Chopin: 4 Ballades.Prノlude No.25.Fantasie Op.49
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 26/December/2010
ポリーニのショパンは評価が難しい。確かに、初期のエチュードや前奏曲のような機械じかけの演奏はそもそも論外であるが、それ以外のいかなるCDにおいても、その技量は完璧であり、楽曲の内面への掘り下げはイマイチなものの、随所に巧みな表情づけを行っていることもあって、聴き終えた直後は、爽快な気分になり、これは名演ではないのかと思ってしまうのだ。ところが、残念なことであるが、一部のCDを除いては、すぐにどういう演奏であったのか忘れてしまうのが事実なのだ。要するに、確かな個性がないということ。ポリーニは、卓越した技量をベースにして、透明感溢れる切れ味鋭いタッチが持ち味であるが、どうしても技術偏重の蒸留水のような没個性的な演奏に陥ってしまいがちである。さすがに、2000年代に入って、ショパンであれば夜想曲や、バッハの平均律クラーヴィア曲集など、深みのある名演も出てきたが、それ以前の演奏では、そうした欠点が諸に出てしまう演奏が散見された。本盤は、1999年の録音ではあるが、やはり、そうした欠点が出てしまった演奏と言える。ただ、ピアノ曲との相性が良いSHM−CD化によって、ピアノの音質に硬さがなくなったのはプラスに働いているが、それでも、演奏全体の欠陥を補うには至らなかったのは大変残念だ。もちろん、悪い演奏ではない。例えば、バラードという曲は、こういう曲ですというのを、初心者に聴かせるには最適のCDと言えるが、クラシック音楽を聴き込んでいる者が、繰り返して聴くに耐える演奏とは到底言い難い。2 people agree with this review
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