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Bach, Johann Sebastian (1685-1750)

CD Cantatas Vol.21: R.lutz / J S Bach Stiftung O & Cho

Cantatas Vol.21: R.lutz / J S Bach Stiftung O & Cho

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    mimi  |  兵庫県  |  不明  |  07/March/2021

    Rudolf Lutz/J.S.Bach-Stiftung St. Gallenのカンタータ第21集。BWV80, 79の二つの宗教改革記念日カンタータが、BWV24を取り囲む構成。実はいずれもKarl Richterの演奏が存在する曲ばかりです(BWV79は50年代、Archiv以前)。Rudolf Lutzの今回の3曲中で、最も優れているのは私見では最後のBWV79「主なる神は日なり、盾なり」ではないでしょうか。超有名曲BWV80「われらが神は堅き砦」と同じく宗教改革記念日のためのカンタータで、同時に収録されることもしばしばですが、知名度はむろんBWV80とは比べ物になりません。BWV80がかなり構造的に厳格なコラール・カンタータであるのに比して、編成は大きめながら遥かに自由な構成をとっており、祝祭の気に満ちた力強い音楽で溢れていて、それをRudolf Lutzらが決して細部をおろそかにせず、全体の見通しをしっかり持ってまとめていく様は見事であり、好演です。真ん中のBWV24「混じり気なき心」はライプツィヒ初期のやや目立たない作品ですが、優しい冒頭アリアから、実に美しい曲が連ねる隠れた名曲で、これは未だにRichterのArchiv盤の名演を超えるものはないでしょう。Rudolf Lutzの演奏も早めのテンポでまとめた清新なものですが、この素朴でしみじみとした佳品の味わいを十全にくみ取っているとは言えず、やや機械的になってしまっているのが難点です。BWV80は言うまでも無く、Bachのカンタータ中で最も録音の多い作品の一つで、当然名演奏と言われるものも多く、その意味でRudolf Lutzの演奏はどうしても比較される分、不利かも知れません。ただそれを斟酌しても今回の演奏は特に優れているとは言い難い。曲全体が高名なコラールで始まる冒頭合唱曲を始めかなり厳格な多声構造を有しており、こういった複雑で長大なコラール・フーガの演奏に当たって、Lutzの演奏は全体に平板であり、構造再現の甘さが出てしまっているのが致命的です。Rudolf Lutzのこれまでの演奏でも、ロ短調ミサやクリスマス・オラトリオ、BWV140の冒頭など、多声的に複雑なな楽曲になるほど、こういった甘さからくる平板さ→単調さに結びつきがちなのは、Rudolf Lutzの音楽家としての若さかも知れません。決して悪い演奏ではなく、技術的には高レベルで破綻は少ないのですが、このBWV80に関しては今回は凡庸と言わざるを得ないでしょう。全体としてはBWV79の好演に助けられていますが、他の選択肢よりお薦めというわけにはいかないように思います。

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