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Review List of madman 

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     2009/04/29

    '97年発表。新作を出すごとに、B'zという存在は常に高みを増してきた。今回もそうだ。けれど、このアルバムに関しては"高み"よりもむしろ、その裾野の部分が急激に広がっている事実に圧倒される。それぞれのソロ活動もフィードバックされている結果なのか、あるいは若手ベーシスト/アレンジャーとして参加した徳永暁人など新たな才能が加わったことによる変化の兆しなのか。本作の根底には実に多彩な可能性がひしめいている。が、それらを散漫な形ではなくグイとひとつに束ねてしまうところがB'zのスゴみ、である。
    たとえば……B'zの"野性"全開、超強力ハード・ロック・トリオのスゴみを見せる@には、ライブでの勇姿が思い浮かぶし。初期のサウンドを思い起こさせる手法を用いつつも、それをあくまで"今"のB'zらしい複雑な加速感で再構築しているAやCは、この10年で自分たちだけの"様式"を築き上げてきたバンドにしかできない冒険心を感じさせる。またKでの、スイート・ソウルふうの味わいなどは稲葉浩志のソロ「マグマ」あってこその新境地だろう。
    メロディ・ラインとサウンドの融合にしろ、言葉の紡ぎ方にしろ、B'zはあらゆる意味で"常識破り"のスタイルを生み続けてきた。常に様式美をはずれた場所へと向かおうとする彼らの本能は、新しい"王道"を生みだした。本作はその"王道"を集大成した作品であると同時に、我々がB'zの"全貌"を見極める日はまだまだ先であるということを思い知らせてくれた。98年でデビュー周年を迎えたというのに、彼らは今もなお"常識破り"のバンドであり続ける。

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     2009/04/29

    「LIVE LIVE LIVE」 '97年発表。突如の解散発表でコアなファンのみならず、多くの人々に衝撃を与えたX JAPANの2枚組ライブ・アルバム。93年から96年の4年間に行った東京ドーム公演の音源よりヒット・ナンバーを中心に集めたこの作品は、まさにベスト盤。数回にわたるライブをまとめたとはいえ、オープニングSEからラストまで、抑揚の波を存分に感じさせる見事な流れは彼らならではのもの。鳥肌の立つほどの臨場感を伝え、涙を誘われる。

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     2009/04/29

    「DAHLIA」 '96年発表。前作から5年ぶり(!)のリリースとなった3rdアルバム。6曲がすでにシングルとして発表された曲だが、さすがに、Xらしい充実した楽曲揃い。シングルと別バージョンもあり、オーケストラを入れて、いわゆるロック・バンド・アレンジではない形で聴かせたり、バラードなどは、より感動させる仕上がりだ。シングル・ナンバー以外では、HIDEやPATAやHEATHの個性が発揮された曲がアクセントになっている。

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     2009/04/29

    '97年発表。濱田マリのボーカルと個性を生かしたアルバム。自由奔放、つかみどころがなさそうで。そしてキュートでポップ。一見、アクが強いかなと思って聴いたのだけどこれがサラリと聴きやすい。もちろん本人をはじめナーヴ・カッツェの山口美和子、遠藤京子、土屋昌巳らの楽曲はユニーク。笠置シヅ子のナンバーBをイギリスのアンビエント・テクノ・ユニット"Autechre"のアレンジで歌うなど、遊び心もいっぱいの作品だ。

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     2009/04/29

    '97年発表。94年にオリジナル・メンバーで再結成、96年にWRENCHの名越藤丸を新ドラマーに加え4人編成で本格的に活動再開したアナーキーの、実に12年ぶりのオリジナル作。すべて新曲で押すあたり、イベントとしての再結成ではない心構えが感じられる。いわゆる新宿ロフト系ロック・テイストも含みつつ、当時のシーンにリンクしたリアル・タイムなサウンドに仕上がっている。ムチャクチャ渋く、熱いなり。

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     2009/04/29

    '97年発表。エレピのみで演奏された「LOW POWER」に続く、立花ハジメの音楽アプローチは、なんと15年ぶりのバンドでやんした。立花ハジメ(g)にバッファロー・ドーターやインセンス、ファンキーエイリアンのメンバーらによる、オルタナティヴ系ロック。ハジメちゃんのギターがひさびさに聴けたのもうれしいけど、弱冠14歳のERIKOちゃんのボーカルが白眉。スカスカなバックに頼りなげながらも彩りを添えている。

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     2009/04/29

    '97年発表。およそ2年ぶりのソロ3作目。ビョーク自身がプロデュースにも大きく関わっている。ゆったりめのテンポ感、アンビエント系の音作りとファットなビートが基調。ストリングスを多用する一方、時にザラザラしたノイズの感触が強くなる。しかし、まるでビョークのまわりを静寂が取り囲んでいるかのように、彼女のボーカルはくっきりと浮かび上がる。語るような、力を抑えた感じだが、張りのある声が存在感を主張する。

