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3 people agree with this review 2010/07/02
いくら演奏が素晴らしくても、ベルティーニ盤のように4番や5番まで複数のディスクにまたがっているのでは大変聴きづらい。その点このタバコフ盤は、しっかり番号順に、1曲ずつ別々のCDケースに入っている。これは気軽に聴けてほんとうに嬉しい。 そして演奏…コレそんなに下手でしょうか?トンデモ演奏でしょうか?…僕は違うと思う。熱さのなかに、さわやかさが感じられる好演です。はじめてマーラーを聴く方でも楽しめると思います。(ただ今度、これと拮抗する価格でシノーポリの全集が出るようですね。それをどう考えるかはそれぞれですが…)
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7 people agree with this review 2010/07/01
日本のオケという枠にとどまらない素晴らしい演奏だ、と薦められて手に取った。そのとおり、日本のオケはどうも駄目だ、などと思っている方に是非聴いていただきたい、すばらしい演奏。ブルックナーはこうでなければならん、などという固定観念はひとまず横に置いて、虚心にその響きに身を浸してみてほしい。第4番の第1楽章、速めのテンポで歌うように進んでいく。ブルックナーを聴いていて「気持ちいい」と感じたのは初めてだ。一見凡庸のように聞こえるかもしれないが、あらゆるところに新鮮な響き、新しい発見がちりばめられている。大阪センチュリーの皆さんが、指揮者と一体となって、「音楽する」喜びをもって演奏している、そんな気持ちが伝わってくる。 さて、6番が最高というのは分かる。第6番の深み、充実ぶりはすばらしい。約半年ずつの間隔を置いて番号順に録音された3曲。第6番は今年2月の最新録音だ。わずか一年足らずの録音のあいだにも、このオケは成長を遂げているのだとわかる。しかし、それはあくまでハイレベルな次元での成長であって、第4・第5が劣るとか駄目だとかいう問題では決してない。先述のとおり「歌うような」その演奏の性格が、ブルックナーの音楽を宗教性を帯びた厳格なものとして信奉する向きには合わないのかもしれないが、3曲のいずれもが、あらためて音楽の楽しさを教えてくれる、個性的で新鮮な演奏。管も弦も美しく調和していて、技量的にもなんら不足がない。演奏の意図を、意味を問うならば、ここに聴こえるその美しさが、そしてこの楽しさこそが、この指揮者とオケが3曲を演奏した意味のすべてではないだろうか。 「上から目線」ではなく、音楽を愛する者として、素晴らしい音楽をくれた小泉さんと大阪センチュリーの皆さんに感謝しつつ、今日も素敵なブルックナーに酔いしれたい。そして、こういう素晴らしい演奏家さんやオーケストラが日本においてもこれからも育ち、ずっと続いていくよう、心から応援したいと思う。
7 people agree with this review
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