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13 people agree with this review 2011/05/31
昨年はマーラーの生誕150年、今年は没後100年ということでマーラー作品のリリース・ラッシュが続いている。モーリス・アブラヴァネル指揮ユタ交響楽団の演奏によるマーラーの交響曲全集が再発されたが、これがなかなか面白いのである。 アメリカのオケらしく明るい音色だが、マーラーは暗く激しく演奏するものだという了解ができたのはバーンスタイン、テンシュテットあたりからだろうか。ことさら悲劇性を強調しない明るく屈託のない演奏でありながら、優しさに満ちた演奏で、曲の構造もわかりやすい。言うなれば日常聴きに適したマーラーで、これからの蒸し暑い季節にはぴったりだろう。 マーラーが一般に演奏されるようになったのは1970年頃あたりからだが、すでに40年を経過した現在ではかつてのドロドロとしたおどろおどろしい演奏は減り、すっきりした見通しの良いものに変わってきているが、驚いたことに、この録音は1963年から1974年の間に行われている。 明るく幸せなマーラーなどマーラーではないと言う人もいようが、私はマーラーの本質を「祭りの後の寂しさ」だと考えているので、こういう演奏も○である。すったもんだの大騒ぎをし、すべてが終わった後の寂寥感。要は大騒ぎのやり方であって、いろんな方法があっていい。最後はすべてが無になるのだから。 「面白うて、やがて哀しきマーラー哉」
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