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     2009/04/29

    '97年発表。テクノやダンス・ビートを採り入れたサウンドなのに、印象としてはワビサビを感じてしまうほど淡々としたもの。愛のことや生きることを、若者は叫ぶけれど彼は叫ばない。ため息まじりに、つぶやく感じだ。それがかえって、耳をそばだててじっと聴き入ってしまうことになり、彼の世界にからめとられる。収録曲の半分以上に悲しみとか、別れとか、死の影が漂っているのが気になるけど、渇いたボーカルとすごく合う。

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     2009/04/29

    '97年発表。1年8ヵ月ぶりの本作。パンク、ハードコア、インダストリアル、テクノ、ヒップホップなどが一緒になって大波のように押し寄せる。Hのようなポップ・メロディも披露するが、常に爪を研ぎ牙をむいている獣のような、荒ぶるMADのヘビー・ミュージックは圧巻だ。なお、キーとなるAはシングル・カット。また、@ACHILを収録したアナログ盤「DEGIDOGHEADLOCK 6 TRACKS」も同時リリースされた。

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     2009/04/29

    '97年発表。最初、再生した時にはソニック・システムがヒート・アイランド現象によってブチ壊れたのかと思った。ガレージ、ローファイ、カラオケ、パンクをジューサーにかけてギュワーンと撹拌しているような音である。ギターウルフに関して数種の方面から"ピュアなバンド"だという感想を耳に挟んでいたのだが、けっこう巧妙な音を作ってメジャーからデビューするんだなと思った。
    何をもってピュアだとするか?確たる判定基準などないのだが、私的な判定基準に基づいたピュアな音があるとしたらライブで出しているような、なるべく自分の"身の延長"の少ない音になるのだろうか?僕はいまだギターウルフのライブを体験したことがないので断定はできないのだけれども、彼らもメジャーから伝播してゆくことに際してどのような音で出ていくのか、ライブでやっている音のままでいくかどうか?考えたフシがあるのでは……という気がする。やっている音楽はリサイクルものでありながら、線状的に逆行し昔のまんまをまとうのではなく螺旋的に遡行したことを示す証左を音作りの中に封じ込めたかったのでは……と推理できるアルバムである。もちろん、昔に戻るための加工ができるか否かで幻想としてのピュアネスのありかを知ることができる。ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンなどがギターウルフに共鳴しているのは、昔に戻るための加工を両者が(意識無意識に関わらず)できているからシンパシーが生まれるのだろう。GET BACK感覚の古くて新しい選択肢を聴いた気がした。

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     2009/04/29

    '97年発表。同年1月のオーケストラ・コンサート"f"のために書かれた曲を収録したアルバムだ。オーケストラ、ピアノ、ギターとDJのための協奏曲という発想が今日的だ。抑えた演奏にしだいにDJによるアブストラクトな要素が加わる1stから、全員が一体となって脈打つ2nd、プリミティブな祈りの3rd、そして4thはカタルシスをもって締めくくられる。同一の旋律の反復や低音部の深みを重視した点も教授らしいと言えそうだ。

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     2009/04/29

    '97年発表。久しぶりの本作は、音楽的にはロック色が強かった前作より60年代ポップス、ソフト・ロックなどのモチーフが前面に出ている点で、1作目に近いかもしれない。しかし、話題を呼んだ先行シングルFに象徴される、1曲の内に並列的な複数の世界が存在し、それらをミックス、あるいはスイッチングしていくような感覚は強まったと思う。音そのものの遊びも笑える前作からの夢見ごこち感覚が、さらにやわらかく包み込む。

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     2009/04/29

    '97年発表。日本ではテクノは市場が確立され、プロディジーも完全に大物アーティストの仲間入りを果たした。テクノな人もロックな人もそうでない人も、今や彼らに対してはそりゃもう大騒ぎさ、である。だが、いくら自分たちがビッグ・ネームになろうと、音に向かう姿勢は変わっていないし、凶暴さに至ってはエスカレートする一方だ。安倍公房の「終わりし道の標に」には"そら、早く逃げ出せ、誰かがおまえの自己を盗みかけているぞ!"という一節が出てくるが、プロディジーにそんな心配は無用。彼らの光速ブレイクビーツ・サウンドはもはや誰にも真似できないし、追いつくこともできないのである。

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     2009/04/29

    '97年発表。ワイゼンボーンというスライド・ギターを奏でるシンガー・ソングライターによるサード。アコースティックなブルース・フィーリングをベースにしつつ、ハードなものからアフロ・ファンクふうのナンバーまであるというかなり多彩な内容だ。音階やパーカッションの響きがやけに中近東っぽかったりして、中〜後期レッド・ツェッペリンを彷彿とさせる部分も。自分の足場をはっきりさせた上で奔放な冒険を行う姿勢が痛快。

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     2009/04/29

    '97年発表。いわばコンピュータ・ミュージックの鉄人であるテイ・トウワが考えるポップな音楽を、まさにミュージアムのように並べたアルバムだ。ホール&オーツの名曲Hをボサで、しかも彼にとって初のオール生演奏でカバーしたのも目をひく。森高千里、矢野顕子、カイリー・ミノーグなどゲスト陣も個性的で輝いている人ばかり。90年代的手法を使い、ちょっとクールな質感のサウンドの中にポジティブなバイブレーションを感じる音楽だ。

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