『炎の天使』はもちろんCDなので映像もなく、日本語対訳なしで聴くのには少しきついものがあった。

    この作品はマリインスキイ歌劇場の日本公演で上演されているが、NHKは映像を撮っていなかったのだろうか?

    あったら是非とも商品化して欲しい。

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     2012/03/27

    ツェムリンスキイの作品はこれまでに交響曲や歌劇『フィレンツェの悲劇』などしか聴いたことがなかった。

    後期ロマン派の作曲家として分類されているが、世界的に有名になりすぎた弟子で義理の兄弟にあたるシェーンベルグの活躍の影に隠れてしまって、作風も中途半端な物ととらえられがちだ。

    このCDには管弦楽や室内楽伴奏の歌曲を一枚目に、二枚目にはピアノ作品を収録している。

    歌曲はワーグナーやマーラー、R.シュトラウスのような作風と簡単に説明できるかもしれないが、やはりこれらの美しさは実際耳で確認していただきたい。

    後期ロマン派とは言え、おどろおどろしさや官能性、あつぼったさはさほどない。

    ピアノ作品にもやはり世紀末のウィーンを感じとろうとしてしまう。
    どこからかワルツが聴こえてきたり、まだまだ19世紀の残り香に包まれている感じがする。

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     2012/03/27

    このCDの解説書にも書いてあることだが、ホルストは200を超える作品を残していながら一般には『惑星』だけの作曲家としか認識されていない。

    ここには管弦楽作品、吹奏楽作品、合唱曲を収録していて、『惑星』だけでないホルストを知ることができる。

    ちなみに『惑星』を指揮しているボールトはこの曲の初演を振っている。

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     2012/03/26

    アレーナ・ディ・ヴェローナでの1970年6月30日のライブ録音。

    音はあまり良くなく、全体的に遠くで鳴っている。

    マイクのすぐ近くに座っている人の咳や客席の雑音も入っている。

    ただ演奏は素晴らしい。

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     2012/03/22

    作品、演奏、演出、映像、いずれも素晴らしい。申し分ない。

    数あるオペラ映像の中でも最高のものの中に数えられるのではないだろうか?

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     2012/03/21

    ロシア語による歌劇『トスカ』だが、ベートーヴェンの第9交響曲のロシア語版と違って歌劇だけに日常会話が歌になっているので意外と何を言っているのか分った。そう訳すのかと興味深く聴くことも出来た。

    演奏はかなりレベルが高く、ソリストも素晴らしい。
    ロシア語版という単なる珍しさだけでは片づけられない録音だ。

    歌劇『トスカ』全曲の他に、キタエンコ指揮でプッチーニの管弦楽作品が収録されている。交響的奇想曲と交響的前奏曲、歌劇『マノン・レスコー』の間奏曲で、交響的奇想曲は歌劇『ラ・ボエーム』の旋律が出てきたりするが、奇想曲というわりに全体にメランコリックな印象が強い。

    歌劇『マノン・レスコー』の間奏曲はゆっくりしたテンポで甘い旋律をたっぷり歌わせている。

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     2012/03/20

    クセナキスの音楽は断片的にしか聴いたことがなく、どこから聴いたらいいのか迷っていたが、今回このCDで初めてクセナキスの音楽と正面から向き合ってすっかり虜になってしまった。

    クセナキス入門にオススメです。

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     2012/03/19

    マゴニアという希望の国を求める物語。

    3つの物語からなり、それぞれの物語で実現されるかにみえた期待は挫かれるが希望は消えることがない。

    希望を胸に新たな行動を起こす3つの物語の主人公たち、そして最後の場面でたとえ精神病院に収容されてはいても夢に向かって羽ばたこうとする。

    マゴニアとは精神病院のことなのか?

    狂言回しの少年がかつて船乗りであった父親から教わったさまざまなロープの結び方のように様々な生きざまを観る者は体験する。

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