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Shostakovich, Dmitri (1906-1975)

CD Symphony No.5 : Krzysztof Urbanski / NDR Elbphilharmonie

Symphony No.5 : Krzysztof Urbanski / NDR Elbphilharmonie

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    白文鳥  |  愛知県  |  不明  |  25/July/2021

    21世紀の現在になって、ようやく20世紀に君臨していたソビエトの呪縛、しがらみから解き放たれた純音楽的なショスタコーヴィッチ交響曲第5番が誕生したと言っても過言ではないだろう。ウルバンスキとエルプ・フィルによるこの演奏は、今までのどれとも異なった装いだ。曲の冒頭から弦楽器を主体とし、音量は控えめに進んでいく。金管楽器の咆哮も控えめでテンポも遅め。この大曲が室内楽的な様相をしている。ただそうやって曲にのめり込んでいると、テンポアップがごく自然に始まっていたことに気づくことになる。第一楽章のクライマックスは十分な迫力がある。ウルバンスキの芸風に向いている第三楽章の静謐な佇まいは、この演奏の白眉と言えるだろう。ゆったりと声を荒げることなく始まる最終楽章。他の指揮者たちが加速するところでも自重しながら曲は進む。しかし、再びここでも気づくとテンポアップしており中間部は寧ろ早めなのだ。コーダはここまで抑えてきた金管群も主張を開始して、ハッとする木管の隠し味を味わった後、曲は終わる。勝利の行進曲という安っぽい形容は、この演奏には向かない。20世紀を代表する名曲の名演の誕生である。動画で視聴したマケラのレニングラードも同傾向の演奏であったから、今後ショスタコーヴィッチの新しいスタイルの名演奏が次々と生まれるのだろう。長生きしなくては。

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    風信子  |  茨城県  |  不明  |  01/October/2018

    ハンブルクのエルプフィルハーモニーホールの特性が十全に生きた演奏録音だ 特に第三楽章の終わりからFinaleまでのソノリティはこの新音楽堂無しには生まれなかっただろう pppからfffまで楽器の音色と響きさらにパート感の立体性あるバランス その全てが聴き取れる 豊かに広がる深い響きと音切れの良さ どんな時も混濁なく透明感を失わない音響特性を示して驚かされる ウルバンスキは音楽の個の抒情部分と取り巻く社会の情勢部分とを意識して描出する しかも客観の視点を外さない 音楽は自ずと清濁併せ持つ知的な大きな世界となった その創出の根底には”みだりに楽観もせず悲観もせずじっとよく見る”精神があり その上に自己の生を全うしようとする強くしかも大らかな姿勢が表明されていると言える それはショスタコーヴィチの生き様であり それに共感したウルバンスキとNDRエルプpoの主張が伝わってくる この第5番は楽天的勝利の音楽にも悲愴的抗議の音楽にもなっていない これでいい あなたも如何

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